第598話 リリカ城
ずっとホタテ狩りしてると腰が痛くなってくるので、何だかんだで全員が休憩したかったらしく、『今日は遊んでる暇なんかない!』って言ってた従業員達までもがあひるちゃんで遊び始めました。
ほとんど一般人だから深い場所に行くのは禁止にしましたが、浅い場所だからこそあひるちゃんの背中から海の中に飛び込むのが流行り、そこら中から水しぶきが舞い上がってます。
「ちょんわーーーーーーーーーー!」
どぼーーーーん!
「あーーーーっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「おおおおお!結構飛んだよ!」
「アホね~」
キャルねえが海から顔を出した。
「「おっぱい!」」
「は?」
今の衝撃でビキニトップが上にズレて、キャルねえのおっぱいが丸出しになっていました。
「きゃあああああああーーーーーーーーーー!」
急いでビキニトップを下に降ろして隠したけど、顔が真っ赤になってます。
「あははははは!さっきキツイって紐を緩めたの失敗だったね!」
「クソガーーーーー!今の見られた!?」
「こっち側には女性しかいないしセーフかな?」
「あっぶねえええええ!ルピス、キュッと結び直して!」
「はいはーい」
いや、ボクがバッチリ見てたんですけど?
子供枠だから男性にカウントされなかったみたいです。
とまあこんなアクシデントがあったりもしましたが、面白くてやめられないらしく懲りずにあひるちゃんからダイブしてますね。
向こうではマダム達も大笑いしながら遊んでおり、ホタテ狩りは大変だってイメージが払拭されて、楽しい思い出に書き変えられたんじゃないかと思います。
そして一時間くらい遊んだ後、ホタテ狩りが再開されました。
ボクはまたリリカちゃんと一緒にホタテ狩りですが、最近はずっとお姉ちゃん達と行動してたから、たまにはこうして子供らしいことをしなきゃなって思いました。
どうしても大人相手の方が話が合うから、リリカちゃんと遊ぶ機会が減ってたんですよね。お姉ちゃん達もそう思ったのか、今日は放置されてる感じです。
それならもっとリリカちゃんと交流を深めようと思い、手を繋いで砂浜まで歩いていきました。
そしてアイテム召喚でゲットしたものの使う場面のなかった『プラスチック製の小さなスコップ』と『プラスチック製の小さなバケツ』を呼び出した。
「リリカちゃん、砂でお城を造ろう!リリカ城を建築するのです」
「おおおおお~~~~~~~~~~!つくる!」
「まずは、このバケツに砂をいっぱい入れてください!」
「うん!」
リリカちゃんがスコップでバケツに砂を入れているのですが、もう少し水分がほしいなーと思い、普通の大きさのバケツも出して海水を汲みに行きました。
えっちらおっちらと海水の入ったバケツを持って帰ってくると、ちょうど小さなバケツが満タンになったので、2人でジャバジャバ水をかけてからひっくり返した。
「おおおおおーーーーーーーーーー!」
「良い感じじゃないですか!もっと大きなお城を造りたいから、これをあと四つ作るのです!」
「わかった!」
山を三つ並べてから左右にも山を置き、『これで準備オッケーです!』と言って、お城を格好良く仕上げ始めた。
砂でお城を造るなんてリリカちゃんには初めての経験で、目をキラキラさせながら頑張ってると、ボク達以外に3人いた子供達が見に来たので、みんなですごいお城を造ることになりました。
思った以上にみんなセンスがあり、ボクも楽しくなって窓を作ったりしてると、恐れていた事態が発生。
ザザザザーーーーーッ!
