【第83話】 入学式 前夜 3
今晩は。
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この評価を下げないように頑張りたいと思います。
今回はボツにした原稿を後書きに載せてみました。
ポシェットくんは両親と来た。
獣人族は命の恩人。
ただ、北の地は簡単に行けるところではなく、いつか、直接お礼が言いたいと機会を伺っていたそうだ。
このポシェット商会、ゴブリン東の砦の経済支援を、全て引受けているらしい。
はい、私が砦を、みーんな壊しました、ごめんなさい。
どうか東の砦を、よろしくお願い致します。
ポシェットくんとお話ししたいのだが、季羅お父さんやランお母さんに捕まっている。
「うう、私のお友達なのに!」
!
ここで私はビックリする。
え?この私が友達という単語を口にするなんて!
およそ、亜紀の時代では考えられないことだ。
まどかの笑顔、まどかと、その家族と過ごした時間が蘇る。
お友達の家で、お泊まり。
貴重な思い出だ。
(明季姫に謝らなければ!)
え?誰の思考?
私に向いている思考だ!
(きっと僕が変なこと言ったからだ!)
私に意思が向いているから、聞こえてきたんだ!
満月期の力か?
誰だ、これ、この人!?
(思い詰めたような顔で、ふっといなくなった。校内探したけど、不案内で……何がいけなかったのだろう?)
これ……ポシェットくん!?
(ごめん、ごめんなさい。何でもできる、と言ったのが、いけなかったのだろうか?羨ましかったのだけど、無神経だったかな?まるで、努力もせずに何でもできる、みたいなこと言った……はぁ……)
き、気にしている!?
え?ど、どうしよう!?
(うう、なんと言って話そう?何て言えばいいのだ?明季姫には、嫌われたくない!)
え?
きら……!?
え?え?な、なんだ?なんで?
ど、どきどきしてきた!?
ほ、ほっぺ熱い!耳も!
(うう、お父さん!早くお話終わらせて!明季姫とお話がしたいんだ!命の恩人なんだけど!大事なお話で!大事な取引先なんだけど!僕は、明季姫に一言……)
結局、ポシェットくんとお話はできなかった。
視線が一回合ったが、お互い赤くなって横を向いた。
……なに?これ?
そして時間は駆け足で過ぎ去る。
「アッキー、もうそろそろ時間です」
「え!?わ、わかった、イオリちゃん」
「どうかされましたか?」
「い、いえ、なんでも……」
ああ、なんとも、歯切れが悪い。
イオリちゃんと私は、明日の衣装を手に、孤児院をでる。
お見送りは盛大だった。
とことこ。
門を潜る。
気になる、ポシェットくん。
……明日、入学式の時、時間あるかな?
少しお話ししたいかも。
あ、同じクラスだし、これからいつでも会えるか!
「待て、一人付けよう」
センバ騎士団長が呼び止める。
そして、センバ団長と目が合う。
ふと、疑問が過ぎる。
私は近くの騎士団員に近寄った。
ヒソヒソ声で聞いてみる。
(あの、質問いいですか?)
(え?あ、いいですよ?答えられる範囲なら)
(センバ騎士団長って、英雄の称号持ちと聞きましたが、どのくらい強いのですか?)
答えてくれるかな?機密事項かしら?上司の強さ。
(え?そうですね、魔石無しで明季姫のお父さま、獣王と対等でした)
!
(戦ったのですか!?あの二人!)
(はい、以前、東の民の移民問題で)
移民問題?
え?魔石無し?有り得ない!
獣人族の反射神経に人族は対応できない。
満月期になるとほぼ不死だし。
(センバ騎士団長って人族なのですか!?)
(人族ですよ、まあ勇者の子孫では、という話もありますが)
あ、多分それだ!
ん?
(イオリちゃん、生涯独身!?勝てるワケないじゃん!季羅お父さん、氷獣を一撃で殴り倒すような獣人よ、そんな獣人と対等の人を倒せと!?)
(ジキは、センバ団長と組み手ができる唯一の人物ですが?あいつならどうにか?)
なに?騎士団『闘』は怪物揃い?
まあ、そうでないとドラゴン相手に戦いは無理?
そういえば、この人も相当の使い手みたいだし。
「アッキー、行きますよ?」
「は、はい、あ、あの、お名前よろしいでしょうか?」
「え?私ですか?私は夜宮家のドラムダラムドといいます、以後お見知りおきを姫さま」
「ドムさん?」
「いや、それはちょっと……」
「ラムさん!」
「うーん」
「ダラムさん?」
「あ、それなら!」
「私は、アッキーでいいですよ!」
そう言ってその場を去った。
護衛で付いてきたのはジキさん。
てくてく。
てくてく。
センバ団長!
二人とも沈黙なんですけど?
私、邪魔?
空気が重くて。
私がお話しすると、必ず何か尻尾踏んで、台無しにしてしまう。
無難な話題?
あ、お花について聞いてみよう!
これならいいかも!
「イオリちゃん、入学式のお花って、どうするの?何か伝統でもあるの?」
「え?ああ、お花ですね。王都聖龍門学校に入学する者に、一輪の花を渡す風習があります。一応在校生が新入生に一輪は渡すことになってるのですが……」
「が?」
含みがあるなぁ?
お?ジキさん?
「友人や親族達が一輪、花を渡すのだ。門出に花を添える風習だったのだが、一部の種族達や親族が、花の多さで競うよになった」
ええっ?
なにそれ?種族の見栄か?
それとも親の自慢?
私の子供はこんなにお花を貰いましたよ!みたいな?
「いい伝統なのだが……」
ジキさんは、溜息交じりに告げる。
ふん、なるほど。
でも、中にはちゃんと祝福したお花もあるはず。
「ジキさん、でも楽しみにしているんでしょう?皆さん」
「まあ」
「それで良し、としましょうよ?楽しんでいるなら」
あれ?イオリちゃん、嬉しそう?
あ、ジキさんもちょっとニッコリしてる。
ジキさんは、落ち着いているというか、どっしりした人だなぁ。
武士って感じ?
昔のお侍さまはこんな感じなのでは?と思わせる雰囲気が、時々ある。
時々ですよ。
「ジギさん、私のご主人さま、優しいでしょう?」
「ああ、この方はよい考えをお持ちのようだ」
?
よい考えとは?
あ!
「ジキさんは、フルネームは?」
「ああ、私ですか、私は藤木家・十蔵といいます」
思考が止まった。
次回投稿は2023/04/21 20時頃の予定です。
ボツにした原稿。
本編より。
「え?私ですか?私は夜宮家のドラムダラムドといいます、以後お見知りおきを姫さま」
「ドムさん?」
「いや、それはちょっと……」
そうですね、3人騎士が揃って、ジェット何とかアタックとか危険で危なくて、どこからか怒られそうですし。
「ラムさん!」
「うーん」
これは特大NGでしょう!確かに魔法で電撃出せそうですけど、これはやはり、可愛い鬼の女の子ですよねぇ。
「ダラムさん?」
「あ、それなら!」
「私は、アッキーでいいですよ!」
そう言ってその場を去った。
これが最初ポチポチ、パソコンで打った文章です。
さすがにこれは駄目だと、本編では削除しました。




