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神様MTG

「ふんがふんがふーん♪」


「えらくご機嫌さんだな。混沌の」


「お、戦神のおっちゃんじゃん。やほー」


「おぅ。元気そうで何よりだ」


今日も愛し子からの心尽しに、つい鼻唄混じりに歩いていると、戦神のおじさんが話しかけてきた。

今日は、報告会だから、普段会わない神様達と会えるので、中々楽しかったりする。

戦神のおじさんは、昔からよく構ってくれるので話しやすくて気がラク。


「今日も愛し子ちゃんから贈り物貰ったのさー。後でお裾分けすんね」


「お、そりゃ有難い。いつも悪ぃな」


「いいよいいよ。アタシらの仲じゃんかー」


戦神のおじさんの肩をバシバシ叩き、おじさんはガッハガッハ笑う。

今日も良いことが続くといいなぁ。



「……と、いうことで、他、議題等、ありますでしょうか?」


あー、退屈退屈。たーいーくーつー。

定例の神様会議。

議長は創造神のじーちゃんで、司会進行は秩序を司る神の人が担当してる。

早く終わらないかなー。


「無ければ、私から一つ」


「えー」


ありゃ、睨まれた。


「最近、一部のダンジョンの動きが活発化しているみたいで、下界に影響が出始めている様子です。……混沌の神よ。如何お考えですか?」


「如何も何も、皆頑張ってんだから。何が問題なの?」


秩序のヒトがキッと睨んでくる。

やだなぁ、もう。


「一部のダンジョンに、あなたが手心を加えているのでは?という疑惑があるのです」


「は?」


「今期の信者からの奉納ポイントが、またあなたがトップを取っています」


「お、マジで。いぇーい」


微妙な顔の戦神のおじさんとハイタッチ。

あ、やば、プルプルしてる。

アタシは行儀よく、座り直す。


「奉納元は決まって、あのダンジョン。いつもあなたが覗き見してるところです。何かしらの関与が疑われて当然でしょう」


「えー、アタシ、何もしてないしー。ヨーコちゃんが一生懸命頑張ってるだけだよー」


頑張ってる子の努力を悪く言われるのは、なんかプンスコする。


「すーじだけで判断しないで、ヨーコちゃんの頑張りをちゃんと見てよー」


「しかし、あの奉納ポイントは異常です。他と比べて桁が違う。違いすぎる。」


「だーかーらー、それはヨーコちゃんが頑張ったからだからだよー」


なんなん。

ぷんすこ!


「あー、ちょっといいか」


と、ここで戦神のおじさんがカットイン。

なんだよー。


「オレの気に入ってる小僧がな。ちょくちょくそのダンジョンに遊びに行ってるみたいだが、別にコイツがそのダンジョンにちょっかいかけてるようにゃ見えなかったぜ」


やめろよー。

頭グリグリすんなよー。

……嬉しいけど。


「あー、私からもいいか。最近、あのダンジョン近辺の魔力の淀みが解消され始めている。このままなら、あそこが起点になって、世界の魔力の淀みが動きそうなんだ」


と、魔神のにーさんが追撃。

やだ、イケメンじゃん。

もっと早く言えよ!


「新しい魔法や、その理が生まれる良い機会でもある。と私は見ている」


「確かに、あの近辺景気が良くなって、私の所の神殿、参拝客が増えたわー」


「言われてみたら……あ、ホントだわ。ウチもよ」


二人の援護のお陰で、なんか神様ズがざわつきだしたよ。

よくわかんないけど、このままなんとか収まんないかな?


「あ……」


神様ズの一人が、何かに気付いたように声を上げた。


「秩序の……そっかぁ……」


その言葉に、皆して、アッてなってる。

どゆこと?

と、一人ぽかーんとしているところに!戦神のおじさんが、こっそり耳打ちする。


「秩序のトコの神殿、あのダンジョン近辺にないからさ…」


あ……。

そーゆーこと?

つい、秩序のヒトを優しい眼差しで、ね。


「そ、それとコレとは!一切!関係!ありませんっ!!」


あちゃー、顔、真っ赤だー。

湯気出そう。あ、なんか涙目?

うーん、ごめんね。


「私が言いたいのは!」


「ほいほい、ちょい落ち着けー」


珍しく、創造神のじーちゃんが口を出す。

声聞くの久々だー。


「ちょっちな、ここ数十年位のログ漁ってみたんじゃがな。混沌の嬢ちゃんの言うとおりじゃの。タマにボーナスあげてるようじゃが、頻発しとらんし。問題ないじゃろ」


静かにしてたと思ったら、そんな事してたのねー。

流石創造神。

伊達にじーちゃんじゃないね。


「どっちかっちゅーと、戦神と魔神と、邪神かの?お前さん等、ちょっとちょっかい出して戦争とか起こさせ過ぎじゃ。生命のがその内キレるぞい」


「あ゛!あんたらのせいか!」


「「「ナンノコトデショウ?」」」


じーちゃんの暴露に、報告会はこの後、一部の神域で大いに揉めた。

アタシにかけられた疑いは、神様多数で、無罪。

いやぁ、マジビックリしたし。

ふぃー。

あ、そうそう。

忘れないウチにー。


「じーちゃーん!」


「なんじゃの?」


創造神のじーちゃんを捕まえて、ヨーコちゃんからの贈り物を手渡す。

例の季節のギフトセットの一部だ。


「これは?」


「ウチの子のプレゼント。お裾分けだよー。いつもじーちゃんにはお世話になってるからー」


「賄賂は困るの」


「そんなの出来ないじゃん。せっかく貰ったんだけどさ。アタシの趣味じゃないから、喜んでくれそうなヒトに分けていいか?って聞いたら、いいよっていうからさー」


「なるほどの。では、その気持ちを踏みにじるわけにもいかまいて。有り難く頂こうかの」


と、やっと日本酒セットを受け取ってくれた。

ダイギンジョーとかいうらしいけど、よく判んない。


その流れで、その場に残っていた神様ズにお裾分けをしていく。

こーゆーのは気持ちが大事だって、ヨーコちゃん言ってたからね。

一人で抱えても楽しくないしー。


「ちょっと」


あ、秩序の。


「さっきは上手く逃げれたようだけど、次は逃がさないからね」


「?」


ナンノコトダロウ?

とりあえず、お裾分け終わりっと。

残念だったね。


「あ、そっか。




神様会議の進行役、お疲れ様ー♪じゃねー♪」


ぴゅー。

逃げるが勝ちー!






自室に戻ったアタシは、うーんと伸びをして、お気に入りのソファにダイブする。

そして、ヨーコちゃんオススメの混沌たるアイス・ちょこまーぶるを取り出し、パクリと一口。

うん。

癒されるね!

さてさて、めんどくさいことは終わったし。

今日も一日、我が子達の頑張りを眺めよーかねー。

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