大きな波に襲われ、ボク達のお城は半壊しました。
「「ああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」
「なんてこったーーーーー!大災害が発生したのです!」
「ひどい!さいあくーーーーーーーーーー!!」
「おしろがーーーーーーーーーー!」
「ぐぬぬぬ・・・。でもはんぶんのこってるから、がんばってなおそう!」
「やるしかない!」
こうしてお城造りは半壊を繰り返す無限ループに突入しましたが、波を警戒しながら作業するのが意外と楽しく、『波が来るぞ!急げーーーーー!』とワーワー騒ぎながら5人の友情が深まっていきました。
『子供達は何をしてるんだろう?』と、たまに親御さんや冒険者チームが様子を見に来るのですが、子供達が『おしろをつくってるの』って説明すると、みんな微笑んでほっこりしながらホタテ狩りに戻っていきました。
もうホタテ狩りの戦力にはなっていないのですが、むしろ砂浜で遊んでてくれた方が安心なので、一番良い状況になったと言えるでしょうね。
とまあ結局お城造りは最後まで続き、とうとう帰る時間になりました。
みんな大量のホタテをゲットし、大満足しております!
「まだ水を引いてないから塩を洗い流すことが出来ないんで、ちょっと不快だとは思うけどそのまま着替えてくれ」
「どうせ帰ったらお風呂に入って新しい服に着替えるし、窮屈じゃなかったら水着のまま服を着ても全然問題ないからね~」
「なるほど!どうせ洗濯するし水着の上に着ても構わんか」
「俺は別に水着のまま帰ってもいいくらいだ」
「「嫌よ!!」」
にゃはははは!さすがに街の中をビキニ姿では歩けませんよね~。
当然のように女性陣から着替えることになり、水着姿のお姉ちゃん達がいつもの服装に戻ってしまいました。
続けて男性陣も黒眼鏡ハウスに入ったのですが、ボクは水着の上に服を着るのは嫌だったので普通に着替えました。
他の人も結局ちゃんと着替えたみたいですね。
ハムちゃんは生き物を収納することが出来ないので、ベレッタお姉ちゃんにビリッと一発やってもらってから、それぞれの家のハムちゃんにホタテやチョックルを収納してもらいました。
みんなお腹を空かせてるし、帰ったらホタテ三昧ですね♪
今日は疲れたでしょうし、旦那さんまで勢揃いしてる家族もいるので、たぶんほとんどのマダムが女神の湯に来ないんじゃないかな?
従業員達も家族に最高のお土産をお届けするわけですから、実家でホタテパーティーしてそのまま寝るでしょうね。
イベントも終了したので、今日は召喚獣達を全消しして帰ることにしました。
アホ鳥とトナカイを出し、街に向かって出発です!
東門を抜けてオルガライドの街に入り、すぐに悪そうなお兄さんを除いた黒眼鏡達とお別れしました。
悪そうなお兄さんはハンバーガー屋さんに戻って、従業員達にホタテを振舞うそうです。相変わらず優しい人なのです。
海にいた時にそうするって聞いてたから、黒眼鏡達にハムちゃんを1体貸し出しました。あとで回収しなきゃ。
そして中央区まで来たのですが、みんなのハムちゃんを召喚してホタテを持たせたから、それぞれの家まで送りながらゾロゾロと歩いていく。
ハムちゃん持ちじゃない人も何人かいるので、結局みんな家まで送り届ける必要があるのですよ。
そして西区に入り、ちょっと遠回りだけどパンダ工房にマッチョをお届けしてから大奥に帰還しました。
ウチの家族もタマねえも実家に帰ったので、残ったのはレオナねえ、ボク、プリンお姉ちゃん、そして古代人コンビだけでした。
この流れだとボクとレオナねえも実家に帰ってよかったのですが、残った3人だけに寂しい思いはさせられないので、いつものように大奥でくつろぐことに。
「いや~、さすがに今日は疲れたな!」
「大勢の命を預かっていましたし、気を抜けませんでしたね~」
「でもみんな楽しそうで、誘って良かったと思う!」
「そうっスね~!楽しすぎたから、また行きたいってなるに違いないっス」
「パンダ工房のマッチョが自慢するに決まってるから、次はマッチョだらけのホタテ狩りになるかも?」
「・・・全員あの水着姿で?地獄じゃねえか!!」
「「あーーーーっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」」
こうして無事にホタテ狩りイベントを終えることが出来ました。
今回もだけどハゲ山採掘ツアーも大人数だったし、なんか乗り物が足りなくなってきたかもですね。
そろそろ召喚獣集めに行った方がいいのかな~?




