62.超級パーティのモブ?
【瑛沙の東翼】という超級のパーティがある。
侍のアタッカー。タンクは聖騎士。回復役には聖女。
魔法使いと斥候で構成された、バランスの取れたパーティである。
3人の特級職が中心ではあるが、一般職の2人も高レベルで、特に問題は無いように見えた。だが、上級職の3人のステータスが上限と言われる99を突破してからは、パーティ内で格差が生まれつつあった。
【岩沙 歩】(スカウト / Lv80)
戦闘力:85 / 持久力:91 / 魔法力:45 / 魔力量:45
【東 希美】(魔法使い / Lv76)
戦闘力:61 / 持久力:80 / 魔法力:99 / 魔力量:99
……十分高くね?(瑛雅)
苦手とした「西の丸」を助っ人により突破した【瑛沙の東翼】は、本丸前のアンデッドがメインの【お菊さんダンジョン】を、聖女サオリと聖騎士の翼の活躍により軽く突破した。
ハイタッチするパーティメンバーだったが、一般職の2人の表情に笑顔は無かった。
◇◇◇
「ヒャッホー!」
ウォータースライダーを滑る俺。
30過ぎても楽しいものは楽しい。
贅沢を言えば2人で滑るやつに乗りたいが、シーナちゃんとユキちゃんがペアで滑ってしまった。
っく……。まぁ良い。
◇◇◇
先日、シーナちゃんに諭された俺は、2人をプールに誘った。気分転換は必要だもんな。
「良いんですか? 行きたいです!」
「うむ。プールとな。あれは楽しかったのぅ」
「じゃあ、明日行こうか」
「エイガさん。やっぱり解ってないですね」
「……えっ。何を?」
俺は何かまた間違いを……?
「明日は買い物に行きます。ユキさんも行きますよ」
「うむ。儂も実体化しておるからの」
ん? なんの話だろ。まあ良いか。
「あ、じゃあ俺も行くな」
「ダメですっ。あ、でも駅までは送ってくださいね」
「エイちゃんよ。付いてくるのは野暮というものじゃ」
こ、これは伝説の生き様アッシーと言うやつなのでは⋯
なんて寂しかったんだけど。
◇◇◇
次の日は朝、シーナちゃん達を送って行き、一人になってしまった。
……することが無い。
こう言う時はレベル上げしても良いよな、草刈りでもしていよう。
昼はトマトとキュウリを齧りながら、カップラーメン。
カップラーメンも経験値は入らないけど、たまに食べると美味い。
昼過ぎに6月に収穫していた梅で梅干しを作るために、梅を漬け込んでいたので干してみた。これで梅干しができると良いなあ。
夕方、連絡が来たので迎えに行った。
シーナちゃんとユキちゃん……。
10代の女の子が2人でなんかキャピキャピしてる。私服の2人は眩しくて……。
おじさんは今日、とっても寂しかったよ。
◇◇◇
次の日。3人でプールに向かった。さっと着替えて更衣室を出たところで2人を待つ。
去年は幼女のユキちゃんを連れてきたんだっけ。
普通の人には幽体のユキちゃんの姿が見えなくて、一人でおじさんがはしゃいでいる地獄絵図が繰り広げられたんだっけ……。
なんかヒソヒソ声が聞こえる気がする。
『うわぁ。あのオジサン、また一人で来てるよ。見ちゃダメだよ』
なんて言われてたら泣いちゃうけど。
だが今日の俺には……ムフフフ。
想像しただけで、楽しくなっちゃうな。
◇◇◇
しばらくすると、二人が出てきた。
昨日って、あ、そうか……!
水着を買いに行っていたんだね。
2人ともめちゃめちゃ可愛いじゃん!
シーナちゃんは水色系の水着。腰に布を巻いて露出はやや控えめだけど、美しい御御足に、控えめながら可愛らしいお胸がキュートです。はにかむ笑顔がキュンとしちゃうよ。
控えめに言ってもサイコーです。
ユキちゃんは黒っぽい色がセクシーな、セパレートタイプの水着。布面積はやや多めだけどオジサンには十分です。
レベル16……16歳の身体のユキちゃんは、なんと言うか、その、上からポンッとあって、キュッとなって、ポっとしてからスラっとしている。
さ、サイコーです。
いや、最高はサオリのボンキュッボンだろ。
そう思い込まないと、平常心じゃいられない。
2人とも見せすぎないというところとか、俺の好みを分かっていらっしゃる。
このままだと、エイガのエイガさんが……。
自分だと抑えきれるのか!
昨日、勝手に寂しい思いをして涙していたんだけど……こんな嬉しいことがあるなんてな。
ちなみに3日後に梅干しができました!
【エイガの梅干し】
効果: 体力回復[小]/魔力回復[中]/疲労回復[中]/経験値[小]
経験値は少ないけど、疲労回復と魔力回復が多いのが良いね!
最近、ウチの梅の木から梅があまり採れなくて⋯
梅酒に回せる梅がない。




