第11章
その日の午後、再び能勢刑事がやって来た。
新人の刑事にも初任者研修期間というのがあるのかどうかわからないけれど、笠井刑事も一緒だ。
「体調はいかがですか?」
能勢刑事は初めて会ったときと変わらない口調で軽く頭を下げた。対して、笠井刑事の方はまだわたしへの怒りが治まらないのか黙りこくっている。
「ええ、もうすっかり」
わたしは頷くと身体を起こした。
少しくらい動いても、もう痛みは感じない。
穂澄先生を煩わせていた脳波の再検査は午前中に終わり、晴れて明日の退院を待つ身の上だ。
「明日には退院できるって、穂澄先生が」
大した怪我もしていなかったのに、わたしをベッドに縛りつけていた異常な脳波。
今、思えばあの脳波はESP夢を見るために定められていた計画の一つに違いない。
里見先輩が神の計画を実行する駒だったように、わたしも神の意思を感じるための駒だったのだ。
柳瀬真弓というひとつの素材が神への反抗の意識を持つための。
「それはよかった。じゃあ、これは退院のお祝いということで」
能勢刑事はそう言うと、持ってきた花束をわたしに見せた。
大きな花束だった。
「きれいなお花ね」
母はわたしにそう微笑みかけると、二人の刑事に礼を言って、いただいたお花を花瓶に挿しに病室を後にした。
「ありがとうございます」
わたしは礼を言うと、自分から話を切りだした。
「犯人がわかったんですか?」
「ええ、犯人と言うべきか・・・まあ、その通りでしょう。今日はそれでお伺いしました」
「それで――」
誰だったんですか、と聞こうとしてわたしは口をつぐんだ。過去形を使うと、バスに乗っていた人間の中に犯人がいたことを知っているのがばれてしまう。
疑われるのは構わなかったけど、真実を話せば、能勢刑事や笠井刑事も心の闇に突き落とすことになる。信じてもらえるとは思えないけれど。
「お嬢さんには辛いでしょうが、あなたの――先輩にあたる里見雅彦くんがどうも犯人だったようです。いや、というよりはみんなを自殺に巻き込んだと言いましょうか」
能勢刑事は、もう死んでいるとはいえ、殺人犯に変わりない里見先輩を呼び捨てにしなかった。それに最初言葉が詰まったのは、あなたの恋人と表現することを躊躇ったからに違いない。
「一昨日の時点では、まだお話しできなかったのですが、それまでの捜査で里見雅彦くんがある過激派のセクトに関わっていた事実を我々はつかんでいました。爆発物はそこで手に入れたのでしょう。背後関係など詳しい捜査はまだこれからですが・・・そのことは御存知でしたか?」
「いいえ、初耳です。・・・いつからそんな」
「去年の夏からのようですね」
「そうですか・・・」
少しだけ安心した。
少なくとも、わたしとの出会いだけは、彼の計画には入ってなかったと考えたかったから。
「昨日の時点で、彼のアパートを捜索したのですが、犯行を裏付ける遺書が発見されました。それが奇妙なものでしてね。彼の属していた組織の方針とは、あまり噛み合わないのですよ。どうも彼は組織の思想を誤解していたようだ」
わたしは無言で頷いた。
そうだろうと思う。
里見先輩は幼稚な反社会的活動などには興味を抱かなかった。きっと、それはあまりに残酷な「真理」を隠すための、残された人々への思いやりだったのだろう。ただ爆弾を手に入れるためだけとは思えない。
「・・・まあ、とにかく、残念です」
能勢刑事はそう頭を下げると、退院したら改めて署の方へおいでくださいと言い残して、病室から出て行った。
しばらくの間があって、再びドアが開いた。
笠井刑事だった。
「まだ、何か・・・?」
