表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
56/80

第5話「再会と、未来のための選択」



春の風が心地よく吹く、ある休日。


悠真と美紅は、双子をベビーカーに乗せて、ある広場にやってきていた。

そこでは――悠真の高校時代の友人や同期たち、40〜50人規模の大きな同窓会が開かれていたのだ。


「……久しぶりだな、みんな」


広場に集まった懐かしい顔ぶれに、悠真は小さく息をついた。

学生時代、共に過ごした仲間たち。進学した者、就職した者、家族を持った者――さまざまだ。


美紅も少しだけ緊張した面持ちだったが、横に並ぶ悠真の存在に、自然と笑みがこぼれる。


「うわっ……まさか来てくれると思わなかったわ!悠真!」

「てか……これが、美紅さんと……お前の子供!?」


双子を見た瞬間、周囲のざわめきが一気に強くなる。


「きゃ〜〜っ、かわいいっ……!」

「え? 双子なの!? マジで? 本当に……お前、もうパパなんだなぁ……」


笑い声とともに、皆が次々とベビーカーの中を覗き込んでいく。


「育児、大変か?」

「いや、マジで大変だよな。夜泣き、ミルク、オムツ……」

「私も、妊娠から出産までほんっと大変だった。育児ナメてたけど、ガチでキツいもん……」

「それでも……家族っていいよね」


次々と飛び交うリアルな声。

そして、ふとした拍子に――一人の女子が呟いた。


「でもさ、美紅さんが奥さんって、やっぱ羨ましいよ」


その言葉に、美紅は少し頬を染めながらも微笑んだ。


「ありがとうございます。……でもね、私も、悠真が夫で、本当によかったって思ってるの」


「え……」


「だって、毎日頑張ってくれるし、子どもたちの面倒も見てくれるし。

なにより、どんな時でも“家族を大事にしてくれる”人だから」


その場の空気が、ふわっと柔らかくなる。


悠真は少し照れたように笑いながら、言った。


「俺たち、交際0日婚だったけどさ……

結婚して、家族になって、今やっと――“本当の意味で恋してる”って思えるんだ」


そこにいた誰もが、その言葉に心を打たれた。


そして、広場の隅で瑞稀がスマホを構えながら、ぽつりと呟いた。


「やれやれ……弟のくせに、ほんと憎いぐらい様になってきたじゃない」


尚吾が隣でクスッと笑う。


「……でも、あれが“本物の幸せ”ってやつかもな」


春の空の下、家族と仲間に囲まれた一日。

それは、ただの再会ではなく――

未来のための“今”を確かめる時間だった。


そして帰り道、美紅がそっと言った。


「ねぇ悠真……次は、家族ぐるみのバーベキューとかしたいな」


悠真は笑って頷いた。


「うん。大翔と遥香にも、俺たちの大切な人たち、ちゃんと知ってもらいたいしな」


穏やかな時間が、ゆっくりと流れていった。



最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

もしこの物語に少しでも「面白い!」と感じていただけたなら——


ブックマーク & 評価★5 をぜひお願いします!


その一つひとつが、次の章を書き進める力になります。

読者の皆さまの応援が、物語の未来を動かします。


「続きが気になる!」と思った方は、ぜひ、見逃さないようブックマークを!

皆さまの応援がある限り、次の物語はまだまだ紡がれていきます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