サキュバスのリリちゃん
「リリちゃーん。おひさー」
「おー、ヨーコちんじゃん。はろはろー」
キャピキャピギャルのリリちゃんは、サキュバスである。
どこで覚えたのか、そもそもサキュバス語がギャル風なのか、世界の謎だね。
……はい。
ちょっとギャル風に会話するの、厳しいであります。
と、おわかりの通り、今日はサキュバスさん達が暮らす階層に来ましたよっと。
「どーだね、最近は。吸えてる?」
「アーシらの対策されちゃってんね。魅了耐性やら精神強化やら。マジやってらんねっす」
「ありゃー。そっかぁ。……レベル低いのは……」
「ないない。こー見えても、アーシら、結構グルメなのよん。それにお子様だと、一気に吸い尽くしちゃうんだよねー」
「おぅ、えげつない」
可愛い顔して怖いな。
可愛いから怖いのか。
むぅ、深い。いや、浅いな。
ともあれ、そうなら例の提案しやすいではないか。
「リリちゃん質問ー」
「はい!ヨーコちん!」
元気よく答えるリリちゃんに、質問タイムを始めましょう。
「その1、男性と女性、どっちが好き?」
「アーシはどっちもイケるけど、大体はオトコかな?」
「そ、その2、子供と、大人と、老人はどれが好み?」
「アーシはどれもイケるけど、大体は大人かな?」
「…そ、その3、健康的な身体と、不健康な身体…」
「健康的一択でしょ」
「早いな。即答かよ」
「そこは譲れないっしょ」
ニヒヒ、と笑うリリちゃんはホントに可愛い。
惚れてまうやろー!
「あ、その4、種族は何が好み、とかある?」
「あー、それね。
まず、エルフはダメ。性欲うっすいから。
ドワーフは悪かないんだけど、シチュエーションが淡白なのよね。あと、酒臭い。
獣人はねー。発情期来てないとダメね。ダメ。カッスカス。
魔族は……、なんていうか、エグ味が強い。好きな子は好きみたいだけど。
天使はねー。感づかれたら槍とか投げてくるから、対象外ね。ま、試せる機会あれば試してみたいケド。
あー、あと卵生の奴等も対象外ね。本能で生殖してる感じなのかな?欲ってのがないのよねー。
ま、最後になっちゃうけど。人間が1番かな?通年発情期だし、欲まみれだし、多種多様な変態さんが多いから、シチュエーションに事欠かないのよねー」
……ハッ、長いわ!
えーっと、結局、人間が良いってことね。
まぁ、想定通りで話が進みやすいんだけどさ。
と、いうことで、人間を主体としたサキュバスへの性○安定供給のシステムの説明を始めた。
「えー、でもさー、そんな上手くいくの?」
「想定通りなら、ほぼ間違いなく」
「だって、そんな都合良く性欲溜まった人間のオスが、無抵抗でこっちの魅了受け入れるとかさ。しかも、好みのタイプとかシチュエーションとか用意して待ってるとか、こっちにしてみりゃ罠としか思えないし」
「ふふふ、まぁまぁ、リリちゃん。試しってことで」
「まぁ、ヨーコちんがそこまでいうなら……」
「じゃ、とりあえず10名程、協力者選んどいてねー」
「判ったー。あ、ちなみにさ」
「何だね?」
「ヨーコちんって、縮めるとさ。ヨコち」
「おい、やめろ!」
しばらくして、ボルゾーシステム(仮)の運用が始まった。
「……ヨコ」
やめろー!




