第597話 ホタテもいいけど楽しい思い出にしなきゃ
まずはウチの家族と一緒にホタテ狩りを楽しんでるんだけど、身長の問題もあってリリカちゃんとコンビを組んで浅い場所を攻めまくってます。
ボクと二人で本当に安全に攻めてるから子供達は大丈夫ってことで、お母さんとクリスお姉ちゃんは少し深い位置でホタテを獲ってます。もちろんこっちをチラチラ気にしていますが、海に入ってるわけですから当然ですね。
そして隣にモコねえ一家がいて、ティアナ姉ちゃんはモコねえと一緒にワーワー騒いでます。二人は親友だしモコねえのお母さんも女神の湯の常連だから、今はモコねえ一家と家族ぐるみの付き合いをしているのですよ!
まあ女神の湯繋がりでマダム達全員が仲良しになったから、家族で来てる参加メンバー全員と交流があるわけですけどね。
ただ残念ながらクーヤちゃん薬局の従業員達は最近大奥に来るようになったばかりで、まだお母さんを女神の湯に招待するほどの関係になっておらず、今回は自分達だけ参加しました。
ハム水の秘密とか色々あるから時期尚早と言いますか、ボクとしても少しずつ馴染ませた方がいいと思ってるし、まあいずれはって感じですね~。
ただ家族が来てないから『頑張ってホタテをたくさん家に持ち帰るぞ!』と意気込んでいて、5人で固まって動いてはいますが必死にホタテを狩ってます。
前回は素っ裸であひるちゃんに乗って遊んでいたわけですが、今日はそういう目的があるからガチらしいですぞ!
ラン姉ちゃんも従業員達と仲良しなんだけど、家族が来てるからとりあえず今は家族と一緒にホタテ狩りを楽しんでいるようです。
ピコねえとぺち子姉ちゃんは仕事だから来ることが出来なかったんだけど、その家族だけ来てるという珍しい状態です。なぜかアンリネッタさんやハンナお姉ちゃんらと一緒にいますね。たまたま近くにいただけかな?
「しかし驚いたな。お前らがそんな格好で家から出て来るとは予想外すぎた!」
「つーかリンリン達だけじゃなく全員だから、マジで意味不明だったけどな~」
「あたしらだってビックリだよ!周りにいた全員がこんな格好になったんだよ?そんな状況になったら自分だけ地味な水着とか選んでらんねーじゃん!」
「そうそう!下着だと思ったから着替えてる途中かと思ったんだけど、これが水着だって言われてさ、『嘘でしょ!?』って思ったし」
「さすがにもう慣れたけどね!水着はこういう物なんだって認識したら恥ずかしさとかは消えたかも?」
「これが流行したら最高ですね!毎日海に行きますよ!」
「ハルのエッチ!!」
「「うわっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」」
黒眼鏡チームの会話が聞こえてきたんだけど、めっちゃリア充なのです!
そう!誰もが開放的になるのが海の魔力なんですよ。
ちなみに海中のホタテを見つけなきゃだから、さすがに全員黒眼鏡を外してます。
だからいつものダークな印象じゃなくて、ウェーイ系に見えるんですよね~。
すごく楽しそうだし、安全に海水浴出来るようになったら水着が大流行するんじゃないかな?またシェミールが儲かる予感!
そんな感じでワイワイとホタテ狩りしてるうちに、お昼になりました。
もちろん鉄板やバーベキューセットでホタテを焼く予定ですが、せっかく獲ったホタテをここで消費しまくるのはもったいないってことで、レオナねえ達が大量の肉と野菜を出してくれました。
ホタテも少しだけ食べますけど、メインはバーベキューです!
ぶっちゃけ焼肉とバーベキューの違いがわかりませんが、海で豪快に食べる肉はバーベキューなのです!
あとチョックルも焼くみたいですね。
美味しさに気付いたら、午後からチョックル狩りする人が出現しそうです。
ジュワー パチパチパチパチ
「「美味え!!」」
参加人数が80人を超えてるから、みんなで協力してジャンジャカジャンジャカ焼き上げ、バーベキューにかぶりついて大盛り上がりです!