母が戻ってきたのだろうと思っていたわたしは、突然の予期しない出来事に戸惑った。
千波さんのように生理的に嫌っているわけではないけれど、わたしはどうも笠井刑事が苦手だった。
もちろん、最初に口論したせいもある。
「いえ、柳瀬さんは、そのう・・・」
「何ですか?」
彼の様子はどこかおかしかった。
そう言えば、さっき来たときから、あの噛みつくような直情径行型の性格がなりを潜めている。
よく見ると、顔色も何となく良くない。
「あの・・・里見雅彦が書いた遺書は自分が見つけました」
「はい」
「そのとき、一緒に貴女宛の遺書も発見しました。自分は・・・貴女も、その・・・共犯ではないかと疑っていました。それで、自分は貴女宛の遺書を勝手に開封して読んだのです」
彼はそう言って、コートの内ポケットから白い封筒を取り出した。
わたしは彼の言っている意味がよくわからなくて、半ば呆然としてその言葉を聞いていた。
「これが・・・」
「ええ、自分以外は誰も知りません。能勢さんもです。自分でも何故かよくわからないのですが、捜査会議でも報告はしていません」
「読んでみても構いませんか?」
「どうぞ、そのために持ってきたんですから」
震える手で封筒を受け取った。
その白い表面には懐かしい字で「柳瀬真弓様」と書いてある。はやる心を抑えて、わたしは目を閉じたままその感触を確かめた。
里見先輩のぬくもり・・・。
――落ち着け、真弓。
何が書かれているのか少し怖い気もする。
でも、自分の考えがたとえ真実を言い当てていたとしても、わたしはこれを読まなければいけない。彼の最後の行動をきちんと理解してあげるのが、わたしの務めだ。
意を決して手紙を開いた。
見慣れた彼の文字が少しだけ目に眩しかった。
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真弓が生きてこれを読んでいることに喜びを感じる。
ひとつは君が助かったこと。そしてもうひとつは、僕の行動が正しかったというその証拠が君が生きていることだからだ。
去年の夏、君と富士へ旅行に行ったときの観光バスの車中でのことだ。照りつける夏の日差しと窓から入ってくるひんやりとした高所の風の中で、君は僕の肩に身体を預けて微睡んでいたね。そのとき、安らかな寝息をたてる君の手のひらのある一点を、僕は僅かに刺激しながら、君の耳元にバスを降りるように囁き続けた。今度の計画のために暗示をかけたつもりだったんだ。人の手のひらには、東洋医学でいう様々なツボがある。だけど、それを刺激しながら、君に「バスを降りろ」と暗示したからといって、素人である僕の行為が功を奏するかどうか、正直言って僕は不安だった。それに第一、君があの日と同じようにバスの中で眠り始めるという保証もなかった。だから、今回、本栖湖に向かうバスの中で君が微睡み始めたのを見て、僕がどれだけ驚いたことか。そして、わずかに手のひらを刺激しただけで、自発的にバスを降りてゆく君の後ろ姿に僕がどれだけ歓喜したことか。
率直に言おう。
僕の施術など効くわけがない。それはただのきっかけに過ぎない。今、真弓が生きているのは、単に僕の施した児戯のせいなどではないんだ。そこには、間違いなく「神の意志」が働いたのだと、僕は確信している。
僕がこのような犯行に及んだわけは、この後に記すが、そんなことをしなくても、すでに真弓にはわかっているはずだ。何故なら、それが他ならぬ「神の意志」だから。
僕は神と名乗る存在に啓示を受けた。そして、彼のために悲劇を演出して死んでゆく。
ごめんよ、真弓。君にはお詫びのしようもないけれど、これがたぶん僕が演ずるべきドラマだったんだ。
