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笑天宮御政録 ―自然に暴走する女帝と常識トリオ―  作者: 鑫鑫
第一章 白風の誕生なんよ
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第四話 自然に準備するんよ

天華の“自然”がついに即位準備にまで広がるんよ。

常識トリオと蘭花と琴雪が総出で止める回なんよ。


◆ 即位準備、自然に始まるんよ


天華の「自然に全部できるんよ」は、

ついに即位準備にまで及んだ。


天華

「自然に女帝になれるんよ!」


その一言で政務殿は再び騒がしくなった。


官吏

「天華様! 即位は自然にはできません!

即位式を“正式に”行わんといけんのんよ!!

自然に即位したら制度が崩壊するんよ!!」


天華

「自然にできるんよ。風が祝ってくれるんよ。」


風は祝っていなかった。

むしろ障子がバタバタ鳴って官吏が震えた。


兵卒

「祝って……ないです……」


---


◆ 常識トリオ、自然に召集されるんよ


剛明が深いため息をついた。


剛明

「天華、自然に即位はできんのんよ……」


天華

「できるんよ。自然に“女帝になる気持ち”が芽生えるんよ。」


剛明は眉を押さえた。


剛明

「天華、自然には“気持ち”は芽生えんのんよ。

気持ちは状況と経験から生まれるんよ。

自然に芽生えるんは草じゃ。」


天華

「草と同じなんよ。」


剛明

「同じじゃないんよ!!」


剛明は机の上に紙を広げた。


剛明

「天華、即位には段階があるんよ。

一、準備。

二、儀式。

三、宣言。

四、承認。

この四つが揃って初めて“即位が成立する”んよ。

そして成立したその一連の流れを“即位式”と言うんよ。

自然にできるんじゃなくて、制度で積み上げるんよ。」


天華は紙を裏返した。


天華

「自然に裏から読めるんよ。」


剛明

「読めんのんよ!!

裏は段階の段階じゃないんよ!!」


兵卒

「段階の段階……また出たんですか……?」


---


◆ 牛と牧玄、自然に即位式へ参加するんよ


牧玄が駆け込んできた。

その後ろから、なぜか牛も政務殿へ自然に入ってきた。

黒檀の床に蹄がコツコツ響き、官吏が震えた。


牧玄

「天華様! 牛は即位式に参加せんのんよ!」


天華は胸を張って言った。


天華

「するんよ。自然にモォ〜って祝うんよ。

牧玄が“自然はそのままなんよ”って言うけぇ、

牛の“そのまま”を連れてきたんよ!」


牧玄

「理由が雑なんよ!!

牛は“そのまま”じゃけぇ式典に参加せんのんよ!!

牛は牛なんよ!!」


天華

「ほいじゃけぇ自然に参加するようにするんよ!」


牧玄

「できんのんよ!!

自然は変わらんけぇ自然なんよ!!」


官吏

「自然が変わったら災害なんよ……」


兵卒

「災害……ですか……?」


---


◆ 大后と蘭花、自然に誤解を増幅するんよ


大后が杖を鳴らした。

白玉が梁を震わせる。


大后

「天華! 自然に即位できるならワシの腰痛も自然に治っとるわ!」


天華

「治るんよ。」


大后

「治らんのんよ!!」


そこへ蘭花が駆け込んできた。

袖が星の光のように揺れる。


蘭花

「天華様の“自然に即位できるんよ”……これは天命……

風の流れ……宇宙の理……星々の巡り……

魂の覚醒……銀河の祝福……」


剛明

「全部違うんよ!!」


蘭花は勝手に深読みを続けた。


蘭花

「牛は……宇宙の守護者……

蹄は……星の鼓動……

耳は……天の受信器……」


牧玄

「受信せんのんよ!!

牛は牛なんよ!!」


官吏

「宇宙の守護者が牛だったら国が滅ぶんよ!!」


---


◆ 琴雪、自然に場を静めるんよ


琴雪が静かに現れた。

その一歩で政務殿の空気が止まった。


琴雪

「天華様。」


天華

「自然にできるんよ?」


琴雪は微笑んだ。


琴雪

「自然に……できないことも、ございます。」


宮廷が一斉に安堵した。


剛明

「琴雪が来たら、天華も少しは落ち着くんよ……薬師の冷静さは強いんよ……」


牧玄

「静の圧は自然より強いけん……」


しかし天華は元気に言った。


天華

「ほいじゃけぇ自然にできるようにするんよ!!」


蘭花

「ふふふ……流石姫様……

自然すら……姫様に従うんです……」


剛明

「従わんのんよ!!」


政務殿が再びざわついた。


---


◆ 即位準備、自然に進むんよ


剛明は深呼吸し、紙を広げ直した。


剛明

「天華、自然は“勝手に起こる奇跡”じゃないんよ。

自然は“理由がある結果”なんよ。

即位も同じなんよ。

理由があって、準備があって、儀式があって、承認があって、

それで初めて成立するんよ。」


天華は真剣に聞いているようで、牛の耳を触って遊んでいた。


天華

「牛は自然に耳が柔らかいんよ。」


剛明

「今は牛の耳の話じゃないんよ!!」


こうして、天華の即位準備は“自然に”進むことになった。


---


天華の即位は自然には進まんのんよ。

けど天華は自然に進むと思っとるんよ。

ここから即位の混乱?が本格的に始まるんよ。


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