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The Lily 前世の記憶は邪魔である  作者: MAYAKO
三章

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【第77話】 明日は入学式

今晩は。

外ではもう虫が鳴き始めました。

サブタイトル、ちょっと変えました。


 長さんは皆と帰っていった。


 皆とは、ン・キングとドロトン君、リンドウだ。


 ドロトン君はサイザナンに大喜びし、リンドウは俺が使って意味あるか?とぼやいた。

 ただ、ドロトン君がおそろいだね、と言うと、嬉しそうに、ふんっと言ったのが印象的だった。


 リンドウは嫌いだけど、大っ嫌いだけど、リンドウが倒れるとドロトン君が悲しむ。

 ン・キングと親子みたいに仲良しのドロトン君が悲しむ姿は見たくない。


 おい、こらリンドウ!ドロトン君とン・キングに感謝しろよ!


 ちなみにズッ友システムは説明していない。

 解除方法が分かってから説明しようと思う。


 まあ、そのうちドロトン君が気づきそうだけど。


 騎士団『突』はその場でセンバ騎士団が解散させた。そして生き残った騎士達は『闘』に入団することになった。

 騎士団内の事情はあえて聞かない。


 私は降りかかる火の粉を払ったまで。

 でもそのうち、消火活動しそうだな。


 商工会の黒幕はダークエルフだし。


 私は、騎士団『闘』のメンバーと長さん一行を見送った。


 ドロトン君は何度も振り返り手を振る。

 まあ、サイザナンシリーズはとんでもない技術の結晶だし、普通は手に入らない。嬉しいんだろうなぁ。


 すると、遠方より誰か来た。


 あ、ン・キングやドロトン君と何かお話ししている。

 ん?長さんも何かしているぞ?


 あ、朱槍!


 朱槍、長さんの肩に置きっぱなし!


(大事な槍だろう?)


 あ!


 ご、ごめんなさいっ!


(ふふっ、あなたらしいですね、明季)


 それは二人組で、寄り添って歩いてきた。


 道祖神。


 そんな言葉が過ぎった。


 道祖神ってなんだっけ?私の知らない言葉だ。


 精霊の囁きだろうか?

 シルバーっち?ゴルちゃん?


 近づいてくる二人、季羅お父さんとランお母さん。


 私とランお母さんは同時に駆けだした。


「ランお母さん!」


 私がポンッとジャンプすると、ランお母さんは両手を広げキャッチし、抱きしめた。


「元気にしていましたか?」


「うん!」


 あれ?


 抱っこされたまま、なかなか降ろしてくれないぞ?


「ふふっ、放しませんよ」


 ランお母さん、独占。

 かなり嬉しいかも。


「武器を忘れるとは、感心しないな」


「季羅お父さん!」


「元気そうだな」


「はい!」


 お父さんは大きな箱を背負っていた。


「それは?」


「ああ、これか?明日の衣装だ」


「季羅よ、明季とシンを連れてもう帰ろう!」


「私もそうしたいところだが、決めたことだ。娘達の成長の邪魔をしてはいけない」


「明季はまだ1歳だぞ?」


「明季の道だ。邪魔をしてはいけない。まあ、明季が帰りたかったら別だがな」


 う、かなりの誘惑!

 でも決めたことだ。


 ごめんなさい、ランお母さん!


 …………ぷちゅ。


「!」


「おおおおおお父さんにはっ!」


 チャリッ。


「王都騎士団『闘』、団長のセンバです。お久しゅうございます。獣王季羅さま、王妃乱さま」


 うわっ、季羅お父さん、目茶苦茶不機嫌顔なんですけど?


「久しいな、センバちゃん。親子の会話にでっけー邪魔だ。消えてくれ」


「まあ、そう言わずに。王都までご一緒しますよ。騎士団『闘』!これより獣王と王妃、姫君の護衛にあたる!」


 うわっこの人数で王都へ凱旋?あ、凱旋ってことでもないか。


 てくてく。

 ぞろぞろ。


 歩き出す一団体。


「おい、センバちゃん」


「何でしょう獣王?」


「なんでおれとお前が二人で歩いて、他に騎士はランや明季と笑談しながら歩いているのだ?」


「やはり、騎士といえば、女性の護衛でしょう?それも王女乱まさともなれば」


「いや、俺より、あいつの方が強えんだが?そもそも俺達に護衛、いるか?先程ン・キングに聞いたが、ミミに仕事の依頼をしたらしいな?」


「騎士団『鳳』と海岸に行ってもらいました」


「あいつ、ふんだくるぞ?法外の雇用費を請求するからな」


「かまいませんよ、実は、お話が」


「明季のことなら知らん。明季の行動は精霊の導きとしている。召喚のことも、スケルトン、巨大ゴーレム、闘神のことも、金狼のことも、一切聞いていない」


「全て、ありのまま受け入れると?」


「そうだ」


「ホルダーではないかと話が出ています。事実、北のゴブリン達はホルダーアキと呼んでいますが?」


「知らんよ、確かめたところで意味が無かろう?過去の話は確かめようがない。それよりも今が大事だ。商工会はどうなった?」


「残党がまだ」


「東の大陸からの攻撃か?今後は弱体化が進むだろう。東の砦に人が集まり始めた。海岸線も強化されている。ただ困ったこともある」


「それは?」


「東の大陸の民は、苦労している。助けを求められれば、北のゴブリン達は動くぞ」


「助けに向うと?」


「ああ、相手が誰であろうと、助けを求められれば彼らは動く」


「東の大陸に向えば、侵略行為と見なされる?」


「そうだ。あいつらは影でコソコソ動いて侵略行為はない、と言っているが嘘ばかりだ。白いドームがいい例だ」


「明季姫に影を付けたいのですが、よろしいでしょうか?」


「勝手にするがいい。まあ一言あったのだ、間違って潰すことがないようにこちらも話を通しておく」


「将来、明季姫を、騎士団で修行させる選択はおありか?」


「ねーよ」


 この会話、私に聞かせているんだよね?季羅お父さん。


 私には監視者が何人か付いていると?


 まあ、気にしてもしかたないか。


 邪魔なときは邪魔ですって言うとしよう。


「獣王、明日の入学式のメンバーはご存じか?」


「ああ、知っているハーピーが来るそうだな」


「他にも。呉々も穏便に願いたいのですが」


 穏便?何かもめていたのかな?

次回投稿は 2023/04/16 20時頃の予定です。

サブタイトルは 明日は入学式2 です。

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