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蒼い華  作者: 桜ノ夜月
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14/18

「蒼い華」番外編④

今回のリクエストは、璢音さんから頂きました。

二発目玉倉さん目線です!

つまんないかもです。すみません。

楽しんでくれたら幸いです。



番外編          蒼い華

『今回のリクエストは璢音さんから頂きました。』by作者

『名前で呼んでっ!』Dear玉倉。

「瞳さん、お誕生日おめでとう。」

お母さんとお父さんに言われて、そういえば誕生日だったかしらと改めて気付く。

「ええ。ありがとう。」

ニュースでは同じような天気予報を言っている。

今日も暑くなるらしい。

スープを頂きながら、ぼんやりと空を眺める。

今頃、鏡夜は何をしているのかな?

…会いたいな。


「行ってきます。」

両親に挨拶をして、家を出る。

見上げた青空は、何処までも澄んでいてどこまでも青い。

―海みたい。

もう、今は行かなくなったけれど。

―鏡夜に、会いたい。

初めて鏡夜を見たのは、あたし達がまだ一年生の頃だった。

鏡夜は新入生の中でも群を抜いて目立っていて、すでにファンもかなり居た。

…多分、『一目惚れ』だったんだと思う。

冷たくて、クールで(冷たいとクールは一緒かな?)、誰も寄せ付けない雰囲気にあたしは惹かれたんだ。

…だから、一つだけ我が儘があるの。


―名前で呼んでよ、鏡夜。


校門を潜ると、いつも通り女子に囲まれている鏡夜が居た。

…でも、隣にはあの子が居て。

あたしはぎゅっ、と唇を噛んで昇降口を潜った。


教室のドアを開けて、中へと入る。

もちろん、「おはよう」って言ってくれる人は居ないけど。

あたしは黙って席に着いた。


「玉倉。」


不意に、本当に不意に鏡夜のバリトンボイスが聞こえた。

低くて、冷たくて、でも少し優しくて温かい。

そんな、優しい声。

だから一瞬、自分の名前を呼ばれた事に気付かなかった。

だって、鏡夜はあたしにはまるで手の届かないような人だから。


「玉倉。…おい?」

あたしの肩を、誰かが叩く。

「玉倉?」

驚いて振り返ると、怪訝そうに眉を顰める鏡夜が立っていた。

「…大丈夫か?」

あたしの顔が、赤くなっていくのが解る。

鏡を見なくても、きっとあたしの顔はゆでダコ状態だ。…多分。

「熱でもあるのか?」

そう言って鏡夜はあたしの額に触れる。

熱なんかありません!

「…熱はないみたいだな。」

あたりまえです!

心の中で突っ込みながら心臓はバクバクして五月蠅い。

…絶対いつもとキャラが違う。

顔は赤いし、心臓はバクバクして痛いし、息が苦しい。

苦しいけど、嬉しい。

…変な気持ち。

でも、いつまでたってもあたしは「玉倉」のままで。

それがちょっと、悲しい。

…でも、伝えてみようか。

バクバクする心臓を抑えて、伝えてみる。

「あ、あのさ…」

あたしは大きく息を吸い込んだ。


「名前で呼んでっ!鏡夜。」


鏡夜は驚いた顔であたしを見てる。

「今日、誕生日なの。」

鏡夜はふっ、と微笑んで

「おめでとう。…瞳。」

そう言って頭を撫でて、自分の席へと行ってしまった。

―瞳。

あたしは鏡夜に撫でられた頭を触る。


「…ありがと。鏡夜。」


嬉しくて、恥ずかしくて…

涙が出たことは、鏡夜には秘密。

だって、恥ずかしいじゃん。


…ね?


              END






















ちなみに玉倉さんの誕生日は本当は明日です。

鏡夜は十二月二十四日、綺流社くんは二月十四日、正世くんは三月三日です。

…かなりどうでもいい情報でしたね(笑)

ここまでお付き合いくださり、誠にありがとうございました。


璢音様へ

リクエストして頂き、誠にありがとうございました!

玉倉さんがどうしてもお礼を伝えたいらしいので、この場をお借りして伝えさせて頂きます。

「あ、あたしの話をリクエストしてくれてあ、ありがとう。…ございます。

ふ、ファン少ないと思ってたから、その…嬉しい。

あ、ありがとう。

…も、もう帰るわっ!さよならっ!」

え?あーあ…

ほんと素直じゃないんだから。

リクエスト、本当にありがとうございました。

いよいよ次で最後です。

最後までお付き合いくださると嬉しいです。





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