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ごめんなさい。ごめんなさい
小学生「やーい! お前の父ちゃん殺人鬼ー!!」
先生「やめなさい!! 唯さん、大丈夫?」
小学生「え? だってこの子の父ちゃん、二人ひき殺したんでしょ。だから悪魔の子だよ」
唯「ごめんなさい。ごめんなさい」
佐藤唯の机はボロボロで、イタズラや落書きがされている。誰も助けてはくれない。
事件が起きるまで仲良かった女の子グループは、新聞に載ってから態度が変わった。
学校はいじめを避けるために唯の登校を止めたが、一か月後にもまだいじめは続いていた。
(やめろ…やめてくれ…)
「佐藤さん。娘さんの心に触れてください」
俺が最愛の娘に手を差し伸べる。
悔しさ、悲しさ、やるせなさ。それが大半。
孤独さ、絶望、無気力、それが4割。
憎悪、後悔、憎しみ、僅かに父親への悪意が芽生え始めていた。
父親への尊敬、愛は全て消えてしまった。半年で全てを埋め尽くしてしまった。
(すまない…本当に…)
俺の精神は限界だった。死の直後、残された家族がどうなったのか微塵にも考えていなかった。だが、俺の不注意一つで、俺だけでなく家族全てを狂わせてしまった。
人間界で見た、違反者講習のビデオの比ではない。
「では最後に、佐藤さんの奥さんの半年後を見に行きましょう」
卒業合格発表まで、あと30分。




