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NTRの復讐者  作者: さえっぺ
22/23

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ギルドの隣の建物に入いると、ごつい男達がこちらを睨む。俺はそんな視線を気にせず、カウンターまで歩いていく。

「どうした?ここは子供が来る所じゃないぞ。」


カウンターにいた1人の男が、見た目によらず優しく話しかけてきた。

「ギルドの方に聞いたら、魔物の買取はこちらの建物でしていると教えてもらったので来ました。買取をお願いします。」


 そう言って俺は、アイテムボックスから魔物の死体を出していく。熊の魔物、角の生えた兎、デカいカマキリ・・・

「ま、待て待て!まだあんのかっ!?てか、アイテムボックス持ちかよっ!」

初めは、何も持っていない俺を疑いの目で見ていた男も、何もない空間から次々と魔物を取り出していくところを見て、慌てて止めにはいった。


「はい?とりあえずはこのぐらいでいいか。買取をお願いします。」


「・・・とりあえず?アイテムボックスにはまだ魔物が入ってるのか?」


「ええ。まだ入っていますよ。出しますか?」


「・・いや、出さなくていい。これ以上は捌ききれん。この魔物は全部、お前が討伐したのか?」


「そうですよ。いくらになりますか?」


「状態もいいし、大金貨3枚以上にはなるだろう。明日の昼過ぎにまた来てくれ。その時に金を渡す。今、書類と番号板を用意するから待っててくれ。それと、お前の名は?」


そう言って、男は紙に魔物の名前を記入し、判子を押した紙と番号が書かれた木の板を渡してきた。

「ア、イナズマです。じゃ、明日また来ますね。」



次の日に約束の金を取りに行くと、「おう、お前が来たらギルドに来るようにって言われたぞ。魔物のことで聞きたいことがあるそうだ。」


あー、もしかしたらとは思ったけど、まぁしょうがないかぁ。

「わかりました。これから言ってみます。」


そして、解体場から出ですぐにギルドの受付に向かい、カウンターのお姉さんに話しかけた。

「あの〜、解体場のおじさんにギルドに寄るようにって言われて来たんですけど・・・」


「は〜い。確認しますね。お名前は?」


「イナズマです。」


「っ!!しょ、少々お待ちください。」


名前を聞いた受付のお姉さんは、慌ててカウンター横の階段を駆け上がって行く。そして、1分しない内に降りてきた。


「お待たせしました。2階でギルドマスターがお待ちです。今から案内します。」

 言われた通りに、俺はお姉さんの後をついていき2階に上がる。

そして、2階の一番奥の部屋に案内された。




 コンコン。「イナズマ様をお連れしました。」


 「ああ、どうぞ。」

 

中に入ると、正面の机で仕事をしていた男が、書類から目を離し、顔を上げる。瞳が黒く、白髪に近い金髪を胸あたりまで伸ばし、そのサラサラな髪からでた尖った耳が特徴的なエルフ族のイケメン青年が、こちらを笑顔で見る。


「やぁ、君がイナズマ君かい?まずは、そこに座って楽にしてくれ。」


俺は言われた通り、前のソファに腰掛ける。


「まずは、自己紹介から。私はギルドマスターのレイブン・シグルディアだ。よろしく。」


「俺はイナズマです。こちらこそ、よろしくお願いします。それで、何か御用ですか?」


「そうだね。その前に顔を見せてはくれないかい?」


「・・・トラブルは嫌なのでお断りします。」


少し迷ったが、プライベートは大切だと思い断ることにしたのだが、「ギルドマスターとして、当ギルドで登録した冒険者の顔は覚えとく必要がある。」


 そう言って、男は扉の前で控えていたお姉さんに視線を送る。それに気づいたお姉さんは、そのまま部屋からでていった。


何を言っても無理そうだと諦めた俺は、仮面を外す。


「へぇ〜、何となく若いだろうと思ってたけど、ここまで幼い子だとは思わなかったよ。それに、君はハーフエルフかい?」


「はい。母がエルフで、父が人族です。」


「やっぱりかい。それで、今日呼んだ理由なんだけどね。昨日、買取所に売った魔物のことなんだけど、あの魔物は全部君が倒したのかい?」


「はい。そうです。」


「へぇ〜、嘘じゃなさそうだね。君のレベルは・・いや、失礼。ステータスのことを聞くのはマナー違反だね。うん、要件はその確認と、顔を見たかっただけなんだ。わざわざ呼び出して悪かったね。君には期待してるよ。」


