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45.農民生活


ダンジョン協会に行き報告を行う。

「流石ですね。今、三雲さんのパーティは協会でも注目しているんですよ」


よく言うよ。つい半年前までは、ゴミクズを見るような目をしていたくせに……。

だが、こんな手のひら返しは……悪くないな。

俺がクソ雑魚勇者だったのは事実だし。


「どうして急に強くなったのかは知りたいところですが……」

「それは企業秘密ってやつだよ」

「ですよね。協会の幹部も『超晩成の成長型だからようやく能力が伸びだした』という推測を立てています」

「まあ、そんなところかな」


協会で報酬をもらい、デバイスには上級ダンジョンの情報が表示されるようにしてもらった。


これで俺たちも、晴れて上級探索者となったわけだ。

パーティ名は**【雪の使徒】**とした。


俺もシーナちゃんもユキちゃんの使徒みたいなもんだもんね。せっせとダンジョンコアを献上して、成長していただく。


……そして、その先には俺の悲願が達成されるのだ!

ははははっー、のはー。


◇◇◇


近くの上級ダンジョンは、車で1時間くらいの場所にあった。


乱立している中級ダンジョンまでと違い、上級ダンジョンは県に1個か2個しかなく、討伐されることがニュースになるくらいだ。


(ちなみに超級になると日本全体でも数個しかなく、それぞれに担当のパーティが攻略を進めている)


上級ダンジョンにちょっと顔を出してみたけど、倒せないことはないけど雑魚敵も強い。


「もう少し、レベルを上げてから挑戦しよう。安全第一だしな」

「うむ。それが良いな」

「私は異論ないです」


ということで、農民生活である。


◇◇◇


「はははっ! エイガさん! これ楽しいですぅー!」

シーナちゃんが何をしているかと言うと、近所のおじさんから借りたトラクターで、田んぼの予定地を耕しているんです。

冬が来る前に、肥料を撒いて混ぜ込んでおくと良いらしい。

トラクターで耕運することで、無数の雑草や微生物なんかを斃(たお)しているようで、経験値もどんどん入る。


何より、なんか楽しいのな。


畑では、寒くなってからも大根が採れて、ニンジンや白菜、ネギなんかが収穫できて、


「今日は鍋にするべ」

なんて言うと、

「良いですねぇ。この前の探索でお肉が結構ドロップしていましたし、ちょうどいいですね」


3人で鍋をつついて、美味しく楽しい日々。


こんなスローライフも悪くないな。

なんて思っていたけれど……。


◇◇◇


12月中旬くらいになれば畑仕事も一段落ついて、とうとう上級ダンジョンへ挑戦していこうかなって感じになってきた。


【三雲 瑛雅(ミクモ・エイガ)】

レベル:31(1UP!)

称号:勇者

戦闘力:73(+3)

持久力:62(+2)

魔法力:73(+3)

魔力量:62(+2)

器用さ:S

運:S


【椎名 薫(シイナ・カオル)】

レベル:29(1UP!)

称号:くノ一

戦闘力:54(+3)

持久力:67(+3)

魔法力:40(+2)

魔力量:40(+2)

器用さ:S

運:B


【ユキ(実体モード:年齢=レベル)】

レベル:13(1UP!)

称号:ダンジョンマスター

戦闘力:39(+3)……[幽体:13]

持久力:54(+3)……[幽体:18]

魔法力:102(+6)……[幽体:138]

魔力量:92(+6)……[幽体:46]


レベル13のユキちゃんは可愛くて、少し女性的な感じになってきて、新しい扉を開くのも良いかなとは思うものの、日本の法律で18歳が成人なのだから、レベル18まで手を出すべきではないのだろうと思うんだ。


うん⋯。法令遵守ぜよ!

イザってなると、ドキドキして問題を先送りにしようなんて⋯

してないんだからね!

トラクターで荒起し。

なぜかスッゴい疲れるんだけど、なんだか楽しいんだよね!

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