第12話 〜魔術大会②〜
「さぁ、始まります!第二回戦、アイリス選手対謎の仮面をつけた人物との戦いが開始されます!」
アイリスと謎の人物は互いに戦闘態勢に入った。
(いつになったら仕掛けてくるの?まぁ、様子見として私から仕掛けてみるか…)
「氷結槍雨」
無数の魔法陣が現れそこから氷結の槍が謎の人物に目掛けて降って行く。
謎の人物は指をパチンっと鳴らした瞬間に、無数の魔法陣と氷結の槍が一瞬にして消滅した。
(え?どういうこと?私と同じ系統の消滅させれる魔法を持ってるってことかしら…)
「虚無弾」
無数の黒い魔力弾を高速で撃ち出し、アイリスは黒い魔力弾を躱していたが、躱せない弾丸は一瞬で分厚い氷結の壁を創り出しギリ防ぐ事に成功し、空間が抉られたような痕が氷結の壁にできていた。
(危ない…っ!この能力?魔法?はなに…?これ何処かで見た事ある気がする…これはちょっと、本気を出して相手しなくちゃいけないみたいだね)
「虚無刃」
手を前に出し魔法陣が現れ無数の黒い斬撃が飛んで行く、魔力障壁で防ごうとしていた瞬間に、アイリスの危険察知が働き躱すことに決めた。
「あー、そのまま魔力障壁で防いでくれたら良かったのに…そしたら、魔力障壁ごと斬れたのに」
「やっぱり…貴方のさっきの攻撃…空間そのものを切断する魔法よね」
「なーんだ、そこまで見破られちゃったか…はぁ、なら仕方ない…わたくしも本気で相手しましょうか」
「黒滅槍」
漆黒の槍を無数に生成し、上空から槍を降らせて行くもアイリスは躱したが、背後に漆黒の槍が現れアイリスの太腿を貫いた。
「あぁ゛!!」
身体に違和感を覚え始め、アイリスの体内から根こそぎ魔力を奪われて行く感覚が分かり、漆黒の槍を掴んで無理矢理引き抜き、魔力をこれ以上奪われるのを防いだ。
「はぁ…はぁ…っ」
「貴方、早く降参したら?もう、勝ち目ないでしょ。」
「そんなのわかんないでしょ…」
「それなら、「虚蝕連弾」」
虚無のエネルギーを収束された圧縮弾が、ものすごい速度で連続発射されアイリスは魔力障壁で防御するも、魔力障壁は徐々にヒビが入り壊れてしまった。
「っ…!「氷結支配」」
周囲の空気が一瞬で凍りつき、敵の魔法まで凍らせどうにか防ぐ事ができた。
その瞬間、会場内の空気が一変した。
仮面女の両隣に謎の人物が現れ、フードを深く被り同じく仮面をつけた気怠そうな男が口を開いた。
「なぁ、アゼル何してんだよ。こんな奴相手にさ」
「ごめん、ちょっと思ったより強くて…」
「そうっすよ〜、本気で殺しにいかないと」
(これは非常に危険な状態かも…私と同等レベルの相手が3人になったのは…やばい…)
「国王様、すみません…傍を離れます!」
一瞬でその場から姿を消しアイリスの元へ行き、「聖光加護」「魂聖強化」「神命加護」「聖戦之詔」の4つの能力を発動させバフ全開でアイリスの魔力等を回復させた。
「師匠!」
「ルシエラ、来てくれたのね」
「私も協力するっす、絶対にどうにかするっすよ」
「あ〜…面倒なことになりそうだな…」
「早く目的を達成すれば良かった…」
「そうっすよ、目の前に丁度来てくれたし…やるっすか」
(目の前に丁度来てくれた?誰が目的なの…アルト?それてもルシエラ?どっちなの…)
アルト達対謎の集団との戦闘が始まろうとしていた。




