七話「女は怒らせると怖い」
私は目を見開いて今の状況を確認する。どうやら、ここは『オドロケ宿』の泊まっていた部屋の真ん中で仲間に囲まれて眠っていた。
「あのぅ、戻してくれませんかね?」
「そうねぇ。これは何なのか教えて頂けたら考えてあげましょうかしら?」
ユキさんは私の元に置いてあったビデオカメラを指差す。花咲さんが盗み撮っていたビデオカメラだった。そこにはユキさんが自分の下着をズラしてその中身を確認している姿が映っていた。もちろん、それをやったのは彼女であって彼女ではない。私だ。しかもこの部屋で。
「いやぁ、何でしょうね?」
「あらあら、それでごまかせたとでも?……あら、興奮してここのテントが立ってますね。畳まないと邪魔でしょ?」
そう言うと彼女は私のスボンの上から股間をかかと落とししてきた。
「痛っ!!」
「あら、テントじゃなくて芋虫さんだったようですね。潰さなくては……ねぇ?」
「おい、ダメイド。いい加減にしろよ?メイドのように股間を癒してくれるか?あん?」
「そうですね、花咲さん。ちゃんと撮りましたか?」
「はい、バッチリです。これを警察に出せば彼は苦しみますね。ふふ」
彼女の手には新たなビデオカメラがあった。私は青ざめる。そして謝罪する。
「色々とごめんなさい」
花咲さんとユキさんは私のゴム紐を外しながらクスクス笑ってる。そして外し終えた花咲さんは私に向かって言う。
「この世界に警察なんているわけありませんのに。まっ、似たようなものはいるのでしょうがね。さっ、外に出ましょうか」
私たちは彼女に促されて外に出る準備を済ませて、外に出た。しかし私の心の声は『だまされた』という言葉を何回も繰り返していた。




