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音楽の神学み  作者: 聖
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9/12

Tool「Sober」

Mother Mary, won’t you whisper.

日本でクリスチャンなんていうと、なんかいかにも少女漫画的な育ちのいいお嬢様、みたいなイメージもありますけど、私の場合は必ずしもそういうお行儀のいい感じに魅力を感じているわけでもなくて。カトリックには豊かな文化がありますし、現代文明なんてほとんどプロテスタントの成果というところがあるので、もちろんそこに大きな敬意はあるんですけど、それはそれとして適切な距離感も保ちたいところがあります。


世界史をちょっと学べば、人類を最も強力に導いてきた本は聖書ということになると思いますし、そうであるならば人物としてはキリストということになると思いますので、信じてどうこうというよりはまずはそういう事実レベルの話から出発するべきだとは思いますけど。そうはいっても聖書では海が割れたり処女が出産したり死者が復活したりするので、まあ常識で考えたら理解が難しいところは普通にあるわけです。


だから神を信じるといっても、素直にそのまま聖書を信じるといったスタンスにはちょっと無理があると思いますし、そういう意味では、疑い戸惑いながらもそれでもそこに真実を見出そうとする葛藤みたいなところにリアルなものを感じたりもします。


この曲で歌われているのもそういう気持ちだと思います。サウンドが激しいので音だけ聴いていると誰でもいいから殴らせろ、みたいなこと言ってそうな雰囲気なんですけど、歌詞としてはめちゃくちゃガチでキリストとマリアに悪態をついているような内容で。懺悔室で大暴れする信徒みたいな。


あまりお行儀はよくないかもしれませんが、そもそもまじめに信じようとしてないとこういうスタンスって出てこないと思いますので、こういうのには裏返しの誠実さみたいなものを感じるんですよね。信仰というものが体感として血肉化しているからこそ出てくる態度だと思いますので、そういう尊さがあるよねって。


クリスチャン文化をただ文学的に消費して終わり、みたいな気楽なスタンスからは出てこない真剣みというものがここにはあるのではないかと思われますので、こういうのも私にとっては大事な導きの糸ですね。

動画。

https://youtu.be/nspxAG12Cpc?si=jYJM8k1U-MbZB7dd

歌詞。

https://lyriclist.mrshll129.com/tool-sober/

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