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第6話〜1本の補助線

聞かせていただきます。この辺りはかなり AI の力をお借りしています。これからオリジナルの文章に戻していきたいと思います。乞うご期待!

 大問10に視線を落とした瞬間、眩暈めまいが視界をゆがませた。

 複雑に入り組んだ図形と、証明を求める冷徹な数式の羅列。普段の俺なら、解法までの美しいロードマップが瞬時に脳内に描けたはずだった。

(……読めない。線が、交点が、交じり合って意味をなさない……!)

 下腹部を金属のヘラで抉られるような激痛が、容赦なく思考を細切れにしていく。額から流れた汗が、問題用紙の余白にポツリとシミを作った。

 残り時間はあとわずか。ここであきらめれば、この身体の持ち主であるあの「男勝りな女の子」の努力まで無駄にしてしまう。

「っ……ふぅー……」

 小さく息を吐き出し、俺は左手で強くお腹を押さえつけた。痛みが消えるわけではない。だが、逃げるわけにはいかない。

 東大生のプライドと、元自衛官志望の彼女の根性。その二つが、俺の折れかけた心をギリギリのところで繋ぎ止めていた。

綺麗きれいに解く必要なんてない。泥泥どろどろ足掻あがいて、1点でも毟り取ってやる……!)

 俺は震える右手に力を込め、解答欄の1行目に、血を吐き出すような思いで補助線を一本、力強く引き込んだ。

御一読いただきまして、誠にありがとうございました。、

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