そして、そのドラマを観て神が成長するための「反抗の意識」となることが残された真弓の役割だ。
注意して心の目を開いてごらん。
今、世界では君と同じような経験をする者が次々に誕生している。僕のように悲劇の引き金に指をかけることを強いられた人間が次々に出てきている。
助かる者と死にゆく者。不条理な生と死が横行する中で、正義が血を流し、悪が笑う。従来の価値観が根底から覆される、それはまさに混沌の世界だ。そうした混沌とした世の中で、心ある者は罪人を許し、代わりに神を呪うだろう。そうした人々が生み出す、かつては、ほとんど存在しなかった神への反抗の意識。そして、今も世界中を覆っている従来の神への信仰の意識。人を憎む気持ちや愛する気持ち。悲しみ、喜び、苦悩に絶望。そうした、人間の様々な意識を吸収して、今、この宇宙に「神」という名の成熟した精神が生まれようとしている。逆を言えば、神が進化するための材料となる二義的な意識を生産することが「個」の意識を持つ生物、我々人間の存在意義だ。つまり、人間とは「意識」を得るための家畜として生み出された生命だったんだよ。それが神が人間を創った本当の目的であり、計画だ。そして、誰もそれを阻むことはできない。恐ろしいことだけれど、それはすでに定められている。
だけど、絶望しないでくれ。
僕はそれでも君に生きていて欲しい。
恐ろしい闇の中に突き落とした張本人がこんなことを言うのは可笑しいけれど、この運命を享受したあと、真弓には何とかして立ち直って欲しいと僕は願っているよ。
いつだったか、僕は真弓に「人はこれからますます駄目になる」と言ったね。そのとき君は半ば泣き顔でそんなことはないと反論した。
たぶん、それは正しい。
前にも話したけど、遺伝子という究極の主人の支配から脱出しようと喘ぐ精神の未来には二つの進化の方向がある。それは「個」か「全」かだ。言葉を変えて言うならば、それは「種を滅ぼす自己愛」か「衆生の幸福を願う神の愛」かだ。そして、君が僕に聞かせてくれた「素敵な神様」を信じる人間は間違いなく後者の愛を得るだろう。
生物的にみれば、自我は確かにバグなのかも知れない。そして、その自我があるが故に人間は苦しみ、足掻き、そして、滅ぼうとしている。しかし、自ら友人を殺す決意をした今、僕はこんなふうにも思うんだ。「個」の意識を持ったが故に、人は「滅び」や「死」を認識できる唯一の動物になれたのだと。真弓と一緒に観た映画の登場人物のように滅びるものに対する憐憫や同情を感じるのはそのせいだ。人間は他の種や個体を殺すことに快楽を感じるのと同時に、一方では他人や人間以外の生物の「死」を認識し、それに対して、嘆き、悲しむことができる。たとえ、その死にゆく者が映画に出てきた悪魔のように、断罪されるべき対象であっても、人はその死に対して憐憫の情を抱く。すなわち、それを愛することができるんだ。「個」の生物であるが故に獲得した「死」を認識する能力。それは確かに両刃の剣かも知れないけど、たぶん、それが人類を救う最後の武器になる。何故なら、人は「個」の生物になることによって、「死」と同時に「愛」を獲得したからだ。
そして、いつの日かすべての人間がそのことに気付くときがくる。真実の愛に目覚めるそのときがきっとやってくる。
だから、人は滅びない。
他の生物も滅ぼさない。
僕はそう信じているよ。
何故なら、人は神秘を知る力を持っているからだ。
