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音楽の神学み  作者: 聖
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3/12

倉木麻衣「Stay by my side」

いつかずっとそばにいられる日まで。

全ての音楽は聖歌である。とかいきなり言ってみたところで、なにいってんだこいつ、と思われても仕方がありませんので、ここでは私が言いたいことをもうちょっと具体的な例を通して説明してみようと思います。


現代のR&Bといえば、一般的にはキラキラしたラブソング、というイメージでいいと思いますけど、このジャンルの起源には教会で歌われるゴスペルの影響がありました。つまり、もともとは神への愛を歌っていたところにルーツがある、と言えるわけです。だからアメリカの黎明期の歌手は、単なる恋愛の歌のはずなのに人類愛の歌に聴こえる、などと評されたり、ヒット曲が教会で賛美歌として歌われたりといったことがありました。


日本にも教会はありますし、ミッション系の学校もけっこうありますけど、クリスチャンが大勢になった歴史はありませんし、カトリックのシスターなどが身近にいるような環境も一般的ではありませんね。だから、聖歌を歌う聖女といったことを考えるとしても、もっぱらフィクションの中の存在ですよね。どちらかといえばアイドルという存在が、神道的な巫女の系譜に沿った、日本ローカルな聖女の類型ということになるかと思われます。


そういう日本の風土で聖歌のようなフィーリングでR&Bをやるのは基本的に難しいし無理があると思われるんですけど、だがしかしそういう離れ業をいわば天然の巫女としてやってしまったのが倉木麻衣さんの「Stay by my side」である、というのが私の理解になります。


いっけんただのラブソングなんですよ。なんですけど、「Stay by my side」というタイトルを、「主よ、どうか私のそばにいてください」と解釈してみたらどうでしょうか。驚くべきことに、こういう理解でも全く成立するフィーリングの歌なんですよねこれ。MVも教会で歌っていますから、おそらく半ば意識的にそうなっているんでしょうね。


無理に黒人に寄せようとしてもどうあがいても本家本元には敵いませんし、むしろこういうのが日本的な本物ということになるんじゃないかなーと私は思います。清楚でありながら、しかも圧倒的にかわいいし。祈りが本物であれば、なにがどうあれそれは本物である、ということなんだと思います。

動画。

https://youtu.be/lU9vXLWc_0w?si=wHEo7W3zPeKh-WQL

歌詞。

https://www.uta-net.com/song/12572/

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