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The Lily 前世の記憶は邪魔である  作者: MAYAKO
三章

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【第141話】 謁見 2     

今晩は。

予定より、ちょっと早い投稿です。


 見る者を圧倒するその大きさと造形。

 息使いが聞こえてきそうだ。


「い、生きているの?」


 思わず声がでる。

 答えたのは重装備の騎士。


「止まっておられる」


「止まって?」


 冷凍されている、みたいな?


「微かな魔力を感じる時もある」


(ここであっさりと質問するか?キン子はアレに圧倒もされないのか?)


(おい、ハピ子、あいつ何者なんだ、恐怖とか畏怖とか知らない?それにこのドラゴン、星々の世界のドラゴンではないのか?こんなドラゴン、西の大陸にもいないぞ)


(おい、ダンちゃん、キサマにハピ子呼ばわりされると、何故か腹が立つ)


(……ああ、おれもハピ子にダンちゃん呼ばわりされると、怒りを感じるぜ)


 ここでバチバチしないでよ、王さまの御前だよ?


(キン子(きさまが原因だ、分かっておるのか?)キン子)


 無視、と。


 改めて見上げる。


 ……かっこいい。


 まあ、色々なデザインのドラゴン、巨大モニターやSSVRで見てきたし。

 集団で狩りもしたしな、素材集めも。


 でもCGでないドラゴンは凄い!


 感動だ、真っ白いドラゴン、どんな声なんだろう?


 動いて欲しいなぁ。


「勇者の封印は解けないのですか?言い伝えは本当なのですか?」


 一応聞いてみる。


「研究はされているが、この封印は解けない。言い伝えの真偽は確かめようがない」


 元帥さん達、何か知っているかな?ああ、知っていても教えてくれないかも。


 メイドンはどうかしら?

 メイドンもある意味封印されているよね。


「ただ……」


「?」何かしら?


「聖龍門学校の、膨大な書物を次々に読破している者がいる。彼ならばある程度予測出来るかもしれん」


「我々騎士団も期待している」


 おお、ミント先輩、まさに期待の星か?


 今は東の砦かな?

 ドロトン先輩に会いに行くって言っていたし。


 これは、早く会いたいな。


 あ、あれっ?


 私?動き出した!?


 私のあんよは、私の意に反して動き出した。


 え゛?


 向うはアシュリー王が閉じ込められているクリスタル。


 ち、ちよっと、だ、誰?


 シルバーっち?


(い、いえ、私では……)


 じゃ、ゴ、ゴルちゃん?


(我、関せず)


 と、とまってぇー!

 こ、怖いんですけどぉ!


 トコトコ。


 この位置から見上げると、もう、ただの濁ったデカい鏡なんですけど!?


「ま、待て!それ以上近づいては!?」

「シュート家・明季!と、止まれっ!なっ!?う、動けん!?」


 騒ぎ出すクラスメート。


「おい!ドラゴンの……アシュリー王の目が!」


 え?なに?なに?ここからは何も見えないんですけど!?


 そして訪れる静寂。


 ……なに?


 み、みんなぁ~っ!き、急に静かにならないでぇ!


 どうしたの!?何があっているの!?何をみているのぉ!


 あ、て、手が?


 クリスタルに映った私は無表情で、まるで別人だった。


 その虚像が手を差し伸べる。


 ち、ちょっと!や、やめよう?ね?そ、それ触るのマズくない?


 パチッ、と軽い音を立て、私の指先が虚像の指先に触れる。


 振動が始まる。


 徐々に振動は大きくなり、私の指先から上に向い亀裂が……走った!


 バキーンと凄い音が響く。


 あまりの大音響に耳がキーンと鳴る。


 あ!か、身体が動く!?私の身体!


 自由に動く!


 退避だ!

 ここは危険すぎる!


 まず、皆を!


 本能的に朱槍を構えると、巨大な白龍が目の前にいた。


 ……退避失敗。


 あ、言葉が出ない。


 静かな息遣い。

 蠢く白い鱗。


 白い鱗はギラギラと輝き、それ自体が発光している。


 ア、アシュリー王……。


*違う、俺は王ではない*


 え?


*俺は反逆者アシュリー、星々の世界からこの地に落とされた龍だ*


 ……は、話が全然違うぞ!?

 こ、これ、もしかして封印解いたの、とんでもない間違いとか?


 いや、おかしいとは思ったよ?だって勇者が封印するなんて。


*はん!勇者ごときの封印、いつでも解ける。奴等に合わせているだけだが?*


 ……ではどうして私達を助けてくれなかったのです?

 これほどの力、魔族チクリが小さく感じますが?


*そ、それは……*

 

 私達ゴブリンの苦しみ!エルフさんの慟哭!ドワーフの王さま達の苦しみは!

 ドライアドの、死んでいったハーピー達は!

 答えろっアシュリー!

 これだけの力があれば、私達の苦しみは無かったはず!


*……許せ、星々の世界から介入があったのだ*


 星々の世界?

 何者だアシュリー王って?


*許せ、お前達を助けることができなかった。だがメイドンが向ったはず*


 えっ!ここでその名前が出る!?


 メイドン……地牛博士を知っていのですか?


*博士?地牛、あいつは盟友、俺様のダチだ*


 ダチ!?


*お前が教えた言葉だぞ*


 わ、私が!?


*お前にとっては遙か未来、私にとっては遙か過去の話だ*


どういうこと?

未来?過去??

ううううっ、わからんっ!


*一時的とはいえ、封印を解いたのだ。これ以上は勇者が来る。古の躍息、今果たさせて貰う、お前の朱槍、祝福してやろう、反逆者アシュリーの加護を朱槍に!*


 どういうことだ?これから先、私はこの龍に出会う?


 それは過去の世界に行くとか、遙か過去に生まれ変わるってこと!?


 そして、何かしらの躍息をする?


 朱槍は振動し、霊的に弾ける。

 その力は凄まじく、周囲を飲み込んだ。


*反逆の朱槍だ!より強き者に挑む時、その真価を発揮する、大事に使え!*

 

 ま、待ってください!まだ、まだお話しが!

 聞きたいことが!


 魔力の暴風は吹き荒れ、お城が崩れ落ちるのでは?いや、王都が崩壊するのでは、と思わせるくらい凄かった。


 その波動は周囲の意思を全て吹飛ばし、辺りに沈黙を与えた。

次回投稿は 2023/05/31 22時くらいの予定です。

サブタイトルは 南のダンジョン です。


このお話しは、MAYAKOが勢いと熱量で書いています。

作っている私が言うのも難ですが、矛盾点が相当数あります。

気づいた時点で修正していますが。


各章の基本ストーリーは出来上がっていますが、詳細の詰めが甘く整合性がとれないか所が多々あります、すみません。

絶えず修正はしているのでが、なかなか追いつきません、不快な点はご容赦を。


亜紀の転生はあと5回ほどあります。

変更があるかも知れませんが、初期設定ではあと5回です。

長いお話しですが、よろしければお付き合いください。


ポシェットくんのホルダー設定は初期設定なのですが、なかなか上手く表現できません。大幅な文章の加筆修正があるかもしれません。

その時は、ご報告致します。


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よろしくお願い致します。


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