二話「偽物と本物」
気絶させていく刃に強い衝撃が当たる。その刃は私と同じ黄金の光を輝かしていた。
「どうやら、お前さんを倒さないと先には進めないようだね、俺の本体」
目の前にいる私自身の本体に話しかける。しかし彼はこう返答する。
「アジャジャスパーン?」
「鳴き声か?それ?前言撤回だ。容姿が俺でも本物の俺は俺だ!!」
「アジャジャスパーン!!」
「いや、偽物でも何でもいいからそれ以外に喋れよ」
「ピー、ピー、ピーーーー?ピー!!」
「何だよ、禁止用語の防ぐアレかよ?それか鳥の鳴き真似か?……まぁ、いい。何にせよ、どうでもいい。ただ一つ言っていいか?」
「ピージャスパーン?」
「手に持たなければならない方を相手に向けて尖って斬れる方を自分の手で握ってそこから血を流して平然としているアホがいるか!!」
「パーン!!」
「あぁ、今のお前の首元がね」
彼の後ろ首を剣で強打させて気絶させた。
「ふはははは。俺はアキレスだ!!ナイト劇場にふさわしい光景だ。もっと楽しませろ。もっとはしゃげ!!そしてあわよくば俺に会いに来い。そして死ね!!」
声のする城の一番上を見ると、そこには一人の男が落ちるか落ちないかのギリギリの所で木でマッサージチェアの上に座りながら見下すように座っている。そして彼の手にはメガホンがある。服とかは遠くからでしかわからないが、王様のような感じだ。簡単に言ってしまえば憎たらしい姿だ。
「死ぬのはおめーだ!!」
私は黄金の剣をその男に向けて言う。
「聞こえねぇよ。まっ、死ぬ奴の話など聞く気はねぇがな……まぁ、いい。俺は見物でもしてようかな。ふはははは」
「聞こえねぇ?なら、聞かせるためにまずはお前の前に行ってやるよ。だからせいぜいそこでマッサージチェアに揉まれて気持ちよくなって落ちんじゃねーよ?霊魂野郎が!!」
私はそう言って周りにいる半透明の輩にその剣の刃を向ける。
「そういうわけだから俺はここで止まる気はねぇ。止めるってんなら無理矢理行かせてもらうだけだ。さぁ、来いよ。そしてそのまま倒されて帰れよ、お前らの住み心地の良い主の体の中へ」
その声に反応して一斉に私に飛び込んでくる半透明の人たち。
「悪ぃなぁ。一つ言い忘れてた。俺と同じく思ってるのはこいつらもだったな。なぁ、ランバースさん、花咲さん」
目の前にいる人たちを吹き飛ばすかのようにして私の前に立つ女二人。こうしてほとんどの半透明の人たちは気絶していくのだった。そして私たちは通り道ができた場所を駆けて、何とか城の中に侵入するのだった。