本当に、それだけが理由だったのかはわからないが、あっさりと終わり、ギルドから出ることができた。



そのまま宿屋に戻ろうとしたが、ギルドから出てからずっとつけられていることに気づいた。


数は・・・3人か。多分、昨日の奴らだな。


「はぁ、やっぱりこうなるか。」


俺はため息をつきながら、人気のない路地へと入って行く。


『きっちり、フラグは回収しましたね。だから、殺しとけばよかったのです。』


「だから物騒だなぁ。俺は基本平和主義なの。」


『あなたが優しいのは知っています。でも、これだけは覚えといてください。ここは地球ではありません。このロアナプラでは命はとても軽いのです。あなたはこれまでに、人の殺意や悪意などに触れていませんでしたが、見逃した相手があなたの家族や大切な人に危害を加える可能性は地球より何十倍も可能性が高いのです。だから、言わせていただきます。躊躇してはいけません。命を取りに来た者は躊躇わず斬りなさい。それがどんな相手だろうと。』


雫がいつになく真剣な声で忠告をしてくれた。


「わかった。覚悟をしておくよ。」

そうだ。この世界では命の重さは軽い。殺しや強姦などしょっちゅうだ。盗賊や暗殺者など腐るほどいる。俺は雫の言葉に、自分が今までどれだけ甘かったのかを自覚した。


路地裏に入ると、「待ってました」と言わんだかりに男達は後をつけてきた。


「おい、ガキが調子に乗りやがって。てめえに折られた指が疼くんだよ。てめえの指も全部同じようにしてやんよ。」


「へぇ、指と足は治してもらったんだね。」


しゃべりなからも俺は相手を観察する。剣が2人、ナイフ、弓が1人づつか。あと1人は・・・ふーん、屋根の上で監視か。


「クソ余裕ぶっこみやがって!殺してやるっ。」


そう言って、弓の男以外の3人が襲い掛かってきた。「遅い。」俺は迫りくる剣を躱し、3人の横を通り過ぎる。そして、後ろで矢を構えていた男の懐に入る。


「っ!は、速い。」


俺は電を纏わせた拳を男の腹にくらわす。


「スタンガン!」


拳が男の腹に触れると同時に『バチバチバチッ』っと音が鳴る。その攻撃をくらった男は、白目を向きながら地面へと倒れる。何が起きたのか分からな

かったのか、残りの3人はあ然としている。


その油断を見逃さずに、俺は一瞬で距離を詰める。そして、同じようにスタンガンで2人を倒す。それに驚いたスキンヘッドの男は尻もちをついた。


「てめえ、俺に手を出して只で済むと思うなよ!今謝れば全財産で許してやる。俺は後暗い奴らにも顔が広いぞ。もし、攻撃するならお前の家族も只では済まないからな。てめえの目の前で苦しませて殺してやる!」


その言葉に、俺は頭の中のから何かがキレる音がした。


・・・か、家族?コイツは今、俺の家族を『殺す』と言ったのか?俺の目の前で?ダメだ。コイツは、必ず殺さないと・・・


「ヒィッ!」


『威圧スキルを獲得しました。威圧Lv1が威圧Lv2になりました。威圧Lv2か威圧Lv3になりました。』


「お前らを生かすのはやめた。」


「はっ!今、俺の仲間が組織に知らせにいったからな!てめえの身内も何もかもお終いだ!ハッハッハ、ざまぁみやがれ!」


「言いたいことはそれだけか?」


「ああ”、てめっ!『バシュッ』・・・」

男が何かを話し終わる前に、男の首が地面へと落ちる。俺は残り3人にもトドメを刺し、監視していた奴の後を追う。






ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ!あいつはヤバイ!

