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ブックプラント  作者: アッキ@瓶の蓋。
ウイッチミステイク(全6話)

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ウイッチゴー

 次の日の早朝5時頃、日向野健は寝ぼけ眼をこすりながら、学校への道を歩いていた。


「ね、むい……」

「……冗談じゃ、ないよ。私は……寝て、ないわよ」

「あぁ、はいはい。大丈夫だから。寝ぼけてない、から……。もう少し、寝てて大丈夫ですよ」


 正確には寝ぼけ眼なのは加賀見アキと白山楓の2人であり、この中では一番起きている日向野健が2人を支えながら歩いていた。

 白山楓は寝ぼけたまま頭を揺らしており、加賀見アキはずっと「寝て、ない……寝てない……」と寝言を言っているだけであり、日向野健はと言うとそんな2人を両脇に抱えていた。


 今現在、彼ら3人が学校へと向かっている理由は、猫屋敷蓮一郎を倒すためである。

 実際には左凛からの一方的すぎる依頼であり、西城姫花生徒会長と共にこの早朝にて猫屋敷蓮一郎を倒そうと言う計画なのである。

 早朝5時と言うこの時間に関しては、西城生徒会長が忙しいご身分であり、なおかつ猫屋敷蓮一郎はこの時間帯では学校で掃除をしているから『学校に行っていないから無駄でした』と言われるような事ではないみたいである。

 その点に関してだけ言えば、全く問題はないらしいんだが……


(――――――でも、それにしても猫屋敷蓮一郎の能力は本当に正しいんだろうか?)


 僕達は猫屋敷蓮一郎の過剰とも呼べるファッションこそが彼女の異能の発動条件と思って今から戦おうとしているけれども、それも本当にそうなのかどうかは甚だ疑問しすべき所である。

 あのファッションがただの、猫屋敷蓮一郎なりの普段着だとしたら、そこを指摘したって猫屋敷蓮一郎は止められない。


「全く……別に良いんだけれども。まっ、ちょっとは力を使いますかね」


 僕は2人を支えながら歩いて、下に落ちていた緑の葉を踏みつけて力を発動する。

 緑の葉は僕の異能の力を受けて変形して変質し、金属板製のキャタピラを付けた移動式爆破装置、ゴリアテへと変わっていた。

 ガタガタと回りながら前進する兵器に乗りながら、僕は3人で学校へと移動していた。


「それなりにあの落ちていた緑の葉は元気だったみたいだけれども普通に歩くよりかは速いけれども、自分の足元に地雷があるかと思うと不思議な気分だ。まぁ、楽だけれども」

「ね、ねむい……。おや、すみ……」

「眠くないよ。私はぜ、んぜん……」


 ――――――そして僕達はゴリアテに乗ったまま、学校へと揺られながら動いていた。


「……爆発は後何分かなぁ」


 日向野健の異能力は植物を兵器と変える能力なのだが、だからこのゴリアテは地雷爆弾、なおかつ制限時間が初めから決まっているから途中で乗り捨てないと爆発するのだが。

 ……大丈夫かな。後でまた別のゴリアテに乗り換えよう。

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