八話「汚れ物」
彼女は私に向けてその三つの刃に分かれた鎌を私たちにぶつけるかのように向けてくる。しかし私の黒い剣がそれを止める。その下で私とメアリーさんの間に入って彼女に見えるかのようにランバースさんは小さな手鏡を見せる。
「……貴様ら……」
「どうだ、自分の老けた顔を見るのは?悪くねぇだろ?そこにこびりついているんだからな?」
「……最悪。一鎌、二鎌、三鎌……それが今切り開かれる時。ここに散るのは血だけ」
三つの刃が伸び上がる。それに気が付き、私とランバースさんは彼女から離れる。しかしその刃に付けられたかすり傷が私の頬に赤い線を付けた。
「ちっ、逃げ遅れたか。ランバースさん、大丈夫?」
「それが……困りました」
そう言って前にいる彼女は私の方を振り返っては私の奥を指差す。
「あんたはいつもいつも先を突っ走って私たちを置いていく。そして私たちが現れた頃にはこれだわ」
「全くよ。仲間なんだから、少しは頼りなさい。最低男もランバースさんも……そして君もね?」
私の後ろにいたのは花咲さんとユキさんだった。他の人たちはいないようだ。
「なんでお前らがいるんだ?」
「最低男、もう一度言わさせないでくれる?仲間だから。それ以外に理由も何もいらない。そしてこれから助けるのもまた私たちの仲間。その仲間を救える方法を少しでもあるこの方に協力すると決めた私と花咲さん。それはいけないと言って私たちと離れたアルファさんたち。その二つに分かれているだけのこと。あとアルファさんからの伝言で『ひとまずお前らとはパーティー解消だ、この野郎』だって、以上。質問等は有川さんを救えるまで待ちなさい」
「ふっ。質問とかどうでもいい。俺たちの目的はただ一つにまとまったんだろ?有川さんを救出、そのオンリー。よし、ひとまずはこれにてダークホース再集結だ。いいよな、みんな?」
その場にいるバルトロイドさん以外は頷く。
「というわけだ。この塔から彼女を見つけるためにまずはあいつをぶっ飛ばす。やるぞ?」
私は剣をメアリーと名乗る彼女に真っ直ぐに向けて言う。私の言葉を聞いてその場に一つだけの返答が揃った。
「炊飯ジャー」、と。




