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二話「賑やかな町」
私たちはしばらく歩いてると、見知らぬ町並みまで歩いていた。町の中は賑やかで騒がしいので私たちの姿など目もくれないぐらいだと安心していた。
「あそこがいいかな?バルトロイドさんはそこの影で隠れてて」
「……(なぜそこまで私を信じられる?)」
「信じてないよ。ただ助けたいという思いに素直に行動しているだけだ」
「……(変な奴だな。まぁ、了解だ)」
私は近くにあった服屋に入って二枚のローブを持ってくるなり、速やかに彼の側に行く。そして彼に一枚のローブを渡す。
「これで身を隠せるはず。君がどんなことを思われているか知らんが、ひとまずバレたらやばそうだからな」
「……(……ありがとう)」
そして私たちはそれを着て、町並みを歩いて行く。しばらく歩いていると、道の開けた場所に出た。
「ここは?」
「……(中央広場。さっきの処刑の場所だ)」
「彼女の姿はどこだ?」
私は有川さんの姿を必死で探すが、そこには彼女の姿はなかった。中央にある噴水に立っている時計台の時計の針は約午前十一時を指していた。例の処刑まで残り約三時間である。




