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クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです  作者: ほむらさん


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第586話 風邪ひき職員達に売りまくる!

 クーヤちゃん薬局に入ったらすぐパンダちゃんが見えるので、ギルド職員のお子様達がワーーーっとそっちに走っていってしまいました。


 でも遊ぶなら鼻水を止めてからにした方が絶対いいので、親御さんに連れ戻してもらい、みんなでレジカウンターの前に移動しました。



「ほほう。本当はこっちのカウンターで買う必要があったのか」

「一昨日は薬局喫茶でコーヒーを飲みながら喋ってたから、なんとなくそっちで商品説明して販売しましたが、薬とお持ち帰りのハンバーガーのご購入はこちらとなっております」

「なるほど、わかった」

「ただ、買ってすぐ店内を歩きながらハンバーガーを食べたり、喫茶にハンバーガーを持ち込んで食べるのは禁止とさせていただきます。本当にご購入した物なのか毎回確認しなければなりませんので」

「確かにいちいちレシートを確認するのは手間だな。それで喫茶でハンバーガーを食いたい時は?」

「喫茶で注文したハンバーガーならテーブルで食べてもオッケーです!」

「了解した。皆聞いてたな?店内でハンバーガーを食いたきゃ喫茶で注文だ」


「「わかりました!」」



 話しててちょっとややこしいなーと思ったので、ハンバーガーの棚に貼り付けた紙の隣に『お持ち帰り用。テーブルで食べたい時は喫茶で注文してください』って書いた紙を貼るようロコ姉ちゃんにお願いした。


 っていうか彼女のことを従業員みたいにこき使いすぎなので、あとで30万くらい渡そう。冒険者活動が出来てないわけだから、完全にボクの責任なのです。


 そしてここからは、ふわっとお姉さんの出番です。

 結構やり手なので、ボクが口出しせずとも上手くやってくれるでしょう。



「こちらが鼻詰まりを解消する『鼻シュッシュ』で、こちらが喉の痛みを軽減する『喉シュッシュ』ですが、両方を購入することをオススメしますわ」

「喉は痛くないんだけど?」

「薬を体内に入れることで風邪の原因となっている悪い菌を退治してくれるから、風邪を早く治すには『喉シュッシュ』も必要なんです。悪い菌は喉に住み着く習性を持っているから、喉が痛くなる前に『喉シュッシュ』で倒すの!」


「「おおおおおおおおおおーーーーーーーーーー!」」


「その『キン』ってのは何なんだ?」

「菌というのは目に見えないほどの小さな粉みたいなヤツのことなんだけど、砂埃みたいにその辺を舞ったりしてるから、ただ呼吸してるだけで勝手に体内に入っちゃうのよ。その菌の中でもタチが悪いのが風邪の元となる菌ね」

「目に見えないんじゃ避けようがないな」



 ちゃんと微生物って説明すると、目に見えない小さな生き物の話までしなきゃならないから、犯人は粉みたいなヤツってことにしたのです。


 重要なのは風邪が治るかどうかだから、別に正確に話す必要も無いのだ。


 それにしても、ふわっとお姉さんの話術は本当に見事ですな!フレンドリーに感情を乗せて話してるからみんなちゃんと聞いてくれますし、しっかり重要性を説明して喉シュッシュまで買わせようとしていて偉いです。


 ふわっとお姉さんと虚無お姉さんにしか菌の話をしてないから、他の従業員達はお客さんのように『そうだったのか』って感心してますね。


 時間のある時にちゃんと勉強させなきゃです。

 彼女達にも副店長のようになってもらいたいですから。



「説明の内容は少々難しかったが、盛大に風邪をひいていた馬車屋が風邪薬の効き目を証明してくれたから、例え風邪をひいていなくとも購入して損はないぞ!」

「僕もあの試供品を使ったから、とんでもなく効くって自信を持って言えますね!だから家族を連れて来たわけですし」

「早く買いましょ!」

「しかし3人分で6万か・・・なかなかデカい出費だな」

「風邪をこじらせて死ぬ人だっているのですから、安いもんじゃないですか」

「まあな」


 高いと言われるとボク達も『まあな!』としか言えないので、ここからは何も言わずに見守るだけです。


 でも背に腹は代えられぬって感じでガンガン売れまくってます!


