九話「どう戦えば良きかな」
さて、私が武器を振るえるのはこれでよくなった。だが、これから目の前にいる相手をどうすればよいのだろうか。この中には半透明の自分たちの姿がある。その体を傷付けてしまえば元に戻った時の私の体に何らかの影響を及ぼすという可能性があるかもしれない。それは私や仲間たちだけではない。目の前に立っている町の人たちもそうだろう。少なくともこの墓で寝かされている人数分は。
「塩撒いてみる?それともにんにくかしら?誰か持ってないかしら。ほら、メイドなんだからさっさと出しなさいよ」
「あるわけねぇだろ?それに俺は昨日か今日かでメイドになったばかりだ」
「はっ、ありますよ」
「いや、ランバースさんも用意しなくていいからね。ってか何で持ってんだよ!!」
「にんにく焼いて塩をかけて食べたらどうなるか木の向こう側で先ほど試そうとしてたらあなたたちの言葉が聞こえてきまして」
「なんでだよ!!」
「ごちゃごちゃうるさいわね。あるんならこうよ」
花咲さんはランバースさんの手に持っていたにんにくと小さな透明のビニール袋に詰め込まれていた塩を全て幽霊たちに投げ飛ばした。
「あら、効かないわね?」
「俺、大事なこと忘れてた。花咲さんに前にこれら試したことあるがあまり効果なかったんだったわ」
「へぇー?そう?」
「ひぎぃ!!」
彼女に胸の先っぽを無理矢理捻られて変な声が出た。服の上からでもそこを届かせるとは幽霊は恐ろしき存在だ。
「恐らく普通に戦えばよろしいのでは?ただ殺さない程度に……気絶程度とか……かしら?」
ランバースさんはそっとそれを口に出す。
「それでひとまずやってみるか。各自、戦闘開始だ」
そう言って私たちは目の前にいる半透明の幽霊たちと対抗していくのだった。
次回更新より、四章突入。幽霊集団VSたった女三人。そして集団の上に立つ者とは。仲間や吉田は元の姿に戻すことが出来るのか?




