第595話 マダム達と行くホタテ狩りツアー
ほとんど下着と変わらない水着選びに従業員達が困惑していたわけですが、クリスお姉ちゃんがファッション雑誌を見せたことで流れが変わりました。
欧米のファッション雑誌だからモデルさんの容姿が自分達に近く、そんな綺麗どころがビキニを着けて美しい砂浜でセクシーなポーズを決めているのです。
モデルさんだけじゃなく大勢の人が海水浴を楽しむ写真もあったので、下着同然の水着姿で海水浴を楽しむのは普通なんだと認識が変わり、そうなるとあとはもう可愛い水着を選ぼうってなるわけです。
それでも他の人達がどんな水着を選んだか気になったようで、その場にいた人達に色々聞いていましたが、クリスお姉ちゃんによるとどうやら全員がガンガン攻めたみたいですよ?
そんな格好で女性達がはしゃいでいたら、男性陣が衝撃を受けてその場から動けなくなるかもしれませんな。色んな意味で!
というわけで従業員達の水着選びも終わり、クリスお姉ちゃんは帰宅しました。
明日のことで盛り上がってる従業員達でしたが、ロコ姉ちゃんだけ連れ出して、もう用事が無い脱衣所に移動する。
「今日はお疲れ様でした!ロコ姉ちゃんには色々手伝ってもらって本当に感謝なのです!でもタダでこき使っては店長の名声が下がってしまいますので、報酬を受け取ってください」
ロコ姉ちゃんに30万ピリン入った封筒を手渡した。
「うぇええええええ!?これはさすがに多いよ!」
「多くないです。クラフター探しからずっと手伝ってもらっているので、ロコ姉ちゃんは冒険者としての仕事ができていません。それにまだ手伝ってもらいたいことがいっぱいありますし、今はクーヤちゃん薬局の従業員みたいなもんですから」
そんなつもりで手伝ってたわけじゃないからと何度も返されそうになりましたが、最終的には受け取ってもらえました。
ずっと働いてもらうつもりはないのですが、何か書いてもらう時はロコ姉ちゃんを頼るに決まってますからね。
そしてスタジオ・モコティーが動き始めたら、ボクと一緒に映画作りに突入するでしょうな~。なんか最近はコンビみたいになってます。
でも映画作りが始まったら冒険者チームと合流すると思うので、たぶんメンバー全員がスタッフとしてママさんに給料をもらう形になると思う。ただもう所持金がスッカラカンらしいから、興業が軌道に乗るまでタダ働きかもしれませんけどね!
あ~、その前に便器くんが売れれば何とかなるかな?
あの会社が上手くいかないわけないから、まあ何とでもなるでしょうね。
・・・とまあ、こんな感じで寝るまでバタバタした一日でした。
************************************************************
今日はマダム達が全員参加でホタテ狩りに行くから、マダム達を回収しながら東門に移動する予定になってますが、昨日黒眼鏡ハウスが完成したので、それを知らせにレオナねえと2人でハンバーガー屋さんに行きました。
「・・・これ美味すぎだろ!!」
「チョックル広場で発見した『ホタテ』だ。んで今からウチらの家族をいっぱい連れてホタテ狩りに行くところなんだ」
「お前らそんなこと企んでやがったのか!」
「悪そうなお兄さんも一緒に行かない?」
「ぐぬぬぬ・・・。新商品のチョックルバーガーを完璧に仕上げようと思っていたのだが、こんなすげえ貝まであるとなると話が変わってくるぞ」
「どうせ最初はハンバーガーとメメトンカツサンドの二つでいくんだろ?チョックルバーガーはそんなに急がんでもいいだろ」
「まあ、そうなんだが・・・」
ホタテ狩りに行くってことで悪そうなお兄さんにも教えてあげたのですが、『そのホタテってのは何だ?』ってなって、目の前で焼いてあげたわけです。
なんかもう次から次へと美味しい食材が発見されるから、チョックル広場から目を離してはいけないのだ。
「わかった、俺も行く!あいつらも連れてくから、先に出て東門で合流するか」
「この前の5人か?」
「うむ。そろそろ復活してるハズだ」
「毒見試食会で壊滅したんですよね」
「男2人だけな。それ以外にも2人滅んだが、今回連れていくのはハルとデレクとリンリンとエルとパーラの5名にする」
「了解だ。水着はチョックル広場で渡す」
「何だそれは?」
「効率良くホタテを狩るには海に入る必要があるから、水に濡れても大丈夫な服を着る必要があるんだ。んで海に入っても水を吸い込まない服をクリスねえが開発したんだけど、そいつの名称が『水着』だ」
