↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

36/73

36.パーティのルール


一旦、引き返すことにした。


俺のステータスとユキちゃんのデバフがあれば、恐らく問題なくボスは倒せただろう。


でも、無理をするという判断を一度してしまうと、これからも無理をするという選択を取ってしまう。

俺は良いのだけれど、シーナちゃんやユキちゃんが傷付く姿は出来るだけ見たくない。


だからこその安全第一、仲間第一なんだ。


軽トラだと3人乗れないので、準備していたリースのワゴン車に乗って帰りながら、2人に説明した。

2人とも、この方針に賛成してくれた。



「ところでエイちゃんよ」

「ん? どうした」

「儂が幽体になれば、これ借りなくても良かったのではないのか?」

「……あ、そっか。でもそんな簡単になれるの?」

「まあ、多少魔力を使うが」

「じゃあ、やっぱりこれで行こう。節約するべきはお金じゃなくて魔力だよ。それにもうしばらくの間使えるように借りちゃったからね」


ダンジョン攻略が軌道に乗って共有資金が貯まれば、四駆のどこでも行ける車を買おう。それまでは軽トラとこのリースのワゴン車で乗り切る。


◇◇◇


今日の晩御飯は、ドロップ肉でバーベキューをすることにした。


料理番のシーナちゃんも、これなら休めるだろう。

と思ったんだけど、肉を切ったり野菜を準備したりと休んでくれない。


働き者のいいコなんだけど……。


「シーナちゃん。疲れてるだろ、休んでて!」

「いえ、私がやりたいんです。準備も楽しくてじっとしてられないですっ」

「なら良いけど。じゃあ明日は完全オフにしてね」

と言うと、シーナちゃんの目がキラッとして、

「じゃあ、約束のデート! 連れて行ってください!」

「……いや。休んでもらおうと思ってだな。……買い物は今度だよ」


「えー、そんなぁ……」

シーナちゃんが泣きそうになっている。

それを見たユキちゃんが、

「エイちゃん。椎名の疲れは魔力消費によるものじゃろ。お出かけするのは、いい気分転換になると思うが」

とフォローしてきた。


「そういうもんかな。でもやっぱり明日は休んで、明後日に中級ダンジョンのボスを倒しに行くから、やっぱり買い物はその後に行こうよ。ボスのドロップとか売った金で豪遊しようぜ」

「……はい。じゃあ、それで良いです」

納得してくれたかな?スッキリ笑顔にはなってくれないが⋯


でも、ドロップ肉の丸焼きは美味かった。

その分、野菜をあまり食べられなくてレベルは上がらなかったけどね。


さつまいもとか採れたので、焼き芋も美味かったな。


焼き芋には体力回復が付いていたし、体力的にはバッチリだよ。


これからのパーティの方針として、決して無理はしない事。ダンジョン初日はマッピングに専念してボス部屋を探す。ボス部屋が見つかっても、その日は引き返して次の日に最短ルートで攻略する、というルールを決めた。


引き返して別のパーティが攻略してしまったら、それはしょうがないから諦める、という事にした。


「それで良いよな?」

「はい! いいと思いますっ」

「儂もそれくらいが良いと思うぞ」


よし。みんなの意見も一致した。


◇◇◇


そして明後日。


シーナちゃんのマッピングは正確で、ボス部屋まであっという間に着いた。戦闘も数回のみ。


ほとんどフルパワーで挑める。


ボスはイノシシのモンスターだった。

動きは単調だけど、万が一突進に当たると怖い。

あと、無限に湧いてくるウリ坊がうっとうしい。


ユキちゃんのデバフとシーナちゃんの忍術で突進力が弱まる。よし、今のうちにウリ坊を片付けよう。

ウリ坊の群れは、乱斬丸で斬りまくれば問題ない。

対多数の戦いなら、今の俺は結構強い。


ウリ坊を片付けていくと、ウリ坊の供給が止まった。

あとは動きの鈍くなったボスイノシシ1体のみ。

乱斬丸を上段に構えて振り落とす。

一撃に見えるけど、そこは乱斬丸。


16回ヒット! 斬撃を16発入れて、撃破に成功した。


「やったー! これで明日はデートですっ!」


シーナちゃんの歓喜がダンジョン内に響き渡った。


お買い物に行くのがそんなに嬉しいなんて、よっぽど欲しい物があったんだね。

昨日更新できていなかったので、朝投稿します。


シーナちゃんがハッキリとデートって言ってるのにね。

まぁ、エイガさんもお買い物って無理に思っているフシが無いわけでは無いのだが⋯

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。