そのことを僕に確信させたのは、他ならぬ真弓なんだよ。以前、怨霊を祀る日本人の民族性を話していたときに君は「長いものには巻かれてしまえ、ですか?」といつものように可愛らしい茶々を入れたね。それをきっかけにして、僕らは一緒に「長いもの」の正体を調べた。あれはなかなかエキサイティングな調査だったよ。僕にとっては、君と過ごした大切な思い出の一つだ。そんなふうに、真弓と話をするなかで君がふと漏らす言葉に僕は内心舌を巻いていた。話の主題とは全く関係なく飛び出してくる君の飛躍した、しかし、決して的外れではない言葉や感想に、僕はそれまで行き詰まっていた設問の解法を何度も示唆された。その不思議な一致というか、超共時性とも呼べるものに、僕は人の持つ「神秘を知る力」の源泉を見る思いがしたんだ。
だから、僕は信じている。
人の持つその素晴らしい力を。
真弓とはいろんなことを話したけれど、僕はその中で一言も嘘を言ってはいないよ。絶望という死に至る病を克服して、真弓という名前の通り、君自身の心の中にも真理の光明をもたらして欲しい。
そして、これだけは信じてくれ。
愛する真弓よ。
僕は神の啓示を受けて、なお、最後の瞬間まで君を、真弓のことを――
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わたしはそこで遺書から目を離した。
昨夜の不思議な体験からわたしが辿り着いた恐るべき真実。はっきりとした方向性を持った神の計画を、それでもわたしは心のどこかで否定していた。
でも――。
あんまりだと思った。
わたしの人生も、里見先輩の人生も、父や母や祖父やティンクも――その存在の意味そのものが、こんなに残酷なものだったなんて。
みるみる涙が膨れ上がってきた。
昨夜、あれだけ泣いたというのに、人の涙は涸れることを知らない。
こうやって泣くことも、僅かに残った理性でそれを意識していることも、全て神の計画の中にある。
ならば、人は一体どうやって生きてゆけばよいのだろう?
「――やはり、本当だったんですね」
ぽつりと笠井刑事が呟くのが聞こえた。
「え?」
「貴女宛の遺書の封筒の中にもう一枚、小さな紙切れが入っていました。自分宛のメモです」
「どういう・・・ことですか?」
「里見――くんは、自分が、自分だけが貴方宛の遺書を発見し、それを開封することを知っていたということです。自分の名前もそこに書いてありました。笠井毅刑事様、と」
「そんな・・・」
それも神を名乗る存在から教えてもらったということなのだろうか。
「それでも、自分には・・・到底信じられませんでした。しかし、昨夜、自分は恐ろしい夢を――」
ああ、この人も・・・
「やはり、本当なんですね?」
――駒だったのか。
笠井刑事は蒼白な顔色のまま、キッと唇を噛んだ。
その表情にわたしは何故か親しみを覚えた。
仲間――か。
わたしはそっと笠井刑事の胸に頭を預けた。
彼のことをあんなに苦手に思っていたのに、そんなことをする自分が少し可笑しかった。
涙が少しずつ乾きはじめる。
何も状況は変わっていないのに、人間というのは不思議な生き物だ。
もしかすると、想像以上にしぶとい存在なのかも知れないと思う。
自分と同じ事実を知らされた仲間がいるという意識は、わたしの心の中に僅かな余裕を生んでいた。
知らなくてもよい真実を知ってしまった笠井刑事の不幸を取り込んで、自己の仮想現実を守ろうとする心の機能が作動したのだ。
そして――。
生まれた余裕は、考える勇気へと昇華した。
神とは何か。
その永遠の命題のヒントは、ずっと前に里見先輩が教えてくれたではないか。
「宗教の神はただの偶像さ。イエスや釈尊にしたって同じだ。思想あるところに神はいない」
そのとおりだと思う。
彼の指摘に間違いはない。
それなのに先輩はどうしてこんなことに気付かなかったのだろう?
