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あたしの友達の話

***


あたしの名前は、穂花。広瀬穂花、中学2年生。

そんなあたしは、4月、というか新学期で一番大事な「友達」をミスってしまった。


──「ミスった」なんて言ったら、親に怒られたんだっけ。「言い方が悪い」って。



あたしの友達は、簡潔にまとめると「性格が悪い」子だった。

その子の名前は、美香といった。


あるとき、目の前に泣いてる子があたし達の前にいた。そのとき、美香は「えー泣いてるー」と笑いながら言ったのだ。心配も、同情も、しなかった。

結局その子は、あたしが保健室まで連れて行ったんだ。


あるとき、美香はテストの順位と点数が書いてある紙をもって「理科、うちの方が高いじゃん」とドヤ顔で言った。

冗談でも軽いイジリでもなんでもない、本当の悪意をうっすら感じてしまった。

でもこれは、考えを変換すれば、あたしは理科以外では勝っている。

一周まわって、おもしろく思えてしまっている自分が憎い。


美香は、そんな言動や行動をあたしの前以外でも繰り返していたらしい。

そのため、今のクラスで美香と仲良くなる子はいなかった。あたしはあまり噂などを鵜呑みにしないタイプだ。だから、美香とあたしは席が近いこともあってあっという間に仲良くなった。


違和感を感じたのは、新クラスになって3日目のこと。

美香が隣のクラスの子と話していたときのことだ。

「えー、美香またドタキャンしたでしょ、これで何回目?マジでやめてよー」

キャハハハ、という笑い声が廊下から聞こえた。

「美香はドタキャンをたくさんする子なんだ」と少し顔を歪ませてしまった。

本人は「あーごめんごめん」と冗談っぽく笑いながら言っていた。


その次の日、チームで協力して理科の実験をするときだった。

美香はマッチの火をつけるのが嫌だったらしく、男子に「こんなこともできないの?」と押し付けていた。

男子が「じゃあ美香はできるの」と聞いたら、「で、できるけどぉ?」と冷や汗をかきながら言っていた。


その後、あたしと2人の時で美香は「あーよかった、男子がやってくれたぁ」と言っていた。


あたしはなんとなく、美香という人間を理解した。

やっぱり、あたしは美香と一緒にいたくない。別の人と一緒にいたい──と思った。

そこで見つけたのが、千奈ちゃんだった。

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