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クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです  作者: ほむらさん


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第573話 真・海藻サラダ

 悪そうなお兄さんが海藻サラダを作ってくれることになったのですが、『尊い犠牲はあったが』の一言で一瞬にして不穏な空気が漂った。



「さっき言った通り海藻を採りに行ったのだが、クーヤに貰った海藻以外にも食えるヤツがあると思って、あの岩場に生えてる色んな海藻を採ってきたんだよ」

「そういえばボクもいくつか見ましたね。よくわからない海藻だからスルーしましたけど」

「他の国ではどうか知らんが、ミミリア王国では海藻なんか食わんしな。とにかく採ってきたからには毒見する必要があるだろ?それで部下に一種類ずつ毒見させて一日様子を見たんだ」


 ゴクリ


「もちろん俺も食ったが無敵の胃袋だから正直参考にならなかった。まあとにかくチョックルを求めて未開の地を探索した時にいた女三人は無事だったが、ハルとデレクが毒か何かにやられて腹を壊した」

「なんてこったーーーーーーーーーー!」


「「うは!!」」


「毒消しハムちゃんを借りていたから一命は取り留めたが、まだ腹を壊していてトイレに籠ってる状態だ。他にも2名が顔を青くして震えていたから、あの海藻も食わない方がいいだろう」

「4人も滅んでるじゃないですか!やっぱ知らない食材は怖いですね~」

「まあそういうわけなんで、毒消しハムちゃんはもうしばらく貸しといてくれ」

「もちろんオッケーですよ。死人が出ても困りますし」


 でも尊い犠牲のおかげで食べられる食材をゲットできたわけですから、命を懸けて勝負した意味はあったのだ!


 まあ毒消しハムちゃんがいるから毒見試食会なんてのが出来るんですけどね。

 2体貸してるけど、まだ何体も所持してたりします。


「つーわけで、安全な海藻だけでサラダを作るから安心してくれ。俺も一緒に食って毒が入っていないことを証明する」

「あ~、それで7人前って言ってたのですね!じゃあキッチンに案内するからついて来てください」



 カウンターを通り抜け、ボクと悪そうなお兄さんとハム吉でキッチンに移動。


 どんなのを作るのか気になりましたが、悪そうなお兄さんが作った海藻サラダは完成品で見たかったので、人数分のサラダボウルだけ用意して、ボクはテーブルに戻りました。



「あ、もうすぐお昼ですね。ついでだから昼食にしましょう!」



 食料品担当のハム姫に、この前作りまくった『ずんぐり鳥のから揚げ』がいっぱい入った器とかパンとか色々出してもらい、三つのテーブルに並べていく。


 ハムちゃんの頬袋の中は時間の流れがゆっくりなので、『出来立てですか?』ってくらいホカホカです。


 プリンお姉ちゃんが虚無ふわコンビを呼びに行ってくれたのですが、ちょうど海藻サラダが完成したらしく、悪そうなお兄さんとハム吉も一緒に戻って来ました。


 そしてテーブルの上に海藻サラダも並べられた。



「「おおおおお~~~~~~~~~~!」」



「なんか海藻が5種類くらい入ってる!」

「6種類だ。尊い犠牲はあったが十分な成果だろ?」

「この青い海藻とか本当に大丈夫なん!?」

「ピンクの海藻もなかなか怖い」

「最初見た時は俺も死を感じたのだが、これが意外とセーフで、しかも食感が良くて美味かったんだ!」

「ドレッシングはかかってるよね?」

「おう。朝完成させた特製ドレッシングだ。海藻サラダにピッタリの自信作だぞ」

「じゃあ悪そうなお兄さんを信じて、いただいてみましょう!」


「「いただきまーーーーーーーーーーす!」」


 何人か警戒していますが、ボクは躊躇なく海藻サラダに特攻しました。


 むしゃむしゃ


「おおおおお!メチャメチャ美味しいじゃないですか!」

「このドレッシングも素晴らしい完成度ですね!」

「わたしこれ好きかも!!」

「コリコリしてて面白い食感」

「だろ!?このピンクが入るだけで面白いサラダになるんだよ!」


 怖いもの知らずの冒険者組が特攻して絶賛したので、様子を見ていた人達も海藻サラダを口に入れました。


「アハハハハ!コリコリねっちゃりシャキシャキで面白いサラダかも!

「こんなサラダ初めて食べた!」

「悔しいが美味いな・・・」

「美味しいのは前回で知ってたけどさ、問題は毒の方だし!」


 そうなんですよね。毒見したのは確かだろうけど、尊い犠牲とか聞いた後だから不安いっぱいサラダなのだ。


「このお肉もメチャメチャ美味しくない!?」

「っていうか、ここに来てから美味しい物しか食べてないよね」

「ハゲ山に行かないと手に入らない貴重な鳥肉だぞ。よく味わって食うといい」

「かなりゲットしてたけど、採掘メンバーにお裾分けしたみたいだしね~」



 ボクも毎日美味しい物ばっかり食べてるわけですが、食材のほとんどを自分達でゲットしてるのってすごくないですか?


