30ページめ
感想、嬉しい。(ダンジョン・オーパーツという別作に感想を貰ったことに驚いて思考力が低下しています。ご了承下さい)
ダンジョンから出た僕達は、顔を見合わせて、どちらからともなく笑い出した。
「あっはっは。あ~、苦しい。カイト君、煽り過ぎでしょ」
「ちょー楽しかったから、いいんですぅー」
あ~〜。腹痛いし、力も抜ける。笑いの発作に苦しみながらそう答えまると、ミライさんが口を開いた。
「ダイアド君………、なんで―――、なんで私を助けたの!?アイツの共犯者の私を!!」
絞り出すような声だった。きっと、ダイアドさんの酷い状態を今まで見て見ぬふりをしてきたのに、助けられたのが罪悪感として彼女を襲っているのだろう。14歳になるまで人間と関わってこなかったけれど、解る。本を読んでいるから、想像出来る。
(ダイアドさん。『主人公適正』あるんだから、言葉をかけるよな?ちゃんと、最後まで助けろよ?)
―――僕はグッドエンドバッドエンドデッドエンドビターエンド、全部拍手喝采を送れるタイプだけど、目の前でそんな事が起こるのは違うから。
僕はダイアドさんを見る。それを感じ取ったのかダイアドさんはミライさんに近づいて、言った。
「なんで助けたって……………ミライさんが、好きだから、じゃ、ダメ……………かなぁ?」
オイゴラ照れんなや。そんな僕の内心と逆に、ミライさんは頬を朱に染めた。いやまぁ確かに言葉はもう100点満点なんだよなぁでも照れるなやオイ照れなきゃ120点限界突破なんだよでも今僕の脳裏にめっちゃ『伏黒』『釘崎』が10点ボード上げてる映像が浮かんでるなぁ照れてるせいで減点だけどていうかミライさんの照れ方かわいいな「ふぇ…………………え?」はもう『白』ちゃんなんよ『ノゲノラ11巻の見開き184,185ページ(イラスト付)』なんよあのシーンはとりあえずかわいいしかないしかわいいと癖で埋め尽くされてたけどってダメだ僕情緒おかしくなってる。(この間0,5秒)
ダイアドさんとミライさんの間に甘酸っぱい雰囲気が流れた後、ミライさんが言葉を絞り出す。
「そ、そんなの……………ありえない―――」
確かに、そりゃあそうか。見て見ぬふりをしてきた共犯者が、好かれる訳ない。そんな思考にもなるか。でも、多分ダイアドさんは―――。
「消耗品渡してくれたし、バフだって掛けてくれたし……………。おかげで今まで生きてます!!」
なんか、『いのちの恩人。感謝永遠に』とは言い始めそうな言い方だな~。照れ隠しと受け取って、主人公度65%!!
「そんな……………そんなの…………………」
「それに、カイト君から聞いたんだ。僕を見つけた時に、凄い結界が貼られてた、って。ミライさん。貴女は命の恩人です。それに、あんな奴の奴隷だったのに、前を向いていた。そんな貴女の輝きに憧れて、惹かれたんです。助けない理由なんて、無い」
くっ、主人公度99…………100………………ぐあぁっ計測不可能だとぉ!?コ、コイツ…………強い!!
その言葉を聞いて、ミライさんの目に涙が滲む。
「なんで……………なんで私なんかに、そんな言葉を言うのぉ………。うわあああああん」
めっちゃ主人公とヒロインしてるわぁ。『イイハナシダナー』。なんて脳内で茶化すが、僕も少しもらい泣きしてしまいそうだった。気付かれないようにそっと目を拭い、僕は締めの挨拶をする。
「これで、ハッピーエンドですね。お客様、またのご来店お待ちしています」
その言葉を終えた後に、僕は決して手放したくない人々で構成された、小さな小さな自分の世界が、少し………ほんの少しだけ、広がった事に気付いた。
(この2人とは、ずっと関わりを持ち続けたいなぁ―――)
そんな事を思った自分に、思わず笑みが浮かんでしまう。大丈夫。僕はきっと、人間の社会でも生きていける。きっと。溶け込める。
「本当に、ありがとう。カイト君。きっとまたお店に―――ッ!?」
そんな事を思っていたら、僕の言葉に振り向いたダイアドさんが例を言って顔を赤くした。あの野郎………………。
「さては僕の事見てかわいいって思ったなこの野郎がぁぁぁあああぁぁぁ!?」
僕はダイアドさんに襲いかかった。
感想!!
感想ありがとうございます!!
別作だけどありがとうございます!!!(感想を貰ったことを理解しておかしくなっています。ご了承下さい)
皆さん忘れてるかもしれませんが、カイト君は人間が来ないような場所で暮らしていました。だからこその『人間の社会でも生きていける』なんですねー。