俺は今、全力でアジトへ戻っている。奴の動きが見えなかった。あれは、スキルなのか魔法なのかもわからん。それに、あの殺気は何だ。あんなに距離があったのに、まるで心臓を握られ、息をすることも許されないほどだった。走っているのとは関係なしに、俺の背中から汗が溢れる。早くボスに報告さなくては・・・


俺は今、スラム街の3階建ての少し大きい建物の前にいる。逃げた男を追っていたらここに着いた。『気配探知』


1階に15人、2階に4人、3階に2人か。ん?地下にも2人いるな。気配からして子供か。


うーん、入れそうな窓がない。正面から行くしかないな。



ドンッ

「ボス!サッチ達が全滅した。アイツらの目的のガキは、ただのガキじゃねぇ!」


「うるせぇーな。入ってきていきなりギャーギャー騒ぐな!こちとら、依頼人にあの人質渡す段取り考えてんだからよっ!」


「だから、ボス!あのガキ『ドンッダーーーンッッッ!!!』・・・・・・」


男がボスと呼ばれている、顔の中心に大きなXの傷がついた大男に報告しようとした途中、建物内にまるで雷が落ちたかのような爆音が響く。


「チッ!お前、尾行されたな。」

そして、爆音がしてから少しして3階にある扉が勢いよく破られた。

『ドンッ!』





俺は正面から建物に入っていく。扉を開けると、中にいた柄の悪い男達が一斉にこちらを見てきた。

「なんだぁ?ガキが!ここが何処だか分かってんだろうなっ!」


「今さっき、ここに入っていった男に用がある。邪魔をすれば殺す。」

15人相手はめんどくさいな。範囲攻撃の雷撃で片付けるか。


「殺すだぁ!?クソガキが誰に口きいてんだっ!!」

そのセリフと同時に15人の男は武器を握りる。しかし、男達が動こうとした時、『ピカッ』と室内が輝いた。そして、その光に一瞬遅れて爆音が建物を揺らす。『ドンッダーーーンッッッ!!!』


爆音が鳴り止む頃には、室内にいた男達は黒焦げになり地面に倒れていた。その体からは肉が燃えた臭いと黒い煙が上がる。1階を片付けた俺は、そのまま2階に続く階段を上る。

扉を前で気配を探る。扉の左右に1人つづ、正面に2人、正面の1人は弓を構えているな。俺はそのまま扉を引き、部屋に入る。入るとほぼ同時に左右から剣とナイフで攻撃してきたが、俺に触れた瞬間、剣は折れ、ナイフは曲がる。そして、武器を持つ手が明後日の方向にへし折れる。


「「なっ!・・・痛ッ!」」

確実に殺ったと思った2人は、見えない壁に弾かれた。そして、遅れてやってきた腕の痛みに顔を歪め、地面に膝をつく。

透かさず、弓を構えていた男は矢を放つが、その矢は何倍もの威力で自分へと跳ね返り、悲鳴をあげる暇もなく男の額を貫通した。そして、その隣の男に向かって持っていたナイフを投げる。ナイフは胸に刺さり、男は顔から地面に倒れた。左右の男達は、それを見て後ずさる。


さっすが雫、オート反射完璧。『それほどでも。フフフッ。』


「ま、待ってくれ。降参『ザシュッ』・・・」「い、い、命だけ『ブスッ』・・・」


俺は持っていた剣を抜き、右の男の首を刎ね、左の男の心臓に剣を刺した。

残りは2人か。2階の弓を拾い、3階に上がる。そして、弓を構えて勢いよく扉を蹴り破り、矢を2本放つ。


『ドンッ!』


「何だっ、てめ『ブシュッ』・・・」「ヒィッ『プシュッ』・・・」


2人の額には見事に矢が刺さっていた。ボスだからって会話すると思うなよ。

念の為に気配探知をしてみるが、地下の2人以外は反応がない。

「よし、帰るか。」

『・・・あなた、建物内にある宝や売れそうな武器、防具、後は書類などは回収した方がいいですよ。それと、地下の子達は・・・』

オッケー!とりあえず、全部アイテムボックスに入れとくわ。地下の子達はどうしようか?何かめんどくさい気がするんだよね〜。

『結構派手にやったので、その内に警備隊がやってくるので、監禁されている部屋の鍵だけ開けておけばいいと思います。』

あいよ〜。


そう言って、アイテムボックスに色々入れていくが、どうしても仕舞えない箱があった。箱を開けてみると、中には俺の顔と同じぐらいの大きさの卵が入っていた。

アイテムボックスに入らないってことは、卵は生きているってことだよね?俺は直ぐに卵を鑑定した。


=====================

ドラゴンの卵


魔力を与えると生まれる。

(120/30000)