「ほ~~~~~!貰ってもいいのか?俺を入れて6人分だが」
「参加者全員に配布したし、あと6着増えるくらい構わんぜ。あ!そういや海藻を採るのにも水着が必要じゃん!そっちはクリスねえに注文してくれ」
「よく分からんが、まあ見てから考える」
長々と話してる余裕は無いので、悪そうなお兄さんはすぐに黒眼鏡屋敷に向かい、ボクとレオナねえも大奥に戻った。
するともうウチの家族が来ていたので談笑していると、レミお姉ちゃんとママさんがやって来ました。
「あれ?ママさんも休みだったの?」
「休みじゃないけど休んだわ!ホタテ狩りを見逃すなんて有り得ないじゃない!」
「にゃはははは!昨日忙しかったから誰が参加するのか知らないのですよ」
「みんなホタテの美味しさにやられちゃったから、仕事を休んで参加する旦那さんも結構いるみたいよ?学校もお休みだから賑やかになるんじゃないかしら♪」
「すごく楽しみね~♪」
「よし、外でハムちゃん体操でもしながら集まるのを待つか!」
大奥は男子禁制だから、外でハムちゃん体操しながら西区の参加メンバーが集まるのを待つ。
「「おはようございます!」」
「「おはよーーーーーーーーーー!」」
「おお、これが噂のハムちゃん体操か!」
「なにこれ面白そう!僕もやろっと!」
こうして初めて見る男の人達が続々とやって来たのですが、いつも女性ばかりだったからすごく新鮮ですな!
西区の参加メンバーが全員揃ったところでハムちゃん体操を終了し、トナカイに乗って中央区の待ち合わせ場所に向かって合流に成功。
学校は休日だし旦那さん達も仕事を休んだので、結構な人数に膨れ上がった状態で東門に移動すると、悪そうなお兄さんとその仲間達が待ってました。
「うお!なんかすげえ人数だな!」
「こんな大人数だとは思わなかった」
「よし、とっとと出発するぞ~!」
知り合いだけで40人超えてますし、そこに男性陣が加わって80人くらいまで膨れ上がってしまいました。
あとラン姉ちゃんがちょうど休みだったので参加して、そのラン姉ちゃんから聞いたのかパンダ工房から孤児院の子とかマッチョも数名来ており、ついでにアンリネッタさんやブロディ工房のハンナお姉ちゃんまで来たのですよ。
突発的な開催じゃなかったら、200人くらいになってたかもしれません。
あ~、それだと乗り物的に無理か。馬車とか必要になりますね。
そして一行は、未開の地に入る森の前までやって来ました。
「広い道があるようだが、この先は未開の地なのだろう?」
「この辺の魔物は気合入れて間引いたから安心していいぜ。もし出たとしてもアタシらがサクッと倒すから。ああ、目的地の岩場にクーヤの召喚獣がいるけど、警備してるだけだから驚かないようにな」
「わかった」
というわけで思った以上に奥行きの無い森を通り抜け、原っぱを進んでいく。
みんな最初は警戒してたけど、本当に魔物が出てこないので、途中からは景色を楽しむようにすらなっていた。
ハゲ山採掘ツアーとは比べものにならないほど簡単に、目的地であるチョックル広場に到着した。
「チョックル広場に到着したぞ!」
「「おおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーー!」」
建物の前まで移動し、女性陣から先に水着に着替えることになった。
男性陣は水着を選んでもいないから後回しなのだ。
かなり人数が多いので倉庫みたいな黒眼鏡ハウスで着替えることになり、女性達がワーーーっと建物の中に入っていった。
ボクは男性陣と一緒に外で待つことにしました。
「クーヤ、その水着ってのは普通の服と違うのか?」
「全然違いますね。でも可愛くてオシャレで驚きますよきっと」
「へーーーー、そりゃ楽しみだな」
ホタテ狩りという目的があったので、あまり時間を掛けずに着替え終わった女性達が建物からワーーーっと出てきました。
「「ブホッッ!!」」
建物から出てきた女性達がみんな下着姿と変わらない格好だったので、外で待っていた男性陣全員が噴いた。
「お、おい!なんで全員下着姿なんだ!?」
「下着じゃないですよ。アレが水着なのです!」
「マジか・・・」
「すごく可愛くてセクシーですよね!みなさん、余計なことは言わずに綺麗だって全力で褒めてください。それが紳士のマナーです!」
「「お、おう!」」
男性陣全員が美女達の水着姿に目が釘付けで、すごく笑えるのです!
気持ちはわかるけど、見惚れてる場合じゃないですぞ~。
ボク達も急いで着替えなきゃ、ホタテ狩りする時間が無くなってしまうのです。




