二話「金と銀の刃に映るモノ」
「アルファ、アルセイドはどうした?」
彼は私を見て首をゆっくり二回横に振ってから「敵と共に立ったまま死んでた」と心細い声で言う。
「ちっ。役立たずが。お前らのとこの奴も役に立たなかったんだな。ふはははは。まっ、それは……」
私はアルファから投げ飛ばされた黄金の剣を取って彼に刺そうとしたが、彼の銀色の剣で防がられてしまった。金と銀の反射で見れるお互いの顔にはそれぞれの焦りと希望がまるで皮肉のように映し出されていた。そんな雰囲気を壊すかのように一人の男がお願いをしてくる。
「あのぅ。ユキさん。もっと私の名前を言ってください。投げキスも加えて……ぐへへ。へへへ」
誰が言うか、バーカ。後ろの今目に映っている俺を見ろ。ブチ切れて今にも自分の拳を口の中に入れようとしてやがるぜ。って無理矢理例の汚物を吐こうとするなよ、ユキさん。
「そうですね。なら、私のお尻をパンツを滑らせて触ってからでよろしくて?」
「ぜひとも!!」
彼は全速力で走って来るなり、私のスカート目がけて手を滑らせようとするが、私の体が彼の体を
退けるかのように交わしたせいで彼は目の前にいる敵に斬られてしまった。まさしく愚か者への償いである。そしてユキさんは不機嫌そうにこちらを一瞬見たが、すぐにそっぽを向かれた。ちなみにアルファの応急処置はユリさんが行っている。
「もう、怒ったぞ。劇場での争いごとは控えて土に帰って眠りやがれ!!」
「なんだ!?」
私たちは目の前で起こってることに目を疑うのだった。
5月16日水曜日の更新は零時ではなく、この日の内に更新します。お待たせするかもしれませんが、ご承知下さい。




