表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クリームメロンソーダコード  作者: 式崎 花菜恵
第1章 マチルダと本
6/7

第6話 頭痛と魔法

 マチルダはカフェの帰り道、頭痛がしていた。

「どうしたんだい、マチルダ?」

 マチルダはこめかみを人差し指でさすりながら、俯き気味に答える。

「ちょっと頭が痛くて」

「病院で診てもらったほうがよさそうだな。馬車で病院へ向おう」

 2人は病院に着くと、受付を済ませ、内科の診察室の前で順番が来るのを待つ。

 2分ほどして、ようやく2人の番になった。

 診断名は異国者頭痛で、マチルダには痛み止めが処方された。

 薬局で痛み止めを買うとすぐに馬車で宮殿へ帰った。

 マチルダは魔法コードで王子が出してくれた水で痛み止めを飲んだ。

「少し横になったほうが良い。ゆっくり休んで」

「ありがとう」

 マチルダは例のベッドで横になった。横になりながら、王子に聞く。

「ねぇ、王子。これからの予定はどうなっているの?」

「父上と母上に午後から会わせる予定だったけど、君の体調が優れないなら、明日の朝にしようか」

「貴方のことを考えると、今すぐにでもお会いしなきゃいけないと思うけど、今の私の体調を考えると難しいわね。申し訳ないわ」



 その日の夜、王子が作ってくれたベッドで寝たマチルダは夢を見る。それは、王子から何かを教わっている夢だった。

 目が覚めてから、それは正夢になる。マチルダは王子から魔法を教わる夢を見ていたのだと気付く。

 様々な魔法コード練成の基礎を教わると、マチルダはすぐに応用してみせた。マチルダは何回か練習して上手くなり、完璧な魔法コードを練成して王子を喜ばせた。

 その頃にはもう頭痛は治まっていた。

「そろそろ、両親に君を会わせたい。いいかな?」

「勿論、良いわよ。早くお目にかかりたいと思っていたもの」

 日が傾いた頃。マチルダは魔法コードでドレスに着替え、王子の両親に会いに行った。

 王子の両親はマチルダを歓迎してくれた。

 しかし、その刹那、何か張りつめた空気をマチルダと王子は感じた。王子の母親の、モナ・リザよろしく冷たい微笑を浮かべた顔に、マチルダは違和感を覚えた。

 王国の民がクリームメロンソーダしか飲まないことや、この張りつめた空気、そして僅かに引きつった母君の微笑。

 マチルダはまるで何か隠し事をされているような感覚に陥った。

――この王国は何だか可笑しい。

 更には王子にこんなことを言われる。

「この王国の秘密を、君と一緒に解き明かしたい」と。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