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The Lily 前世の記憶は邪魔である  作者: MAYAKO
三章

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【第140話】 謁見

今晩は。

本日2回目の投稿です。

3章138話 いいね ありがとうございます。

励みになります。


「まずは謝罪する。すまんな、毎年の事ながらワシは長決め、これが一番好きじゃないのだ」


 そう言って、腰袋から魔石を一箇取り出す。

 パキンと軽い音を立て砕け散る魔石


「これで暫くは安全だ」


 足下に魔法陣が浮かび上がり、簡易結界が出来上がる。


 あ、すっ、と身体が軽くなった!


「魔方陣内に速く入れ!ここまで来るとは、今の四年生以来だな、今年のこのクラスは優秀だ」


 あ、ポシェットくん、お顔の色、良くなった?


「ここでの体験はとても貴重だ。自分の力量と、挑む相手、これを見極める参考にして欲しい。相手は魔獣だけではない、ダンジョンもそうだし、未知の相手にしてもそうだ。見間違えると即、死を迎えることになる。いいか、忘れるなよ、生き延びてこそ、次があるのだ」


 お、先生らしい。


 で、私の学級委員長のお話は、もう終わっているのね。


「では、王宮についてだ。ここは封印の場所だ」


 封印?


「遙か昔、私達の先祖が妖精王と言っていたアシュリー王が封印されている。先に見える扉の向こう側、玉座、王の間に封印されている。封印したのは勇者桃太郎と言われている」


「なぜ勇者が?」


 誰かが質問をする。

 エルフ?名前とお顔、覚えないといけないのかな?


「これは、北のゴブリン達に深く関係していると言われている」


 !


 え?


 シルバーっち?


「遙か昔、ミントの調べによると、1万年以上昔だそうだ。魔族との戦いがあったらしい。この戦いはハーピーやエルフの伝承と重なる部分がある」


 ミント先輩!?


 あのことを知っている!?

 この時代から調べ上げた?どうやって?


 会わなければ!ミント先輩!


 どんな人物?ドングリくん達に聞いてみるか?

 いや、今日、一緒に帰って、お家までついて行くか?


 あ、東の砦だ!ドロトン先輩に会いに行ったんだっけ?

 なかなか会えないなぁ。


 何故かタイミングが合わない!


「その戦いで囚われた捕虜のゴブリン、ドワーフ、エルフ、コボルトを南、東の孤島、東の大陸、多くの場所で惨殺、もしくは実験体にしたらしい」


 ざわめき出すクラスメート。


 ……え?あの島だけではなかったの!?


「アシュリー王はその悲鳴を聞き、怒り狂い魔族に挑み、収容所に向ったそうだ。が、時遅く、妖精達は魔獣と化していたそうだ」


 初めて聞くお話だ。


「かつて友だった妖精を、魔獣として討伐するアシュリー王の怒りは凄まじく、その魔力は世界を壊し始めた」


「!」


「その怒りで魔王と同等になり、勇者による討伐対象になったそうだ」


「え?カラン先生?勇者は助けてくれないのですか?」


 お、ポシェットくん、良い質問だね。


 助けないだろうな、勇者は魔王に対する兵器だ。それ以外は見ているだけらしい、ローローとネーネーから聞いた話だけど。。


「勇者システムはこの星、世界のためにあるシステムだ。我々だけに味方をするような存在ではないよ」


「そんな!」


「だが、討伐対象になった妖精王は不死。特別な存在で、倒すことはできなかったそうだ。そこで勇者桃太郎による封印となった」


 ……なんか腹立ってきた。


 カラン先生に聞いてみるか?


「カラン先生、その封印されたアシュリー王は、あのデカい扉の向こうにいるのですか?」


「シュート家・明季、確かにおられるぞ」


「会われたのですか?」


「ああ、謁見した」


 そう、いるのね、ならば。


「会いにいっても、いいですか?いいですよね?それが目的だし」


「!」


「勇者の封印だぞ、簡単には近づけぬ」


「在校生で、アシュリー王に謁見した人物はいますか?」


「二人いる」


「誰です?」


「ゴブリン・ミント、オルガン・ブレイス・ヴァイナガンの2名だ」


 !


 さすが、おばばさま。


 やっと会えたのですね。


 ん?カラン先生?


「……余談だが、聖龍門学校の担任になる条件の一つがアシュリー王、謁見だ」


 ……先生方はかなり強力な戦士か魔法使い?


 え?ではア・ダウ先生も!?彼女も謁見しているんだ!


「キン子、会ってどうするのじゃ?」


 ハピ子?分からないよ。


 分からないけど、腹立たしいのだ!


 怒りがわき上がってくる。


 私は朱槍に魔力を込め、巨大な門を指す。


 ドオオオオンと霊音が響き、崩れるように遙か遠方の門が開く。


「!!!!!」


 バラバラと天井から何かが降ってくる。


 ?


 何だこれ?水晶?


 門は開いた、後は進むだけだ。


 小刻みに振動している朱槍、ドライアドの杖。


 私は朱槍を掲げると、門へ向って進み出した。


 豪快に風と遊ぶ護武鈴好の旗。


「ゴビッ!ア、アッキー!?」

「ゴ、ゴブゥ、進むの!?」


 進むよ。


「今の私と一緒に来るなら、あの門、潜れるよ、どうする?」

「……ゴブ、俺、行くゴブ!」


 走ってくるドングリくん。


 ん?ハピ子?ダンちゃん?


「ダン、残るのか?我は行くぞ」


「謁見に来たのだ、当然行くぞ。おい、俺も結界を張る、キン子とカランセンセーと俺の3重結界だ。皆、これならいけるだろう?」


 ダンちゃんの後に続くパーティーメンバー。


「では、私達も」


 結界を張れる術者のエルフ達が次々に重ね掛けをする。


 その中を、次々に歩き始めるクラスメート。


 そしてクラス全員が門を潜る。


 あ、グロスも神妙についてきている。


「まさか一クラス、全員到達するとは……開校以来、初めてではないか?」


 カラン先生?


 そう言って、私を変な目で見ないで下さい!


 玉座の間は異様な魔力に満ちていた。


 門の内側、左右に立つ金属の塊のような騎士。


 これは重くて動けないのでは?


 そう思わせる騎士だ。


「王の前である、身を正せ」


「よくぞ辿り着いた、戦士達よ!」


 静かに深呼吸をし、目の前を見る。


 そこには巨大な水晶があった。


 高さはどのくらいだ?


 目測100m以上か?


 白く濁った巨大な水晶。


 その中には、白い巨大な竜が封印されていた。


次回投稿は 2023/05/29 22時くらいの予定です。

サブタイトルは 謁見 2 です。


1章 38話までイラストが入りました。

よろしかったらご観覧下さい。


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