 シュッ


 シュッ


 お母さんが男の子に鼻シュッシュしてあげると、すぐに鼻の通りが良くなったようで、ぱあ~~~っと笑顔になった。


「わあああ~~~~~!おかあさん、なおった!」


「「おおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーー!」」


「まあ、良かったわね♪」

「おとうさん!ナナカちゃんのぶんもかって!」

「なにっ!?そういえばナナカちゃんも風邪をひいていたな・・・」

「ワカナさんもエドガーさんも体調が悪そうだったわ。この際だしプレゼントしてあげましょうよ。きっと喜んでくれるわ♪」

「ぐぬぬぬ・・・、喜ばれるのは間違いないが、12万か・・・」

「だが子供店長が特別オープンしてくれたってだけで、正式なオープンはまだ未定だそうだ。今日買えるだけ買っておかないと絶対後悔するぞ?」

「俺も親戚に買ってってやろうと思ってる。薬代は回収するけどな!」

「それでもきっと喜ばれるだろうな。目薬も2ヶ月分買っておくべきか・・・」



 今日を逃すと正式オープンは未定ってことで、友達や親戚の分まで買ってくれそうですぞ!?まだ一発目のお客さん達なのに思ってた以上に売れそうです!


 クーラーの製作状況にもよるけど、空きスペースを埋めるだけでオープンすることは可能だし、たぶん正式オープンまで半月も掛からないと思う。


 そもそも夏が過ぎたらクーラーが売れなくなるから、古代人コンビも毎日頑張ってるのだ。寒くなったらファンヒーターやコタツを売る案も出てますけどね。


 温かい棚を作った実績があるし、コタツくらい楽勝で作れるのですよ。

 ただコタツ布団も必要だから、それをどうするかが問題ではあります。


 とか色々考えてる間にも風邪薬と目薬は売れまくっており、その場で使用した全員が元気になりました!



「本当にすごい効き目ね!」

「マジで衝撃だろ?たった一発で鼻水が止まるから、今まで無駄に苦しんでたのがバカみたいだ」

「それは違うぞ。こいつはまだ街の住民達も知らない新商品だし、特別オープンしてくれたから商業ギルドの職員だけ売ってもらえたんだ」

「あと馬車屋もだな!」

「よし!元気になったのなら仕事だ!とっととギルドに戻るぞ!」

「えーと、私達はゆっくりしていっていいのかしら?」

「ああ、お前達はもう少し遊んでくといい。そっちで飲み食いできるみたいだぞ」

「俺もコーヒーが飲みたいし、仕事終わりにまた来るか~」


 職員さん達は仕事に戻るみたいですね。


「薬局喫茶のメニューにケーキとステーキが追加されたので、オススメですよ!」

「なんだと!?じゃあ夕食はステーキだな!」

「ケーキがあるの?せっかくだから食べてみようかしら」

「お前らだけズルいぞ!まあしょうがない、俺達は仕事が終わるまでの我慢だ!」

「じゃあ仕事に行くぞ!」


「「ありがとうございましたーーーーー!」」



 というわけで、商業ギルドの職員さん達は店から出ていきました。


 そういえばワチャワチャしてたのもあって、従業員全員が『いらっしゃいませ』って言い忘れてたよね?


 ニポポ家具店の揉み手店長に見られたら鼻で笑われるじゃないですか!

 あとでお説教しなきゃですな。


 まあ、普通のオープンと違ってワチャワチャだったから今日は許してやるか~。


 さてと、次はマダムと子供達のくつろぎタイムだ。

 ここで楽しませることができれば、きっと常連になってくれますぞ!

 

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