=====================


ラッキー!これは持って帰るしかないっしょ!ドラゴンだって、さすがファンタジー。俺はアイテムボックスに入っていたリュックに卵を入れ背負う。


お金になりそうな物を片っ端からパクって地下へ下りる。地下には牢屋があった。牢屋の中には、端で震えている5〜7才の男の子と女の子がいた。


===============


名前 リリアーナ・フォン・ランバルン♀ 5歳

種族 人族

レベル3

職業 治癒士

HP 40

MP 60

STR 18

VIT 15

AGI 10


スキル

魔力操作Lv1


魔法属性 聖

生活魔法




=======================


名前 レオナルド・フォン・ランバルン♂ 7歳

種族 人族

レベル9

職業 剣士

HP 210

MP 150

STR 110

VIT 90

AGI 80


スキル


剣術Lv1、体術Lv1


魔法属性 風

生活魔法



=======================



えーと、ランバルン?てことは、この迷宮都市の領主の血縁かな?

ほら〜、絶対めんどくさいやつじゃん。もう、さっさと鍵開けて退散するに限る。そう思い、俺は鍵を開けるために牢屋に近づく。


「っ!だ、誰だ!?」「うえーん、怖いよおにぃちゃん。」


「おっと、俺は敵じゃないよ。ちょっと、この建物の人達に用事があって来ただけだから。」


「そ、そんな言葉が信じられるか!」


「まぁ、信じなくていいから、とりあえず聞いて。この建物にいた悪い奴らは、みんな倒したから安心して。もうすぐ警備隊が来るからこのまま大人しくしていてね。鍵は開けとくよ、じゃーねー。」


そう言って、俺はさっさと建物から出る。気配探知をすると、爆発音が聞こえていたらしく、500メートルぐらい先から10人以上の気配がした。

はいっ!とんずらだー。







============================



 

名前 アレン (イナズマ)♂ 12歳

種族 ハーフエルフ (Fランク冒険者)

レベル52

職業 復讐者(復讐対象に効果2倍)

HP 6700 →成長速度10倍はどうやらステータスにも影響するらしい。

MP 14200

STR 1800

VIT 1450

AGI 2300


スキル

気配遮断Lv7→まさか5以上になるとは思わかなった。

気配探知Lv6、魔力探知Lv5、魔力操作Lv8

身体強化Lv7、隠密Lv5、錬金術Lv4、威圧Lv3


剣術Lv7、弓術Lv5、投擲Lv4、体術Lv6

槍術Lv2


魔法属性 雷Lv7

生活魔法


ギフト


神眼Lv5(鑑定眼、千里眼、魔眼→魔力が見える、未来眼→少し先の未来が見れる、邪眼→相手の動きを止める。レベル差によっては相手の心臓も止めることができる。)


反射Lv5(自身に触れたものをLv ×2倍の威力で反射させる)


アイテムボックスLv5(Lv×10㌧)


&@+*\?


雫(脳内妻)

健康な体(あらゆる状態異常、病気や呪いにかからない)

成長速度10倍

====================================


名前 レイブン・シグルディア ♂ 274歳

種族 エルフ (元SSランク冒険者)

レベル76

職業 魔剣士

HP 2900

MP 2800

STR 920

VIT 740

AGI 1090


スキル

気配遮断Lv3魔力探知Lv3、魔力操作Lv4

身体強化Lv3


剣術Lv4、弓術Lv4、体術Lv3



魔法属性 風Lv4、水Lv3、土Lv3

生活魔法


ギフト


審判(相手の嘘がわかる。)


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