表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブックプラント  作者: アッキ@瓶の蓋。
カガミコンプレックス(全5話)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
21/34

カガミシスター(1)

新年一発目です。

よろしくお願いします。

「改めまして、こんにちは! お姉たんの友達の皆様! 私はお姉たんの妹、加賀見(かがみ)ナツでぇす! 一応、超力系術法属でぇす!」

「同じく、加賀見アキお姉さまとナツお姉さまの妹、加賀見(かがみ)フユと申します。属性系無象属であり、風を操る異能力者です。どうぞ姉共々、よろしくお願い致します」


 アキさんへと連れて来られた加賀見言えは僕達の想像以上に大きくて広い豪邸であり、僕達はその加賀見さんの妹達、ナツさんとフユさんに出会って、家の中へと案内されました。


 次女であろうナツさんは金髪ポニーテールの、少しお姉さんらしくしたような、所謂大人びた美少女と言う雰囲気が良く出たカーディガンを羽織った赤いブラウスを着たキラキラとした瞳の少女。

 三女であろうフユさんは冷たい、どこか退屈そうな無表情な瞳をした金色のロングヘアが可愛らしい全身真っ黒な服をベストを着たクールな少女。

 そしてアキさんは金髪ツインテールの、幼児体型の少女。


(ここまでキャラが違う3姉妹も珍し……いや、そうでもないか)


 とある三姉妹の性格をまとめた書籍では三姉妹の性格はだいたいにおいて次のようだと言われている。

 長女はしっかり者、生真面目、穏やか、保守的、社交的な性格。

 次女はマイペース、気まぐれ、自由奔放、大らか、根気強い性格。

 三女は甘えん坊、要領が良い、明朗、人付き合いが良い、のんきな性格。

 このように性格が変わってくるのはやはり両親の育て方の違いから、変わって来るんだと言われている。

 一般的に三姉妹の育て方としては、長女は厳しく育てられ、次女は自由きままに育てられ、そして三女は誰からも甘やかされて育てられたから、こう言う性格になりやすいんだとか。


(それでも異能者は両親達とはほとんど隔離して育てられるから育て方による性格の違いとか関係ないだろうし、なおかつこの加賀見家を見ていると違うような気がするし……)


 長女の加賀見アキさんはしっかり者と言うよりかは意地っ張りだし、次女のナツさんは甘えん坊のように見えるし、三女のフユさんはしっかり者であって……。

 性格診断によると長女はフユさん、次女はアキさん、そして三女はナツさんと言う感じだろうか?


「まぁ、良いけど……」

「? どうか、しま、したか?」

「いや、なんでもないよ、楓。……ところで生徒会長は?」


 僕は楓にそう言っていつの間にか消えてしまっている生徒会長の行方を聞くと、フユさんが「それでしたら……」と淡々とした口調で話を切り出しました。


「西城さんは裏にある異能者用のトレーニング施設に行かれましたよ? どうやらうちのトレーニング施設に興味を持っていただけましたようで」

「トレーニング……施設? この家にはそんなのが……」


 まぁ、これだけ広い家ならば、トレーニング用の部屋の1つや2つくらい合っても別に可笑しくはないけれども。


「それは私の能力が関係しているんですよ♪ ニカッ!」


 嬉しそうにこっちを、本当に眼の中に星が入っているかと思うくらいキラキラとした瞳で見て来るナツさん。

 その瞳には「早く聞いて! 突っ込んで!」と言うような想いが見え隠れしているようであった。


「えっと確か、ナツさんの異能力は超力系の術法属で……つまり超能力や霊能力と言った、普通の人にはないような特別な力なんですよね?」


 例を挙げるとするならば、猫屋敷蓮一郎ねこやしきれんいちろうさんの魔法みたいな感じであるが。


「そう! まぁ、とは言っても術法属は普通の人とは違う、才能と言う面もあるんですよ! 例えば音楽の才能とか、爆弾作りの才能とかあるんですよー! そう言った人は、誰にも教わっていないにも関わらずに習ってない物とかの扱いを瞬時に理解していて、なおかつ知らないはずの物も作る事も出来るみたいなの!

 まぁ、私の異能力は電子能力の才能を持っており、あの、感覚共有アンドロイド《タッチ》もこの私が作って、全世界に低コストで販売しているのだ! どうだ、凄いでしょ! ふふん!」

「実際、ナツ様が《タッチ》を販売しているのは本当でございます。こちらパンフレットです」


 ふふん、と誇らしげに胸を張るナツさんの隣にて、フユさんがサッと《タッチ》のパンフレットを取り出して渡して来ます。

 そこには『感覚共有アンドロイド《タッチ》 製作者;加賀見ナツ』の記入が載っており、それを見て初めてナツさんの言っていた事が本当なんだろうなと実感したのであった。


「「へ、へぇ~……」」

「な、信じてなかったの! ひどい! ひどい! ぶ~、ぶ~ぶ~!」


 そう頬を膨らませながら顔を赤らめるナツさんには、そんな凄そうなロボットを作った博士には見えずに、ただの我儘な子供にしか見えなかった。


「皆々様。もう少しすればアキお嬢様が、着替えてこちらに来られると思いますのでもう少々お待ちくださいませ」

「分かり、ました」

「あぁん、もう♡ フユちゃんは普通にアキお姉たまって呼んでも良いんだよ♡ それに私の事はナツお姉たまと呼んでくださいな♪」

「いえ、普通にアキお嬢様、ナツお嬢様でよろしいですので。ではアキお嬢様のご様子を確認させていただきますね」


 そう言ってフユさんはペコリとお辞儀をして、屋敷の奥へと行かれました。


((やっぱり礼儀がきちんと出来ていて……長女っぽいなぁ))


 僕と楓は部屋の奥へと入って行かれるフユさんを、本当に長女らしいなと思う僕達だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