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第3話「先輩ママたちとの再会、そして共演の打診」



復帰後のCMは大成功――

その反響は大きく、ネットニュースやSNSでは「ママになっても変わらぬ美しさ」「奇跡のツーショット」として話題になった。


ある日、事務所にて。


美紅は赤ちゃんを抱いた状態で、楽屋のソファに腰掛けていた。

大翔がすやすやと眠る横で、遥香は少し目を開け、母の顔を見上げて微笑む。


そこに、久々の顔が現れた。


「おーい、美紅。ほんとにママになってるー!」


現れたのは、同じ事務所でかつて一緒に活動していた村上紗彩さあや東雲梨菜しののめ・りな

二人とも数年前に結婚・出産を経験し、今では“先輩ママタレント”としてのポジションを確立していた。


「美紅、元気してた? やっと戻ってきたじゃん」


「うん……やっと、少しずつだけどね。でも、育児は本当に大変で」


「分かるわぁ〜〜。夜泣き、オムツ、離乳食……全部最初はてんてこ舞いだった」


「でもさ、なんかママになった美紅って、顔が優しくなった気がする」


笑いながら語り合う3人の会話は尽きなかった。


その場にいたマネージャーが話題を切り出した。


「実は、テレビ局から“ママタレ3人による特別番組”のオファーが来てて。

美紅、紗彩、梨菜の3人で“リアルな育児生活と復帰の舞台裏”って内容なんだけど……どう?」


美紅は少しだけ迷ってから、そっと大翔の寝顔を見つめた。


「……家族に相談してから、だけど……やってみたいかも。

同じ立場の人たちに、少しでも“分かる”って思ってもらえたら」


梨菜が笑った。


「さすが美紅。ほんと真面目。でも、そういうとこが好きなんだよね」



その夜、自宅に戻った美紅は夕飯の食卓で悠真に話した。


「特番のオファーが来てて……でも、リアルな育児とか、復帰の悩みとかもさらけ出す感じになるから、ちょっと不安で」


悠真は、少しだけ考えてから答えた。


「俺は、美紅が“やりたい”って思ったなら、全力で応援する。

ただ、育児との両立はちゃんと協力するから、無理はしないで」


「……ありがとう。悠真が居てくれて、本当に良かったって思える」


「それ、結婚前から言ってくれてたよね」


「うん。………でも今は、もっと強くそう思う」


二人の手がテーブルの上で重なり合う。

その瞬間、隣の部屋から双子の泣き声が響き、美紅は苦笑しながら立ち上がった。


「さあ、“ママ”の出番、行ってきます」


育児と芸能活動。

その両立は決して簡単ではない。

だけど、美紅には支えてくれる人がいて――

そして、未来を見つめる強いまなざしがあった。



最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

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