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笑天宮御政録 ―自然に暴走する女帝と常識トリオ―  作者: 鑫鑫
第一章 白風の誕生なんよ
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第五話 自然に儀式できるんよ

天華の“自然”が儀式準備にまで広がるんよ。

蘭花の深読みが宇宙規模になって、宮廷が自然に揺れる回なんよ。


◆ 儀式準備、自然に始まるんよ


天華の“自然に全部できるんよ”は、ついに儀式準備にまで及んだ。


「自然に儀式できるんよ!」


その一言で、宮廷はまた騒がしくなった。


官吏が走り回り、兵卒が道具を抱えて転び、

大后おばあちゃんの部屋の障子がバタバタ揺れた。


「天華様! 儀式は自然じゃなくて段取りです!」

「自然に段取りできるんよ!」


できなかった。



◆ 儀式の道具、自然に並べ替えられるんよ(並べ替えんのんよ)


天華は儀式の道具を勝手に並べ替え始めた。

器の角度、布の向き、牛の位置まで変えようとする。


「自然にこっちの方が良いんよ!」


「自然に並べ替えんのんよ!!」

剛明が即ツッコミを入れた。


牧玄も慌てて牛を押し戻す。


「牛は儀式に参加せんのんよ!!」


天華は牛の頭を撫でた。


「するんよ。自然にモォ〜って祝うんよ。」


「言わんのんよ!!」



◆ 蘭花、自然に宇宙規模へ広げるんよ


そのとき、深読みの気配をまとった蘭花が静かに現れた。

天華の言動を一番“宇宙規模”に解釈する侍女である。


剛明は眉を押さえた。


「蘭花、今日は深読みせんでええんよ……」


牧玄もため息をつく。


「天華様の誤解が広がるけん、ほんま頼むけん……」


蘭花はすでに輝いていた。


「天華様……この儀式の並べ方……これは“宇宙の配置”……」


剛明

「違うんよ!!」


蘭花は止まらない。


「器の角度は“魂の傾き”……

布の向きは“風の律動”……

牛の位置は“生命の象徴”……」


牧玄

「牛はただの牛なんよ!!」


官吏

「儀式が宇宙規模になった……」


天華

「自然に象徴なんよ!」


剛明

「象徴じゃないんよ!!」



◆ 深読み、自然に加速するんよ(止まらんのんよ)


蘭花は天華の動きを観察し続けた。


「天華様の息遣いは“星の呼吸”……

歩みは“天の運行”……

まばたきは“天地の鼓動”……」


剛明

「まばたきはただのまばたきなんよ!!」


牧玄

「天地は鼓動せんのんよ!!」


兵卒

「鼓動したら国が滅ぶんよ!!」


天華

「滅ばんのんよ。」


剛明

「そこは否定するんよ!!」


蘭花はさらに加速した。


「儀式とは……存在の根源……

自然とは……宇宙の意思……

即位とは……魂の覚醒……

牛は……天命……」


剛明

「牛は天命じゃないんよ!!」


牧玄

「牛はただの家畜なんよ!!」


天華

「自然に覚醒するんよ!」


剛明

「覚醒せんのんよ!!」



◆ 大后と琴雪、自然に宇宙を止めるんよ


そこへ、大后おばあちゃんが杖を鳴らして登場した。


「天華! 儀式は自然にできんのんよ!」


蘭花

「大后様、自然とは――」


大后(完全スルー)

「自然にできるならワシの腰痛も自然に治っとるわ!」


蘭花

「腰痛とは“宇宙の歪み”で――」


大后(完全スルー)

「歪んどるんはワシの腰じゃ!」


蘭花

「宇宙の――」


大后(完全スルー)

「宇宙は黙っとれ!」


蘭花は完全に無視された。

官吏が震えた。


「蘭花様が……スルーされている……」


そこへ琴雪が静かに歩み寄る。


剛明

「琴雪、頼むけん……蘭花の宇宙を止めてくれんと……」


牧玄

「宇宙は自然じゃないけん……薬師の方が効くんよ……」


琴雪は場の空気を静かに整える“静の圧”を持つ薬師だった。


「蘭花。」


その一言で蘭花が固まった。


琴雪

「宇宙の話は……少し、置いておきましょう。」


蘭花

「……はい。」


宮廷が一斉に安堵した。



◆ 儀式準備、自然に妙な方向へ進むんよ


天華は儀式の道具をまた並べ替え始めた。


「自然にこっちの方が良いんよ!」


剛明

「自然に変えんのんよ!!」


牧玄

「自然は勝手に変わらんのんよ!!」


蘭花

「変化とは宇宙の――」


大后(完全スルー)

「宇宙は黙っとれ!」


琴雪

「……自然に、難しいかと。」


天華は満面の笑みで言った。


「じゃあ自然にできるようにするんよ!」


宮廷

「自然に混乱しているんよ!!」


こうして、天華の儀式準備は“自然に”妙な方向へ進み始めた。

儀式は自然にはできんのんよ。

けど天華は自然にできると思っとるんよ。

ここから儀式の混乱が、自然に宇宙へ広がるんよ。


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