エピローグ2 変わっていく心 東照凱人
「ふっふっふ、いやぁしかし、そんな魔物になっていたとは。その原理を使って新たな死靈を研究することもできそうですね」
「厄介なこと考えてるんじゃねえよ」
獣人族の国への帰り道。行きとは違い、ネビルも加わった3人となっていた。
「でも、アンデット等に関する知識は確かで、今回についてはすごい助かってます」
「そういっていただき光栄ですよ」
「ただ、金輪際人と戦わせて、耐久度実験とかそういう考えはするんじゃねえぞ」
「闘技場などでは別に良いでしょう。ルールに則った場所ならば」
「そいつは知らん。キメラとか生きてないやつを、運営がどう考えるか次第だ。
少なくとも、目的の薬は手に入った。これから、またこの世界は荒れるだろう。
***
植物・動物・虫・魚――全てにおいてこの世界では魔物になる可能性がある。
そして、それらは人を襲う。人族を襲う、魔族を襲う、獣人族を襲う、多種族を襲う――総じて人間を襲うだろう。
だが、それは生存本能や縄張り意識などのものであり、それは自然としては自然であることなのだ。
それに俺たちが真っ向から逆らうことはできず、できることは逆らってしまって、間違えて入ってしまったその道から人の正規ルートへと戻ることだ。
そして、その人と魔物の道から外れてしまったものはアンデットだ。
戦場で現在問題となっている生への反逆者は、はたしてこれからどうなっていくのか。
少なくとも、いまの俺はそれを知らないし知るつもりもない。
俺はただ、金を集めて、金を使って、楽しくいきれいればいいと思う。
ただ、なんか最近は別に金をつかうような遊びよりも、世間話とかのが楽しいとか思っちまってる気もしてる……どういうことなのやら。




