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18.ユキちゃんのレベルアップ


【ステータス】

名前: ユキ

レベル: 6(UP!)

称号: ダンジョンマスター

戦闘力: 6(+1)

持久力: 11(+1)

魔法力: 95(+5)

魔力量: 25(+5)


ダンジョンコアを吸収したユキちゃんのレベルが上がった。


正直、人の親になったこともない俺には「5歳と6歳」の年齢の違いなんてよく分からないのだが、レベル5だった頃のユキちゃんより少しだけ手足が長くなった感じで、背がスッと伸びた気がする。


「ふむ……。いい感じじゃな」

「こんな感じで良いのかな?」

「ふむ。そうじゃな……。レベルがあと10も上がれば、十分じゃろ」


……「十分」とは、アレのことだよな。童貞卒業の話……。

今のレベル6に10を足すと「16」か……。ちょっと若すぎる気もするけれど、その時になってみたら分かるのかな?


卒業は、夢ではあるけれど、高校生の年齢を相手に……というのは、社会的にかなり抵抗があるが⋯。

(……そんなこと考えて日和ってるから、魔法使いになっちゃうんだよ! 行ける時に行くんだよ!)

と、心の中で自分を叱咤して頑張ることにする。


ふと見ると、ボスから落ちた素材をテキパキと集めているシーナちゃんの姿があった。


本当に働き者で良いコだ。なにより、めちゃくちゃカワイイし。


でも、見た目だけなら中学生って言っても通じるもんなぁ……。


前のパーティーのリーダーが彼女に言い寄っていたというけれど……ロリコンってのは良くないよね。


……でも、カワイイよなぁ。

もう高校生じゃなくて、成人しているから良いのかな。

リーダー、ロリコン呼ばわりして悪かった。


「エイガさん! 大体回収終わりました。ダンジョンも消滅しますので帰りましょうか」

ダンジョンボスを討伐すると攻略達成となり、1時間ほどでダンジョン自体が消滅するのだ。


「そうだな、帰ろうか」

「やりましたね! 私のレベルも上がってました。エイガさんのおかげです!」


【ステータス】

椎名薫シイナカオル

レベル: 26(UP!)

戦闘力: 26(+1)

持久力: 52(+2)

魔法力: 31(+1)

魔力量: 31(+1)


万能荷役は、戦闘職ではないので、スキル豊富だけどステータスの伸びは控えめ。

とは言え、引退時のレベル4の俺を瞬殺できるくらいのステータスだ。


……俺だけ、レベル上がってない。泣いていいですか?


でもシーナちゃん、コレで持久力がどんどん上がっていくと、より一層斥候として優秀になっていくよな。


力自体は控えめみたいだから、戦闘力のほとんどはスピードに振り分けられているようだし。


◇◇◇


ダンジョンが消えた跡地は、のどかな河川敷公園のようだった。

河川敷公園の敷地そのものがダンジョン化してしまっていたということか。


「あの……お弁当作ってきたんです」

シーナちゃんが、少し恥ずかしそうに言った。

「あ、そうなの? じゃあ、せっかくだからここで食べていくか」

と言うと、シーナちゃんの表情がパッと明るくなった。


「はい! なんだかピクニックみたいですね!」

「はははっ。ダンジョン攻略でピクニックってのも変な話だけどさ」

「良いじゃないですか。シート広げますね」

テキパキとストレージから、シートを出してお弁当を用意するシーナちゃん。


可愛くて、働き者。シーナちゃんをお嫁にできる人は最高だよね。


「でも、シーナちゃんみたいな可愛いコの作ったお弁当が食べられるなんて嬉しいなぁ」

いつからだろう、女の子にこんな軽口を叩けるようになったのは……。

若い女性を「妹」とか「娘」みたいに見られるようになってからだな。若い頃は恥ずかしくて絶対言えなかったけれど。


でも、本当に嬉しいのは事実だ。


「……っ。もう、エイガさん! 本気にしちゃいますよ!?」

「まあまあ。で、お弁当って何かな?」

「昨日、豆をたくさん頂いたので……豆ご飯を作ってきました!」

「あ……。豆ご飯、ね」


……ここ最近、レベル上げのためもあってずっと自家製の豆ご飯を食べ続けていて、ぶっちゃけ飽き飽きしていたんだよなー。


っと、いかんいかん! せっかくのシーナちゃんの手料理だ。美味しくいただかねば。


「あ、エイガさん……もしかして、あんまり豆ご飯好きじゃなかったですか?」

「いやいや! そんなことないよ! 長靴いっぱい食べたいくらい好きだよ!」

「長靴に入れるのは汚いですけど……どうぞ!」

えっと、⋯まぁ、いいか。


差し出されたタッパーを受け取り、一口食べてみる。

――あれ? 俺の作った豆ご飯と全然違うぞ!?

塩加減が抜群で、米の炊き加減も文句なし。さらに「シラス」が混ぜ込まれていて、味・食感ともに完璧な仕上がりになっている。


「めちゃくちゃ美味いよこれ!」


あまりの美味さに、タッパーいっぱいに詰まっていた豆ご飯をペロリと完食してしまった。


そして――無数の豆を美味しく食べたことで、経験値もザックザク!


――ピコン!

やったね、レベルも上がりました!


【ステータス】

名前: 三雲瑛雅ミクモエイガ

レベル: 22(UP!)

称号: 勇者

戦闘力: 46(+3)

持久力: 44(+2)

魔法力: 46(+3)

魔力量: 44(+2)

器用さ: S

運: S

成長型: 超晩成


えんどう豆って、上手く行けば本当に滅茶苦茶採れて、毎日が豆ご飯になってしまって、もう豆なんて見たくないってなるんですよね。


もっと豆ご飯食べたくなった方⋯ブックマークとか評価とかお願いします。

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