六話「地面を崩す者に私の心は崩させない」
階段を上がる私。しかしそこには大きな体をして上半身裸の男がいた。腕の筋肉が盛り上がっていた。腹筋も割れている。
「ふっ。ここまで来たがよい。俺は七光聖剣王のうちの一人ガンジュだ」
「とりゃー!!」
私は地面を蹴って彼に飛びかかろうとした。しかしその地面が地割れを起こし、その段差で私は躓いた。
「この世の地面が常に平常とは思わない方がいいぞ、若造」
「ちっ、厄介だな」
私は黄金の剣を私の顔に向けて見つめる。自分の顔が狭い所ながらに映し出される。
「怖気付いたか?なら、俺から行くぞ?」
彼は地面に剣をぶっ刺している。先程も見たが、私に向けて地割れをするつもりだろう。だが、地面がいくら地面が崩れたとしても私の心は崩れることなどない。私は先程と同様に奴に向けて走るが、地割れが来た瞬間に段差になるであろう一歩後ろに黄金の剣を突き刺す。そしてそれの上に右手で持ち手のところを持ったまま上った。
「このまま行かせてもらうぞ!!クソ野郎が!!」
段差のズレができた上の段差の方に足を下ろして私は先を駆ける。
「見事だ。だが、これでどうだ?」
私が奴の目の前に剣を振りかざしたが、彼は自分の剣を持ち上げた剣に張り詰めた地面をバリアとして扱った。
「俺の剣は地面を扱うだけではない。地面と同化出来るんだ。だからこその茶色い剣だ。そしてこのフロアだけは茶色にしてもらっている」
地面に何らかの違和感を感じ、私は黄金の剣を彼の持っているバリアと化した地面にまっすぐぶっ刺して私の体を無理矢理上にあげる。その感覚は元いた世界の鉄棒の逆上がりの感覚に似ているだろうか。とにかく私はなんとか彼の持っているそれの上に立つことができた。そして下を見るとそこには全体に広がるかのように茶色い剣が無数に生えているかのようにそびえ立っていたのだった。
「このまま地面に落ちろ、若造」
彼はそのまま私を落そうと自分の剣を下に向ける。しかし私はそのまま高く飛び跳ねてそのまま右足を伸ばし左足は普通に折っておく。
「人はな。剣を持たなくても勝つことが出来んだ。俺のようにな」
その言葉と共に私は彼に向けて落下していく。
「……あっぱれじゃ!!」
彼の首に私の足と体は見事に落ちた。空中でのかかと落とし(かかとではなくふくらはぎではあるが)が見事に彼に直撃した。彼はそのまま崩れ落ちるなり、見事に自分で作ったそのバリアに支えられながら気絶した格好をしている。黄金の剣もまた下敷きになってしまった。だが、周りにあった地面の茶色い無数の剣は消えてしまった。
「このままあいつらを待つのもいいが。先を急いだ方がいいな。剣はどうすればよいか……」
そう呟きながら階段を見つけるなり、上っていくのだった。
完結になってたと思いますが、手違いです。まだまだ連載します。




