46.初体験適齢期とは?
12月に入って、寒くなってきた。
中級ダンジョンを2個攻略して、合計して初級5個と中級5個を討伐。
名実ともに上級探索者となった。
半年前、初級ダンジョンでもがいていたのが嘘のようですね。
中級ダンジョンコアでユキちゃんのレベルも上がる。
【ユキ(実体モード:年齢=レベル)】
レベル:14(1UP!)
称号:ダンジョンマスター
戦闘力:42(+3)……[幽体:14]
持久力:57(+3)……[幽体:19]
魔法力:108(+6)……[幽体:147]
魔力量:98(+6)……[幽体:49]
縁側で畑を眺めながら、ユキちゃんと話す。シーナちゃんはご飯の用意をしてくれている。
「もう、中級では上がりにくくなっておるの」
「そうなんだ。じゃあ、次は上級かなぁ」
「場合によっては、上級なら2つ上がるかのう。それでほぼ大人の身体つきになれると思うが……」
おぉ、俺の悲願の話だな。でも……。
「それなんだけど、ユキちゃん。日本の法律だと、大人は18歳からなんだよ」
「ふむ。それがなんじゃ?」
「うん。だからレベル18になったら改めてお願いしようと思うんだよ」
「エイちゃんがそれで良いなら良いが……少し前は16で結婚できたと思うのじゃが」
「そうなんだ。それなら……決めたことだけど、決心が鈍るな」
「そのずっと昔なら、もうとうにヨメに行ってもおかしくないトシではあるがの」
「へぇ~、そうなんだ……。まだ14だよね?」
「数え年だと15,6になるからのぅ。昔はそれくらいで嫁に行って、子ども作っておったぞ」
「なんだか凄い世界だね。って昔の話か⋯」
「まあ、エイちゃんの相手としては、椎名もおるしの。儂に拘ることもないじゃろうが」
「ん? シーナちゃん? なんでシーナちゃんが?」
「好意はあるのじゃろ?」
「そりゃ、ね。あんだけカワイイかったらねぇ。性格も好きだけど……」
妹として……だよね。
「まあ、あやつも生娘じゃし、無理することはないが……そろそろハッキリさせてやるのも、男の役目というものじゃがな」
「……」
ハッキリ……か。
難しいことを言う。
って、シーナちゃん、処女なんだ……。なんだろう、この訳分かんないけど心が弾む感じ……。
「エイガさーん! ユキちゃん! ご飯できましたよー!」
シーナちゃんの作った美味しいご飯を食べて、笑顔で会話していると、こんな生活がずっと続くのも悪くないと思う。
シーナちゃんの好意が、兄のような存在としてではなく、万が一にも異性としてだったとしたら……本気で考えないと、とは思う。
思うけれども、下手にやって、今の生活は壊したくないよ。
◇◇◇
上級ダンジョンまで、車で1時間くらい。
動物園があった場所がダンジョン化してしまい、施設は閉鎖されている。
もう数年にわたってダンジョンが存在していて、攻略の目星がついていない。
【瑛沙の東翼】のような超級パーティなら攻略は可能だけど、彼らには超級ダンジョンを抑えるという役目もあり、ここのような田舎のダンジョンに割けるリソースが無い。
そして、上級ダンジョンの攻略は、俺たちのような中級ダンジョンを攻略したパーティの役目なんだ。
と、気合を入れていこう。
動物園の入口が、ちょうどダンジョンのゲートになっているようだ。
元々は動物園だから駐車場もあって、アクセスは抜群に良い。車を停めると、既に何台かの車が駐車されていた。
ゲートには協会の職員が常駐していて、ダンジョンに入る人間を管理している。
2人を見て声をかける。
「準備は良いよね」
「はい!」
「うむ」
「今日は、まず1層目の攻略でいこう」
上級ダンジョンからはダンジョンが階層になっていて、その階層ごとに中ボスがいる。上級なら平均で5層くらいを形成しているそうだ。
今回は、様子見で1層目から攻略しようと思う。
職員に探索者デバイスを見せると、
「えっと、【雪の使徒】さんですね。お気をつけて!」
頷いて、ダンジョンへ入る。
前回は入り口付近の雑魚敵が意外と強くてビビったんだけど、今回は心の準備ができている。
最初に出てきたのは、ネズミの化け物の群れ。
「12体です。とりあえず足止めします!」
「オッケー。殲滅は任せろ!」
複数体の雑魚敵なら、乱斬丸の出番だね。
上級ダンジョン攻略開始である!
上級ダンジョンからは、ダンジョン協会が管理しているんです。実力に見合ってないパーティが入らないようにライセンス制みたいな感じ。




