第27話〜そういえば……
書かせていただきます。家族投稿は許しくださいませ。物語の核心に迫っていきます。入れ替わりの謎は解明されるのでしょうか?少しでもお楽しみいただけましたのなら 光栄です。
「……え?」
パスタを口に運ぼうとしていた彼の動きが、完全に止まった。
言われてみれば、あの意識が遠のく直前、耳の奥で鼓膜を震わせた奇妙な高音――。ただの耳鳴りだと思っていたが、彼女のスマホが震えた瞬間と、確かに重なっていたような気がする。
「それって……あの非通知の電話が、入れ替わりのスイッチになってるってことか?」
「確証はないけど、可能性は高いと思う。だって、普通の着信音じゃなかったじゃない。電子回路がショートしたみたいな、頭に直接響くような音」
男の姿をした彼女は、腕を組んでうなる。その仕草は男前だが、眉間に寄ったシワがどこかアンバランスで、彼は妙な緊張感を覚えた。
「でも、誰が何の為にそんな電話を? もしそれが本当なら、仕掛けた『誰か』がいるはずだろ」
「そこよ。あたしのスマホの番号を知ってて、そんな怪しい電波(?)を流せる奴……」
彼女は再びスプーンを握り、ドリアのベシャメル・ソースをぐるぐるとかき混ぜながら、記憶の糸を手繰り寄せ始めた。
「……あ。そういえば、あの川の近くですれ違った人、変な機械持ってなかったっけ?」
もう一度いただきまして誠にありがとうございました。




