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五話「半仮面の男」
声がする方を見てみれば、半分の青い鬼の仮面をかぶった男が現れる。その半分の顔はまさしくバルトロイドだった。しかし私たちと共に時を過ごしてきたバルトロイドは私の隣に立っていた。
「お前が連れて来たのか?そうか、兄さんのために少しでも手を汚さないように、か」
「……(それは違う。お前を兄などと思っちゃいない。だから止めに来た!!)」
「やはりそうなんだな、兄さんは嬉しいぞ」
「やっぱりこいつは殺すべき!!」
桃姫さんは下に垂れている拳を強く握りしめてる。
「本当にそうか?」
私がそう言うと、バルトロイドとその兄は驚いた表情で私を見た。
「ほら、やはり兄弟だよ。ただやり方が違うだけだ」
私は剣を鞘から抜く。黒く塗られたそれが私の決意をさらに固めるのだった。




