この国の現状
「それにしても、アレーヌ様も随分変わった物を欲しがったのね、使われていない土地を欲しがるなんて。 でも この状況を見たら納得したわ。 確か草茫々の荒れ地だった、て記憶をしていたけど」
ミリヤ様が周辺を見てそう言った。
「昨日のうちに整備をしました。 今日が第一歩という所でしょうか」
「たった1日でっ!? ……やっぱりアレーヌ様は兄には勿体無い人材だったのよ」
アレーヌ様は溜息を吐いた。
「ところでミリヤ様がお戻りになった、という事は国王様から何かしらの話があったのですか?」
「そうなの、兄がやらかしたから継承権第2位の私が王太子に就く事になったのよ」
この国では男女関係無く王家の人間であれば国王に就く事が出来る、過去には女王も何人かいた。
「それはお祝いの言葉を言った方がよろしいのでしょうか?」
「まだ先の話だし色々調整もあるから正式に通達はされていないの」
困った顔をするミリヤ様、どうやらまだ覚悟が出来ていないようだ。
まぁ、その気持ちもわからない訳では無い。
なんせ我が国は武力も財政もごく普通な国なのだ。
今は周辺国と同盟を結んでいるので戦争が起こる気配は無い。
ただ虎視眈々と陣地を拡げようとしている国があるのも確かなので気が気ではない。
「留学に行ってわかったけど他国には強味があるけど我が国には無いのよ、それとお父様が政が下手だと言う事がよく理解できたわ」
ミリヤ様は苦笑いをした。
「だから、何かあったらアレーヌ様にも協力してもらわなきゃいけない事があるわ」
「勿論、協力は惜しみませんわ」
「そう言ってくれて安心したわ」
王家に振り回されている者同士、私達はガッツリと固い握手をした。




