【第73話】 ン・キングとドロトン君
今晩は。
以前のお話、読み直して、修正しています。
修正作業に熱中して、投稿が遅れないようにしなければ。
昨夜は遅れました、すみません。
あ、今日も20時過ぎてしまった!
朝は早く起きた。
もそもそと起き上がり、扉を開ける。
イオリちゃんは起きていて、朝ご飯の用意をしていた。
「おはようございます、もう少しお待ちを」
「……おはよう、イオリちゃん」
フンフンとイオリちゃんは鼻歌交じりで、料理をしている。
凄く楽しそう!
「よく起きたの分かったね?まだ日の出前だよ?」
「気配です」
気配!?
属性、忍び?
やや多めの朝食を済ませる。
これがもし、一人だったら?
……あ、食べていないかも。
「どうかされました?」
「いや、私一人だったら、朝、食べていないよ」
料理スキル、あやしいもん。
「朝は、大事ですよ、一日の始まりですから」
ここで、言葉を換えてみる。
ちゃんと朝は食べて!一日の始まりっ!
……おかんやん!
「この寮の管理人、校長先生でしょう?どうやって管理しているのかしら?」
お肉をばくばく食べながら聞いてみる。
「この寮に、簡易憑依しておられます」
「え?」
咀嚼が止まる。
「これは一般に公開されていない情報ですけどね、皆さんには建物に精霊が憑依していると話されるはずです」
すると、鏡にトルクちゃんの姿が浮かび上がった!
「ん、きゃああっ!?」
飲み物をこぼす私。
ああ、美味しいのに!この何か分からない果物らしきジュース!
(基本、廊下に生息している。寮内で、いかがわしい行為をしたら、即退学じゃ!)
い、いかがわしいとは?それにこれは、のぞきでは?
いかがわしいのは、どっちだ?
(基本、見回りは廊下まで。室内は干渉しない。本人のいかがわしい波動で、ラップ音が鳴るように魔法を組んでおる。今回はたまたま暇で、お邪魔しただけじゃ)
本当かしら?
(他の生徒には、ばらすなよ?よいな?)
……はい。
(ン・キングによろしくな、それとドロトンにはたまには校長室に顔をだせ、と言っておいてくれ)
自分で言えばいいのに。
(何か言ったか?)
いえ。
(どうした?)
覗きはナシですよ?
(基本は、寮生の安全じゃ、好き好んでのぞきはしない)
本当かしら?
取敢えず、行動は慎重にしようっと。
「イオリちゃん、まず孤児院に行ってそれから北に行くね」
「お気を付けて、行ってらっしゃいませ」
イオリちゃん、段々と言葉遣いが決まってきた。
もっとフランク?でいいのに。
朱槍を両手で手渡される。
「ありがとう」
さあ、まずは孤児院だ。
エノン、傷は塞がっていたけど、大丈夫かな?
ボンバーズは、帰ったら会いに行ってみるか。
孤児院前に着くと、朝日が昇り始めた。
朝焼けの雲が綺麗だ。今日もいい天気みたいである。
ああ、たしかあの綺麗な雲、東雲って言ったっけ?
いや、違うな。東雲は日が昇る前の雲のことだ。
ん?孤児院前に誰かいるぞ?
何かの香が漂う、何だろう?
いい香り!お花の香りだ!
そこには、ホッシー姉妹が花束持って立っていた。
ん?
朝早すぎない?
「あ、アッキー!」
気づくのが遅い。
と言うことは、魔力感知、切っているな。今はオフ状態か。
「どうしたの?こんなに朝早く?」
「早いか?仕事帰りなんだが」
ホッシー姉妹は、早起きが当たり前の世界に住んでいるようだ。
わたしは、無理かな?寝るの好きだし。
「あ、おはようございます、ホッシーのお姉さん!」
「おはよう!明日の入学式、用意できた?このお花、使って!プレゼント!沢山あるからね!」
「え?お花?いいのですか?」
大量のお花。綺麗だなぁ。
でも、何に使うのだろう?
「ふふふっ、聞いたわよホッシーとのデュオ」
「え?」
気配?
「おはよう、明季くん!ホッシー!月影さん!」
「エノン!」
怪我は大丈夫?どこも痛くないか?
(大丈夫、昨日ちゃんと言ったでしょう?うち、満月期は大丈夫って)
でも。
(心配して来てくれたん?うち、うれしいっ!)
「このお花、孤児院に?」
「ああ、エノンちゃん、使って。それと明日の入学式の飾りにも!」
「新入生、胸か髪に飾るん?」
「え?そうなの?エノン?」
「そうよ、エノンちゃん、くわしいねぇ」
「うち、物知りなんよ!」
帰ったらイオリちゃんに詳しく聞いてみるか。
ん?ホッシーの熱い視線。
もじもじ。
「孤児院の庭でいい?」
ぱあああっ、と明るくなるホッシー。
「デュオ?ソロ?」
「ふふふっ、ではソロで!リクエストは私の知らない曲!いいかな?」
「知らないって?歌ってみないと分からないでしょう?」
庭にはいつの間にか子供達が座って待っていた。
先頭はシンお姉ちゃん。
「よっ、おはよう明季!」
「……おはよう……なんで分かったの?」
「精霊の導きかな?」
絶対月の魔法最大限に使っている!
それも私の知らないヤツ!
拍手する子供達。
早起きだねぇ。
で、ここで歌うの?
恥ずかしいンですけど!?
まあ、躍息だ!
こっちも満月期の月の力を借りて、歌ってみるか。
童謡を2曲、歌った。
明るい、元気のいい歌、みんな友達なんだよ、という歌を一曲。
それと、明日はいい天気になればいいね、というお気に入りの歌を一曲歌った。
最初は、私の声の大きさにビックリしていたけど、皆真剣に聞いてくれた。
歌い終わると、飛び跳ねて拍手をしてくれた。
ホッシーも。
まだ歌って、とせがまれたけど、また今度!と叫んで、私は孤児院を後にした。
「行ってらっしゃい!」
エノンが叫ぶ。
次々に行ってらっしゃい!と声を上げる子供達。
(無理するなよ?バトルは禁止だからな?今度は私も呼べよ?)
はい、シンお姉ちゃん。善処します。
(心配して、待機するのは性に合わん!いいな?必ず声を掛けろよ!)
……はい。
獣人族の力を最大限に使い、王都を離れ、北に向う。
飛ぶように走る私。
股関節も違和感ない!
獣人族の回復力は驚異的だ。
地平線にキラリと光る塊が見えてきた。
待たせたね、長さん。
再起動の時が来たよ!
遠目にも見えてきた、スーパーゴーレムの機体。
ぐんぐん近くなり、その足下には数人の影が固まっている。
ん?騎士団?
あの衣装というか、鎧は見たことある。
センバ騎士団長?
ン・キングとお話か?
穏便な話し合いならいいけど。
次回投稿は 2023/04/13 20時頃の予定です。
サブタイトルは ン・キングとドロトン君2 です。




