第6話 〜王都ヴァルハイム〜
アルトとアイリスは依頼の魂喰いの霊域を達成した事をギルドへ報告をしに行った。
「あの、ギルド長にお会いする事は可能でしょうか」
「アルトさんですね、先日の依頼を達成したのですか?」
「はい、なのでギルド長に報告をと思って」
「分かりました、少々お待ち下さい」
受付嬢が別室に行ってから少し経ってから、ギルド長がこちらへやって来た。
「魂喰いの霊域、依頼達成したんだってね、やってくれると思ったよ。」
「あの村を滅ぼしたの死霊でしたよ」
「あの村に死霊が?まさか、あそこの区域は発生しないはずなんだが…」
「でも、実際に死霊の王、奪魂王がいたの」
「どうやって、死霊の王を倒したんだい?」
「俺の前世の力で倒しました、どうも俺の前世は聖女だったみたいで…その時の能力使って倒せました」
「ほぉ、聖女の能力か、それはとても興味深い」
アルトは聖女のごく一部能力を見せる事にした、「神聖領域」を発動させ、周囲一帯を神域へ変え周囲にいる者達の能力値を強化した。
「これはすごいね、私の能力値が凄く強化されたよ。これでまだ聖女のごく一部の力だとはね、次にまた依頼をしたいんだけどいいかな?」
「依頼ですか?次はどんな?」
「今度、王都ヴァルハイムで行われる建国祭で、優秀な者を国王の護衛として任命するよう依頼されている」
「え?荷が重すぎるんですけど…」
「アルト、この依頼受けた方がいい」
「アイリス、でもさ、この依頼は…」
「アルト、貴方の前世の記憶を蘇らせるチャンスかもだから」
「なるほど、俺の前世に関係しているってことか…」
「因みに、魔法大会とか武闘大会が行われるらしいから、参加するのもありなんじゃない?」
「護衛依頼受けてるのに、それに参加するのはありなのか?」
アルトは悩んだ末、依頼を受ける事に魂喰いの霊域の依頼達成報酬を受け取ったあと王都ヴァルハイムへ向かう準備をした。
「準備はこんなもんでいいかな」
「アルト、ここから馬車に乗って数時間移動するよ」
「わかった、じゃ馬車に乗るか」
荷物持って馬車乗り場へ行き、馬車に乗ったあとアルトは気になる事を聞いた。
「アイリスの事を教えて欲しい、アイリスって一体何者なの?」
「私は、不老不死なの、だから何百年と長生きしてる。この心臓の鼓動が止まらない限り私は生き続けるの」
「じゃ、アイリスは不老不死で、俺は何度も生まれ変わってその度にアイリスと出会ってるってこと?」
「そうなるわね。貴方は何度も生まれ変わって、何度もある戦いに挑み敗れてる。」
「ある戦い?それってどんな戦いなの?」
「終焉之神との戦いよ」
「終焉之神?」
アイリスから話を聞くと、俺とアイリス達はこの神「終焉之神」を討ち滅ぼすべく何度も戦いを挑み続けたものの、返り討ちにされて何度も敗北しているらしい。
「その神を滅ぼしたいのはなんでなの?」
「この輪廻転生を終わらせる為よ、輪廻転生して何度も繰り返す人生を終わらせるの、貴方の為に」
「俺の為…俺はその神を倒す為に人生を鎖で縛り付けられているのか…」
馬車の窓から外を眺めて少し表情を曇らせながら溜息をついた。
アイリスはその様子を見てアルトの隣へ座って優しく手を握った。
「アルト、何も気にしなくていい。今はゆっくりしていよ?気長にまったりと旅でもしよ?」
「ありがとう、アイリス」
馬車で揺られて数時間が経ち、王都ヴァルハイムに到着した。
「ここが王都ヴァルハイムか」
「そうよ、早速依頼の件について話をしに行かなきゃね」
「そうだね。依頼の件は王城の方へ話行ってるのかな?」
「冒険者ギルドが話通してくれてるよ、早速行ってみよ」
馬車から降りては荷物を持って王城の方へ向かって行った。




