表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
The Lily 前世の記憶は邪魔である  作者: MAYAKO
三章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

284/406

【第74話】 ン・キングとドロトン君 2 

今晩は。

投稿です。


 木の陰に一人の人物を見つける。


 リンドウだ。

 来ていたのね。


(……)


 ちょっと待って、そこで見ていて!


(何をする気だ?)


 ふふっ。


 今は長さんの再起動が先なの。


 試してみたいスーパーゴーレムがいくつかあるし。


 そう、変な?ゴーレムを見つけたのだ。

 ドワーフの王さま、きっと色々な状況や場面を想定して、造り続けたんだろうなぁ。


 まず、一つがこれだ!


 これはちょっと変ったシステムで運用される、汎用ボディアタッチメント式スーパーゴーレム。


 これ、ゴーレムなのかなぁ?


 最後から2番目の開発番号なんだけど147番。


 要は戦隊モノというか、メタルな英雄の変身スーツみたいなヤツなのだが。


 これ、一度召喚すると、魔石になって留めることができる、らしい。


 手の爪が魔石になるそうなんだけど……。


 名前が凄いというか、恥ずかしい?


 サイザナン・レッド?


 怖くて使えないのだが?


 王さまや開発部長が私のため、未来の世界のために作った兵器なのだが?

 きっと必要なモノ、なのか?


 使う前に、開発部長に聞いてみよう。


 ポンッ、とジャンプをして、長さんの肩に乗る。


 長さんには、もうツタが絡まり始めていた。

 凄いなぁ、植物は。


 騎士団が、一斉に反応する。


 20名ほどいるか?


 多いな。


「誰だ!」

「何者だ!」

「ここは騎士団『突』の管轄内だぞ!」


 管轄内!?


 ふざけるな!


 ここは自由の大地、私達の故郷、ン・ドント大陸!

 矮小な言葉で、我が故郷を汚すな!


 ん?センバ騎士団長の騎士団はたしか『闘』だったはず。


「騎士団『突』あれはこのゴーレムの所有者ではないのか?」


 騎士団、二つだ!

 『闘』は3名だ。マントの色が違う!


「何を言う?この放置されたゴーレムは、我々が捕獲した。我々の物だ!」


「こいつら愚か、騎士団は愚か、話を聞かない愚か者」


「ン・キング!我らを愚弄するかっ!不敬であるぞ!」


「あなた達こそ不敬です!ン・キングにたいして!それにこのゴーレムは……」


「だまれ、ドロトン!このような物、ン・キングが作れるわけがなかろう!これがあればメイさまを奪取できたはず!」


 言い争う声が、下から響く。


 私は、全て無視する。


「アクセス!」


 ドオオオォン、と霊音が響き、大地が揺れ、長さんの足下に魔法陣が浮かび上がる。


 ドロトン君とン・キングは、ほっとしたようである。


「さすがはホルダー、これこそホルダー、これで安心、安全である」


「ちょっと、怒っていますかね?」


「さもありなん、さもありなん」


 浮き出た巨大魔法、揺れる大地、でも二人は余裕である。


 が他の者達は大慌てだ。

 あ、座り込んだ騎士もいぞ。


 センバ騎士団長は面白そうに、大地の魔法陣を眺めている。


「珍しい魔法陣だ、どう思う?」


「だ、だ、団長!それどころではありません!」


「ん?ドロトン君やン・キングは逆に安心しているぞ、これは危険な魔法陣ではない。おい、騎士だろう!怖くても、怖くないフリしろ!王都の都民が見たら信用を失うぞ!」


 センバ団長、笑っている?


 魔法陣から浮き出てきたのは、整備専門のスケルトンさん20名と修理回収用の巨大スーパーゴーレム55号。


 55号は、腰や背中に回収用のフックや荷台が取り付けてある、非戦闘ゴーレム。


 うーん、形からしてこの子の名前は、ブロックくん!決定!


 そして私の横には開発部長。


「お呼びですか、ホルダー阿騎?」


「長さんの再起動と、外した大砲の設置、それとこの147番の説明をお願い」


「まずサイザナン・シリーズですが、全部で5体、それぞれ得意分野があります。速さが重視の146、力重視の145、水中用の144、空中戦用の143、147は空は飛べませんが、バランスタイプです。一度使用すると、魔力の充填は、今の時間で3時間程です。使用時間は最大で15分、フルパワーで3分。満月期の獣人族が使用してもあまり意味がないのですが、降下期には有効です」


「5体を連続して使えますか?」


「可能です、ホルダー阿騎」


 こう話しているうちに、ブロックくんやスケルトンさん達は目まぐるしく動き、長さんを再起動させる。


「再起動は簡単なのですか?」


「魔石を取り替えれば動きますよ、ただ今回は整備が必要でしたけど」


「どうして?」


「ホルダー阿騎、長さんに接近戦、させたでしょう?格関節の微調整が大変です」


「う、ごめんなさい!」


「まあ、長さん、喜んでいましたけど。では私はン・キングとドロトンさまに整備と再起動について説明してきますね。あちらの方はよろしくお願いしますよ」


 あちら?

 あちらとは?


「な、なんだこのスケルトンは!作業をやめろ!これは我々の物だ!」


 うわっ、厄介!


(ホルダー阿騎、こいつら殺していいか?)


 え?


(捕獲したとか、我々の物!とか、勝手に触るなとか、ホルダー阿騎の所有物を盗もうとしている)

(盗みは大罪だ)

(黙らせていい?)

(作業の邪魔!)

(今の騎士団がどのくらいの実力か、試してみるか?)

(このような騎士団、みなにとっても邪魔であろう?消すか?)

(いや、これは騎士団とは言わぬであろう?盗人だ!)


 あ、やばい!


 スケルトンさん達、海琴隊の戦士だもんね、それも歴戦の。


「すぐに作業を止めろスケルトン共!我々の所有物に触るな!」


「アクセス!」


 ドオオオォン!


 霊音が響く。


「今この時、ン・ドント大陸、王都北にて、我、獣人族明季がサイザナン・シリーズ5体を我が欲望遂行のため、左手の爪に宿す!ジャッジメント!」

次回投稿は 2023/04/14 20時頃の予定です。

サブタイトルは ン・キングとドロトン君3 です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