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22話 聖女、ヤンデレ王子とベッドの中

 あれ?

 

 今、私、キース王子にベッドに押し倒されている?

 現実味がないけど、そのようです。


 えっえっ。

 こんなふしだらな状況になっていいの……!?

 というか、ベッドの上に抑えつけられ、抵抗できない……。


 魔力供給……って言った?

 この姿勢でキスで魔力供給をするってこと?

 こんな大勢でキスしていいの?

 なんだかすごくエッチな感じになってしまうけど……。


 頭がぐちゃぐちゃ。

 わけもわからず混乱していたら、キース王子が問答無用で唇で唇を塞いできた。


 そのまま、私たちは体を重ねて、ベッドの上で抱き合ってキス……。


 キース王子の手が私の体をまさぐり、すごくエッチな感じの魔力供給となった。

 

 唇の粘膜が触れ合い、とろけそうな快感。

 頭がふわふわする。

 私の体から溢れる光がキース王子に送り込まれる……唇だけでなく、光は私の全身から彼の全身へと伝わっているみたい。

 

 ――これは聖女の務め。


 かつて処女神リーンがそうしたように。

 

 なけなしの理性が自分にそう言い聞かせるけど、抗いがたいキスの陶酔感と快感が、思考を溶かしてしまう。

 

 私たちは抱き合い、もつれあい、夢中で唇を貪りあった。

 キース王子の情熱的な食べるようなキス……キース王子の細身の骨ばった体が私の体を圧し、その重さも、押しつぶされる息苦しささえも、私の胸を高鳴らせる。

 

「君は僕だけのものだよ」


「アルナ。好き。好きだよ……」


「僕を癒やして……僕だけの聖女」

 

 合間合間に耳を蕩かす、キース王子の中性的なボイスの睦言むつごと

 キース王子のけぶるような眼差しの奥の情熱的な琥珀アンバーの瞳。

 愛おしさと切なさで、体がぞくぞくと震えて、もっと先まで欲しくなってしまう……。

 

 彼の体温と羽毛布団の柔らかな感触に挟まれ……天国にいるみたい。

 

 好き。

 本当にこの人が好き。

 私はキース王子が好き。

 推しの王子様だからじゃなくて、ちゃんと触れ合って、時間を重ねて好きになったんだ――。


 ◇◇◇◇◇


 激しいキスは、キスと体をまさぐりあう段階で止まった。

 下の階にいるビアとジェシーの気配で私とキース王子は正気に返ったのだ。


「あ……」

「いやだった?」

「いいえ!あの……嬉しかった、です」

「良かった」


 妖しげに微笑むキース王子。


「明日から魔力供給はこうやってしようね」

「え?そんな……ふしだらすぎます!まだ……その、私達……!

 その、未婚の男女がベッドでキスするなんて!」

「これは魔力供給だよ?

 僕が伏せっていたらベッドでするのは仕方のないことなんじゃない?」


「それもそうですが……今のは……」

 

 絶対もっと、エッチなキスでした!


「いいじゃない。

 もちろん、アルナが嫌だったら下の階のソファですればいいけど?

 ねえ、アルナが僕の体調に合わせてくれてもいいじゃない、僕が寝込んでいたらベッド(ここ)でしようね。

 だって、僕の調子が良くなければ寝込んでいるかもしれないんだから、ベッドで魔力供給するのは普通のことなんじゃない?」

 

 ううう。

 なんだか丸め込まれている気がしますが……。

 全然嫌じゃないのが……また!


 下の階にはキース王子の部下のジェシーとビアがいる。

 これ以上盛り上がって、ベッドの上でもつれ合う前に……!

 私はベッドを降りて、乱れた服装を整えた。


「体が軽い」

 

 ポツリとキース王子がつぶやいた。


「いつもの魔力供給以上に……」

「え?本当ですか?」


 (続く)

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