教育の時間だ
お久しぶりですm(__)m
「改めまして」
すっかり影も形もなくなった生成陣の上で、正座の鬼人。
「お初にお目にかかるでござる。名は……黄鬼でござるか。この命、御身の為に」
「黄鬼どん」
「……は?」
「黄鬼どん」
私の言葉の意図が判らない。という顔の黄鬼どんに、赤鬼どんが肩に手を置く。
「あんたの名前な、『黄鬼』じゃなくて、『黄鬼どん』ってこった。姐さん、そこんとこ大事にしてるから」
そう、名前、大事。
「あと、最後の〆は、『コンゴトモヨロシク』だそうだ」
「な、なるほど。これはかたじけない」
様式美、大事。
「えー……、某の名は黄鬼どん。この命、御身の為に。
……コンゴトモヨロシク……」
うむ。コンゴトモヨロシク。
「どうなるかと思ったけど、何とかなったわね」
「姐さん、何やったんです?大分ヤバそうでしたが」
「んだんだ」
赤鬼どんと青鬼どんが尋ねてくる。
まぁ、無理もないか。
さっきの魔力暴走の抑え込みに失敗してたら、ダンジョンごと吹っ飛んでたかも知れない。
ふふふ、流石ワタシ。
ざっくりと説明をば。かくかくしかじかー。
「流石、姐さん。しかし、何で今回……
あ、何か妖しいの混ぜたとか?」
「んー、素材のせい……と思ったんだけどねー。なんかいつもと感じが違うから……」
多分、いや、十中八九、アノヒトだな。
《お、正解だし♪》
やっぱりねー。
今回は何をなさられたので?
《ひっさびさだったしね。なんか盛り上がったから、色々集めちったの》
集めた?
《詳しくは本人に聞いてー。あ、創造神のじいちゃんにめーわくかけちったから、なんかお土産ヨロヨロー♪》
え?
ちょい!
ちょぉぉーい!
あー、まじかー。
またDPがー。とほー。
……まー、しゃーないですよね。
さてさて、聞き捨てならないことをおっしゃってましたがー?
「ちょっと確認タイム」
「何でしょう?」
「何人?1人じゃないよね?」
「判りますか?」
「まーね」
「今は『黄鬼どん』ですが、呼ばれる時に5人程」
あー、そりゃ、5人分の魂が一気にきたら暴れるますよ?
ケイオス様?
《ごめんて》
どこかにいる女神様に心の中でジト目。
で、貴方達は誰さんですか?
「まずは、某は足利義輝と申す者」
知ってます。
剣豪将軍。
「そして、拙者が柳生三厳でござる」
知ってます。
十兵衛さん。
「私は沖田総司です」
知ってます。
新撰組。
「某は、東郷藤兵衛肥前守重位」
知ってます。
示現流。
「酒呑。旨い酒が呑めると聞いて」
知って……
ん?
……んん?
もしかして、大江山の?
「最後が毒酒だとな。恨みしか残らん。」
なるほど、そりゃそうだよね。
酒呑童子さんこんにちわ。
「で、お前は誰だ。酒は何処だ」
ほぅ。
中々の礼儀知らず。
そんな子にはあげる酒なんかないですよっと。
「死にたくなければ酒をだせ」
ふむ。流石は鬼さん。
欲望に忠実でいらっしゃる。
「……あー、新入りの。あんまりやんちゃするな。姐さんか笑顔の内に謝っとけ」
たまらず、赤鬼どんがフォローをいれてるね。
そんなキャラだっけ?
「ふん。オレは旨い酒が呑めると聞いてきたのだ。そこの男か女か判らんやつに言え。さっさと酒を出せと」
なんだい?酒呑さん。
ジロジロとワタシを見て。
「乳もなければ、尻もない。色気もないな。酒のつまみにもならんな」
なるほど。
オーケーオーケー。
………
教育を始めようか(^ω^#)