「肉も美味いが、チョックルもめちゃめちゃ美味いな!」
「そっちの岩場に行けば無限に獲れるぜ?」
「マジか!」
「ホタテもまだまだ狩りたいが、チョックルも持ち帰りたいな」
「私もチョックルが欲しいわ!午後は二手に分かれる?」
「そうするか」
「でも手がハサミになってるから、挟まれないよう注意してくださいね!」
「あ~、このデカいハサミか。確かに痛そうだ!」
もちろんホタテも焼きチョックルも激うまで、午後はチョックルも狙っていくと騒ぎ始めました。
バーベキューの肉はこの辺で狩った魔物の肉らしいのですが、3種類くらいあるのに全部美味しくて驚きました!
お姉ちゃん達に聞いてみると適当に選んだわけじゃなく、それらの肉は美味しいって知ってたから売らずにキープしてあったみたいです。
こっちだけで盛り上がってちゃ不公平なので、警備担当の召喚獣達にもバーベキューをご馳走してあげたらすごく喜んでます!元々野生の暮らしをしてたといっても、しっかり焼いて味がついてる肉の方が美味しいに決まってるのだ。
昼食も終わり、ホタテ狩りが再開されたのですが、チョックルを欲しがってる人達に冒険者チームが獲り方を教えてあげました。
まあ網で掬い上げるだけなんですが、怪我をしないよう安全に箱に移す必勝法とかですね。
実際に一緒に岩場に行って指導してたけど、むしろホタテ狩りよりも安全なので、お姉ちゃん達はすぐ戻って来ました。
「岩場で美味い貝も獲れるんだけど、小物に時間を取られるくらいならホタテとチョックルだろって思ったから言わんかった」
「あ~、小さな貝まで獲ってる余裕はないね」
「普通の貝なら店で買えばいいだけだし、今日は大物狙いでしょ!」
「だよな?」
「桟橋で釣りをするのも楽しいのですが、今となっては時間が勿体なく思えて、ついホタテ狩りしちゃいますよね」
「わかる!飽きるまでホタテを獲り続けるような気しかしない!」
ライフセーバーの皆さんも余裕が出たようで、周囲に目を光らせてはいますが、今はホタテを獲りながら会話してますね。
まあ今日は桟橋から離れた場所にいるので釣りする気は無かったのですが、たしかに今は釣りよりもホタテですな。あと『ホタテ狩り』ってことで来たわけですから、今回はランゴランドンをスルーします。
ホタテ以上の高級品はノイズなのですよ。
そもそも80人以上参加してるから、全員に渡すとなったら切り身にしなきゃならないし、魚を捌いてる時間なんか無いのです!
とまあ、それからしばらくホタテ狩りしてたわけですが、腰が痛くなってきたし、子供達が少し飽きてきたので、遊んで気晴らしすることにしました。
「みなさーーーーーん!召喚獣を出すので驚かないでくださいね!」
「・・・ん?」
あひるちゃんを8体召喚し、海に浮かべた。
「「でかっ!!」」
「リリカちゃん、あひるちゃんに乗って遊ぼう!」
「おおおおおおおお!あそぶーーーーーーーーーー!」
この前遊んだから、ボクは海にいてもよじ登れるようになったのですが、リリカちゃんも余裕でよじ登ったので少し驚きました。
勇者の職業を授かったことでパワーアップしたのかな?
「いけーーーーー!あひるちゃん号!」
『グワッ!』
浅いところをバシャバシャ進んでいくと子供が一人いたので、マダムにお願いしてその子を後ろに乗せてもらった。
「わああああ~~~~~~~~~~!」
「あーーーっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「みなさ~ん!ずっとホタテ狩りは疲れるでしょうから、その辺を泳いでるあひるちゃんに乗って休憩しましょう!」
ボクの言うようにみんな疲れてたので、獲ったばかりのホタテを砂浜に置いてある箱に入れてから、あひるちゃんに乗って遊び始めました!
「ふおおおおおーーーーー!もっこもこで気持ちいい!」
「あはははははは!これは楽しいわね♪」
「いけいけ、ゴーゴーーーーーーーーーー!」
「クーヤ、あんたこんな面白いのまで手に入れてたのね!」
「あひるちゃんって呼んでください!」
こうして8体のあひるちゃんがフル稼働するほど盛り上がり、遊ぶことでホタテ狩りの疲れを癒したのでした♪




