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では卒業試験開始! 飛びます飛びます!

 カシエル「はい! アツアツのお二人だけですね! 卒業検定はこちら、ご注目ぅ!」



「な!? 前世の遺族とその未来を受け止めるだと?」


 幸恵「…」


 「はい。遺族たちの心に全て触れ、加害者たちの影響を受け入れ、最後に転生して運転したいかどうかの覚悟を聞きます」


 「私は読心は慣れているので、お二人の心理隠ぺいや偽装は通じません。ありのままを受け止め、最後にこの資料にサインしてください」


 ペラリ…




 わたくし____は来世でも安全運転につとめ、人生を全うすることを誓います




 嫌な予感はしていたが、これは初日の模擬体験、修了検定の相方話の比ではない。俺そのものの罪を、未来を受け入れる試練だ。


 入校したら、下界に一切触れる事ができず、仮免許以降は教官天使の付き添い限定で下界に入る事ができた。



 すべては、この試練のための布石だった。



「カシエルさん。この試験ってどれだけの準備をしてきましたか?」


 カシエル「ん? 佐藤さん良い質問ですね。この日のために、お二人の過去の履歴や未来を全て資料を集めてました。13日間、ずっとね」


「やはり…」


 カシエル「教習とか学科は飾りです。入校してすぐには用意できないので、裏でせっせと下界に行ってたのですよ。あれ、私言い過ぎました?」


「天界自動車学校で、担当がローテーションでいなくなってたのは、卒業検定の霊の情報集めを分担してたのですね」


 カシエル「その通り。私だって、お二人の遺族の調査を3日以上やってますから。全て知ってます」



 カシエル「だから、お二人にはぜひ卒業検定を合格して、笑顔で旅立って欲しいのです!」


「カシエルさん…」


 カシエル「そういう感情は、合格してから出してください。では説明しますね」


 カシエル「時間は2時間。持ち点100点から開始し、教官天使、私の指示に全て従ってもらいます。拒否したり遅れたら減点します。全ての未来を消化後、私とウリエル会長が採点します。合格点は90点以上です」



「90!!??  70点ではないのか!」


 カシエル「はい。そんなに甘くはないですね。だから合格率は25%くらいです。行っておきますが、私となれ合ってるからって忖度はしませんからね。私だってルール破って堕天使になりたくないですし!」


「わかりました」


 カシエル「この試験はペアで行きます。ちょうど二人だけなので、そのまま行きましょう」


 カシエル「最初は佐藤さんが運転して、事故現場を再現します。立花さんは後部座席で見ていてください、点数評価はありませんでご安心を」


 カシエル「何か質問あれば、ここでしてください。試験開始後は、指示以外は私しないので」


「俺は特にないです」


 幸恵「私もありません」



 カシエル「では卒業試験開始! 飛びます飛びます! 未来へGo!」



 卒業合格発表まで、あと2時間

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