思想あるところに神がいないのならば、その逆もまた真だということに。思考する神はたとえ現実に存在していたとしても、神などではあり得ないということに。
いや、里見先輩も本当はわかっていたのかも知れない。わかっていて、なお、神と名乗るものの意思に従ったのかも知れない。
彼は言っていた。
僕も弱い人間だからと。
宗教の神を疑い、その未知なる姿を追い求める人間ほど、脆いものはない。「神は死んだ」と公言して憚らぬニーチェでさえ、その詩の中で未だ知られざる神に仕えたいと漏らした。
やはり、人は神を求めるのだろう。
それは自分たちがあまりにもはかない「個」の存在であるということを知っているが故の、思考する動物であるが故の、人間の性なのだ。
神を「運命」としか表現できなかった里見先輩も、本当は幼い頃失った両親のような導いてくれる大きな存在に触れたかったのかも知れない。
何にせよ、彼の亡くなった今、それは誰にもわからないことだ。彼のことを誰よりも理解していたつもりのわたしでさえ、ただ、彼には素地があったのだとしか言えない。
ある画家は、キャンバスを覗き込んだ友人の「何故このように抽象的に描けるのか?」という質問に対して、逆に「君にはこんなふうに見えないの?」と驚いてみせた。青磁の壷に生けられたデンドロビウム。少女の白い指先にも似た可憐な花弁に、彼は悪魔の爪を見る。
絶対音感を持つ音楽家は、自動車の騒音や鳥のさえずりまでもがドレミで聞こえるという。女性の声と波の音。恋人と海辺で過ごす幸福な時間に、彼は長調と短調の不協和音を聞いて顔をしかめた。
日常の些細な出来事にキレる子供たち。
同じ映画を観ても、同じ本を読んでも、人はそれぞれ異なる感想を持つ。
何故なら、それは世界が違うからだ。
脳の中に構築されている仮想現実という名の世界が――住んでいる世界が違うからだ。
どんなに言葉を尽くして話し合っても、どんなに肉体の隙間を埋め合っても、わたしと先輩が本当に理解し合うことはない。肉体という殻に包まれた互いの心が触れ合うことなど永遠にないのだ。
あるのは、ほんの数瞬の幻想だけ――。
確かに彼は犯罪者だ。
愛する家族がいる生きた人間の命を奪った殺人者だ。だけど、彼はそれを理解した上で、それでも自身の世界の中で誠実であろうとした。世界の中の信念に邪な感情を抱かなかった。
だから――。
だから、わたしは里見さんを許そうと思う。
でも、わたしはあなただけは許さない。
確かに人類はあなたによって創られたのだろう。
だけど、皆があなたのことを創造主と呼んでも、わたしはそうは思わない。
人が鉛筆を作るように、人がテレビを作るように、あなたも世界を創っただけだ。この宇宙に横たわる真理なる神の摂理を使って、世界を創ってみせたに過ぎない。
――我が種の繁栄のため?
なんて下世話な考えだろう。
神とも思えぬ煩悩だろう。
わたしはティンクを殺した犯人を憎むようにあなたを憎む。たとえそれがあなたの思惑通りのことであっても、わたしは口惜しくなんかない。
わたしに課せられた役割が「反抗の意識」となることならば、わたしは運命に身を委ねよう。
でも、これだけは覚えておいて。
滅びの道を辿る種族――あなたにとっては家畜に過ぎないわたしたち人類が、一部の動物たちを殺すために育てているように、あなたもいつか必ず滅びるということを。
生命を弄び、我が身の甘美を求める欲深き魂は、同時に「絶望」の味も知っているということを。
いつの日か神の名を騙るあなたもキルケゴールの言う「死に至る病」に罹るのだ。
里見先輩、貴方はひとつだけ間違えたわ。
それは、わたしの名前の意味。
わたしは先輩が言うように真理の光明をもたらす者じゃなかった。
わたしは、真弓。
真理に――神に弓ひく者。
「笠井さんは――」
わたしは彼の胸から顔を離した。
「笠井さんは、これからどうするのですか?」
「・・・調べます」
「え?」
「里見くんがそのような行動をとった事情を調べます。自分には・・・それしか、できませんから」
「少し格好良いですね」
わたしは微笑んで言った。
「――見直しました」
「貴女は・・・柳瀬さんはどうするのですか?」
「わたしは――」
――立ち直って欲しいと願っている。
「探します」
「は?」
「笠井さんやわたしが信じることのできる本当の神様を、わたし、探してみます」