 贅沢三昧なくせして思ったほど散財してないのですよ。家具を買いまくったり家を建てたりと、やってることはハチャメチャなんですけどね!


 遊んでるようでみんなしっかり稼いでますし、理想的な生き方だと思います。

 なんだかんだで毎日動き回ってるタフさが勝利の秘訣なのかも。


 美味しい昼食に大満足し、コーヒー&紅茶を楽しみながら食後のデザートに移行しました。この前ラン姉ちゃん達と買ってきたケーキです。



「ダメだ!幸せだけどココにいたらブクブク太る!!」

「まだ店がオープンする感じじゃないし、何か運動しなきゃ・・・」

「心配しないでも大丈夫だと思いますよ?暇そうな従業員は店長自ら色んなとこに連れ回すから、むしろ健康になるんじゃないかな~」

「色んなとこって例えば?」

「最近行った場所だと海とか鉱山とか。たまに外国も」


「「なにそれ!?」」


 でも外国は冒険者チーム限定かな?ワンチャンあるけど。

 彼女達の最初の仕事はチョックルと貝集めに決定してます。


「よし、俺はそろそろ帰る。そっちのテーブルに海藻を置くぞ」

「あい!」



 ワカメと昆布だけじゃなく、他の海藻もいっぱいくれました!

 お腹を壊さなかったら、ボクも真・海藻サラダを作ってみよっと。


 悪そうなお兄さんが帰っていったので、テーブルに戻って一休み。


 ケーキを食べていると、タマねえがアイテム召喚の時間だと教えてくれたので、プリンお姉ちゃんとタマねえと3人で所定の位置に着きました。


 ヴォン


 昨日当たりを引いたので気楽にやったら掃除機が出ました。



「あ、掃除機だ!」

「悪くない」

「これは当たりですね♪」


 スタイリッシュで見た目も格好良い掃除機だから、薬局で使うやつにしよう!


「なにそれ?」

「子供店長がまた変なことやってる」

「そうだ、従業員達に使い方を教えとこう!」


 掃除機をストックして再召喚し、新人2人を呼び寄せた。


「これは掃除機といって、ゴミを吸い込むマシーンなのです。店内の掃除も従業員達の仕事ですから使い方を説明しますね」


 ブオーーーーン


 ルピスお姉ちゃんの腕を吸い込んでみる。


「うわっ!なにこれ!?腕が吸い込まれるーーーーー!!」

「こういう感じでゴミを吸い取ることができるマシーンなのです」

「私はゴミじゃないから!」

「あはははは!」


 今度はエレナお姉ちゃんの腕を吸い込み、どういうモノなのか理解してもらってから、従業員2人に店内を掃除させてみた。


「これ凄いね!掃除機があればホウキなんていらない!」

「使い方も簡単だし、素晴らしい道具だね!」

「とりあえずカウンターの辺りに置いておきますので、手持無沙汰な時とかパパっと掃除しといてください。店内はいつもキレイにしていたいですからね」

「わかったわ!」

「全然疲れないから毎日やるよ!」


 そういったエレナお姉ちゃんが掃除機の先っぽを外し、ルピスお姉ちゃんのおっぱいを吸い込んだ。


 シュゴゴゴ


「こら、やめなさい!!」


「「あーーーーっはっはっはっはっはっはっは!」」



 そんな感じで和気あいあいとしながらも従業員達に仕事を教えたりしてると、いつの間にか結構時間が経っていたようで、キャルねえが登場しました。



「どうでした?」

「もちろんクビになってきたぜ!」

「よっしゃ!」

「どのパターンだった?」

「それが2人辞めた後だったからなかなか手強くてさ、まあでも給料上げろーってバッチバチに言い争って、キレた店長にクビを宣告された感じだな」

「キャルねえも賃上げ要求にしたんですね」

「こんな店やめてやる!って店を飛び出すパターンだと負けたみたいじゃん。それに残った人達に迷惑をかけるわけだから、せめて給料を上げてやりたかった」

「1日で3人も賃上げ要求して辞めたんだし、少しは考え直すと思うよ!」

「だね~。これ以上抜けられると大ピンチになるだろうし」


 他の従業員も流れに乗るかもしれないわけですから、効果はあるかもだね!

 結構繁盛してる店だから、無茶な要求じゃないと思うのですよ。


「よし、家具を買いに行こうぜ!」

「暗くなっちゃうもんね」

「行きますか~」

「あ、ちょっと待っててください。副店長2人も呼んでくるのです」



 支度金を渡すつもりなんだけど、ボクの店で働くあの2人も貰える権利があるのですよ。そうなると買い物したくなるでしょうし、誘ったら来るハズ!


 っていうかプリンお姉ちゃん達も立ち上がったし、全員行くみたいですね。

 なんだかんだでボク達も買い物しちゃいそうな予感がしますよ?

 

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